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沈黙の艦隊

『沈黙の艦隊』(ちんもくのかんたい)は、かわぐちかいじによる日本の漫画作品。『モーニング』(講談社)にて、1988年から1996年まで連載。1990年に第14回講談社漫画賞一般部門を受賞。1995年時点の累計発行部数(25巻まで、総集編含む)は2442万部。アニメ・ラジオドラマ化もされている。潜水艦戦を描いた戦記物に、核戦争や国際政治等の問題提起を絡ませ、各方面から注目を集めた。タイトルの「沈黙の艦隊」とは、「潜水艦戦力」を意味する英語の「Silent Service」の直訳による。足掛け8年・全32巻という長期に渡って連載された物語だが、劇中で実際に経過した時間はわずか2ヶ月である。折しもその連載中にソ連崩壊・冷戦終結など現実世界の世界情勢が劇的に変化しており、本作の設定やストーリーにも影響を及ぼしている。本作の連載終了後に、番外編として『モーニング』にて連載されたスピンオフ作品『瑠璃の波風 沈黙の艦隊〜海江田四郎青春譜』がある。また、防衛庁の広報誌『セキュリタリアン』(財団法人防衛弘済会)では、官民の安全保障専門家が本作を分析する『「沈黙の艦隊」解体新書』が連載され、講談社によって1995年に単行本化された。単行本はモーニングKC版が全32巻、モーニングデラックス版(愛蔵版)が全11巻、講談社漫画文庫版が全16巻。他にも、登場人物の背景やその後に触れた特別編が描かれた。話数は「VOYAGE XX(XXは数字)」で表される。また、単行本のカバーを外した表紙・裏表紙には、その巻に収録された「やまと」航海の記録が記されている。連載当初から話題にはなっていたが、一番注目されたのは湾岸戦争が勃発してPKOによる自衛隊派遣、憲法9条問題などが話題となっていた時期であり、1990年5月29日の衆議院内閣委員会では、山口那津男が石川要三防衛庁長官に対し「防衛庁長官はこの作品はお読みになったことございますか」と質問している。日本の近海で海難事故が発生した。千葉県犬吠埼沖で、海上自衛隊の潜水艦「やまなみ」がロシアの原子力潜水艦と衝突し沈没、「やまなみ」艦長の海江田四郎二等海佐以下全乗員76名の生存が絶望的という事故の報道は日本に衝撃を与える。しかし、海江田以下「やまなみ」乗員は生存していた。彼らは日米共謀により極秘に建造された原子力潜水艦「シーバット」のメンバーに選ばれ、事故は彼らを日本初の原潜に乗務させるための偽装工作であった。アメリカ海軍所属となった日本初の原潜「シーバット」は、海江田の指揮のもと高知県足摺岬沖での試験航海に臨む。しかしその途中、海江田は突如艦内で全乗員と反乱を起こし、音響魚雷で米海軍の監視から姿をくらまし逃亡。以降、海江田を国家元首とする独立戦闘国家「やまと」を名乗る。さらに出港時「シーバット」は核弾頭を積載した可能性が高い事が発覚。アメリカ合衆国大統領ベネットは海江田を危険な核テロリストとして抹殺を図る。海江田は天才的な操艦術と原潜の優れた性能、核兵器(の脅威)を武器に日本やアメリカやロシア、国際連合に対抗してゆくこととなる。作中では、世界平和を達成するために、いくつかの政治的概念が提唱された。海江田が東京に上陸し、日本と同盟を結んだ会談上で提唱された概念。政治と軍事を切り離し、軍事を超国家組織に集中しようとする考え。強制力として常設軍を持った超国家組織をつくり、そこで国家間の利害対立を調整し、何らかの不法行為があったときは制裁措置をとる。近代国家は、個人から武器を取り上げ、軍事力を政府に集中することにより国内を統治したが、それを国家と超国家組織に当てはめようとする考えである。当初ベネットは、政軍分離の考えは自分も持っていたが、その主導権はアメリカが持っていなければならないと考えていた。もし政軍分離が達成されたら、自衛隊も違憲ではなくなる。なぜならば、「国権の発動たる」という拘束から初めて解放されるからである。作中では、竹上総理が自衛隊の指揮権を国連に預けると突然表明したことで、その始まりとなる。なお、海江田は日本と同盟を結ぼうと考えた理由について、日本は政治と宗教を分離した「政教分離」を実現した国家と語り、加えて政教分離が可能ならば、政軍分離もまた可能だと語っている。大滝が提唱した概念。やまとが存在し続けることが他国の利益になるような政治的構造を作ることを目的とした保険。イギリス大手保険会社「ライズ」を携わり、日本政府がやまとに保険をかけ、理念に同意した各国政府が保険の引受人となり、国連が保険の受取人とする。軍産複合体のように、戦争が利益を生む構造ではなく、平和が利益を生む構造へシフトさせる。平和が経済的な利益となれば、軍事バランスとも条約とも無関係に平和関係が成立するという、新しい安全保障体制。大滝曰く「平和を金で買う」保険。国連の沈黙の艦隊実行委員長になった時に、世界市民一人一人に1ドルからの株主を募り、配当として世界の核兵器廃絶と軍備永久放棄を目指す株式会社を設立することを提唱する。常設軍を持った超国家組織としての世界政府。将来的に既存のすべての国家は解体され、世界政府の一県や一州となる。現在の国連をその母体とする。政軍分離を達成するために必ず存在しなくてはならない組織である。世界政府が作られたら世界から戦争はなくなる。なぜならば、それはもはや内乱や反乱に過ぎないからである。リー・ゴールドウェルはこの考えを詭弁だと笑ったが、ベネットはそれが政治の戦争に対する戦い方だと述べている。別名SSSS(Silent Security Service from the Sea)。安全保障体制は強制力を持った世界政府を作れば確立することができるが、それだけでは核を廃絶することはできない。核兵器を持った世界の戦略原潜を国家から独立させ、すべての国に平等に核報復力を持たせる計画である。そうすれば地上戦力として核を所有する必要性はなくなり、小国も新たに核開発を始めることはなくなる。アイザック・ネイサンは、これを心理的核抑止と呼び、相互確証破壊のように過剰に核戦力を蓄積するのではなく、SSSSには核軍縮を推し進める効果があると指摘している。しかし、これはシビリアンコントロールに反するため、ベネットは拒否し、逆に核管理の経験が豊富なアメリカに核を集中するように提案している。やまとが当初独立宣言を行ったのも、核戦力を国家から解放、独立させるためである。海江田はジョージ・アダムスからSSSSをアメリカに任せるのはどうかと尋ねられた際、アメリカを含む陸上の国家ではこれが不可能としている。その理由はもしある国が核兵器を使い、アメリカがこれに対して制裁の核を打ち込めば、今度はアメリカに報復の核が降り注ぐ。当然このような事態をアメリカ国民は許容せず、結果実際に核が使われてもアメリカが制裁を行うのは事実上不可能となってしまう。また、海江田はSSSSを自分達が実施する大義名分として、「沈黙の艦隊とは、それ自体が核兵器を用いても、再報復する価値の無い存在」とも語っている。劇中ではアメリカが広島や長崎に核を投下した件について触れられ、ベネットが「やまと」に核ミサイルを発射させようとする狙いについて「これでアメリカは、世界唯一の実戦で核兵器を使った国家という汚名から解き放たれる」と言われており、沈黙の艦隊はこうした束縛の無い存在である根拠となっている。パニックを引き起こさないように制限されるジャーナリズムは、一度も全てがありのままに公開されることはなかったとされる。しかし、戦争を生中継したり、首脳のやり取りがありのままに公開されるジャーナリズムこそ真のマスコミであるという考え方。軍事評論家の岡部いさくは雑誌『GON!』のなかで、「エンターテインメントではあるが」と前置きした上で、以下のような不自然な点を挙げている。また、防衛庁広報誌連載を単行本化したオフィシャル分析本『「沈黙の艦隊」解体新書』(講談社)では、「やまと」の船体形状について戦略原潜「デルタIII」級に似ているので高速が出せそうにない(艦橋横から始まる凸部が上に向かってテーパーになっているのも不自然)、という指摘をしている。また、アップトリム90度の件は同書の座談会で現役海自潜水艦乗員が同じく指摘している。一方、潜水艦である「やまと」が水上にジャンプする描写は、荒唐無稽ではあるが、潜水艦の回避運動の将来像として研究の余地はあるとしている。「実際の米国海軍兵力は作中以上に強大であり、作中程度で米国艦隊が壊滅するようなことは現実的ではない」ともしている。当初、TBS系列の2時間枠の特番としてテレビ放映する予定で「ヴェラ・ガルフ」との戦いまでがサンライズ制作でアニメ化された。しかし、諸般の理由でテレビ放映は中止され、1995年12月18日にビデオでリリースされた。その後、1996年3月3日にTBS系列の深夜枠でテレビ放映された。1997年~1998年にかけて続編のOVAが2本追加制作され、北極海海戦まで描かれている(VOYAGE2、VOYAGE3)。冷戦終結など国際情勢の変化に合わせて内容は一部変更されている。ニッポン放送で単発ながらラジオドラマ化されている。同内容をヴァーチャル・サウンド・ムービー沈黙の艦隊(ドラマCD)として1993年3月19日発売。レーベルはメディア・レモラス。下記のほか、メガドライブ用ソフトも開発が告知されたものの、未発売に終わった。また、スーパーファミコン用ソフトが発売されたという資料もあるが、実際には発売されていない。

出典:wikipedia

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