エレキングは特撮テレビ番組『ウルトラセブン』をはじめとする「ウルトラシリーズ」にたびたび登場する架空の怪獣。別名は宇宙怪獣だが、作品によっては違う別名も多い。英字表記は"ELEKING"。黄色地に黒模様の体色、胴体より長大な尾、そして本来の動物なら眼が存在するとされる位置で回転する三日月形の角が特徴。『ウルトラセブン』を代表する怪獣の1体であり、2007年に同作品の放送40周年を記念して行われた『ウルトラセブン大賞』では、「最も印象に残ったセブンの敵」として最優秀怪獣賞を受賞している。本来、体色の模様は「白地に黒」という設定だったが、撮影中に着ぐるみの色が黄色く変色した結果、「黄色地に黒」となっている(セットの湖の水に入れられていた着色剤で染まった、補修や露出補正のために現場で塗り替えたなど諸説がある)。本放送当時は後者で認識されており、後年の作品に登場する際も長らく「黄色地に黒」となっていた。ビデオなどの普及によって本放送当時の映像が容易に見られるようになった1980年代後半頃から見直されるようになり、スーパーファミコン版『ウルトラセブン』の発売時には、テレビCM用に「白地に黒」という当初の設定に沿った着ぐるみが新造された。それ以降、意図的な場合を除いて「黄色地に黒」という色彩は用いられていない。かつて出版された数々の書籍などには、「身長:85メートル」と記述されたものがあるが、最大身長は厳密には尾を含めた全長を表す。『ウルトラマンマックス』第2話放送後のミニコーナー「マックスボックス」で示されたデータでは、身長53メートル(最大)、体重25,000トン(最大)とされていたが、これは第2次怪獣ブーム時に大伴昌司により設定されている。デザインのモチーフとされたのは犬種のポインターで、名前は「エレキテル」と「キング」をかけ合わせて命名されたものである。幻冬舎の書籍『21世紀ウルトラマン宣言』によれば、エレキングはピット星人によって品種改良された淡水魚と草食動物の合成生物であり、幼体が前者の、成体が後者の特徴を色濃く受け継いでいる。地球に現れたエレキングは侵略行為に利用されたり、何らかの理由で凶暴化しているが、本来の姿は宇宙の微生物や植物を主食とするおとなしい動物であることが記載されている。また、同書籍には2本の角がレーダーを果たしているのがゼットンと似ている理由について、異種交配されたエレキングのレーダーがゼットンへ受け継がれたことも記述されている。『ウルトラセブン』第3話「湖のひみつ」に登場。ピット星人が操る生物兵器であり、木曽谷の吾妻湖にてピット星人に育てられる。一度は釣り人に魚と間違われて捕まるが、少女に変身したピット星人に助けられる。その後、ピット星人の危機に赤い閃光と共に巨大化。独特の鳴き声を発し、体表から電気ショックを放つ他、口部分の発光体から三日月状の放電光線を発射する。カプセル怪獣ミクラスと戦い、一時はミクラスに投げ飛ばされたりと劣勢になるが、尻尾を巻き付けての電気ショックで勝利する。その後、ウルトラセブンとの戦いでも、同様に尻尾による電気ショックを浴びせるが、致命的なダメージを与えることができず、エメリウム光線で両方のアンテナ角を破壊されて動きを止めたところをアイスラッガーで尻尾と胴体、首を切断され、爆発四散する。『ウルトラファイト』第73話「セブンは見たエレキングの最後」以降たびたび登場。新撮エピソードに登場する他の怪獣達と同様、好戦的で喧嘩好き。作中では昼寝をしていることが多く、戦いのきっかけも「昼寝の邪魔をされたから」という理由がほとんど。セブンに昼寝を邪魔され、潔く謝罪の意を示す無抵抗のセブンを叩きのめし、セブンから勝ち星を挙げた唯一の怪獣でもある。ある時はイカルスと交際しており、イカルスの気を引こうとプレゼントの花束を持って日参するまめさも見せるが、「花束は食べられない」との理由から好意は無下にされ、乱闘の末に散々叩きのめされ、後日魚をプレゼントに送りようやく許してもらう。また戦いの際に手にしたライフル銃が暴発して絶命したこともある。『ウルトラマンタロウ』第28話「怪獣エレキング満月に吼える!」に登場。改造エレキングや再生エレキングと呼ばれる。英字表記は"RE-ELEKING"。ウルトラセブンに倒されたエレキングが、月光の力によって月光怪獣として復活したものである。身体は実体ではなく月光を浴びた角が本体であるため、月の出ていない時間帯には活動できない。尾の長さが初代に比べて短くなり、身長・体重も初代と比較して小型・軽量となっており、角も回転しなくなっている。また、尾からの電気ショックではなく口や尾の先端からの火炎放射など、攻撃方法も変化している。満月を見て踊り出したり、少年たちの挑発にバック転を披露して得意気になるなど、コミカルな一面も見せる。戦闘ではウルトラマンタロウを火炎で苦しめるが、最後はウルトラチェーンで角を引き抜かれて大量の泡を噴きながら倒れ、爆発する。タロウはエレキングが二度と復活しないよう、その角を月に納める。特撮テレビ番組『ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦』に登場。初代と同じくピット星人に操られている。地球の大気を改造するためピット星人が連れてきた。普段はピット円盤内の水槽の培養液中で小型化して生活している。今回は地球の大気改造を目的に連れて来られたため、三日月状の電気光線は使用せず、両手の噴射口から大量の二酸化炭素を噴出する。また、初代と同様に尾から高圧電流を流すことも可能。二酸化炭素の量を著しく増大させることで、地球全体の温度を急上昇させて環境を悪化させようとする。尾を巻きつけてセブンを苦しめるが、アイスラッガーで自慢の尾を切断され、その後エメリウム光線で止めを刺される。特撮テレビ番組『ウルトラマンマックス』第2話「怪獣を飼う女」、第27話「奪われたマックススパーク」に登場。体色は白で、両手には2本ずつ爪が生えている。名称はリムエレキング。特撮テレビ番組『ウルトラマンメビウス』第8話「戦慄の捕食者」から登場。偶然生まれたマケット怪獣であり、通称「リム」。姿と形はエレキングに近いが、大きさと頭身は人間の赤ん坊ほどしかなく、鳴き声も可愛らしいものになっている。「リム」とはリミテッドの略で、コノミが命名した。ボガールに対抗するため、マケット怪獣「ミクラス」に電撃能力を追加して強化する際に過去のアーカイブ・ドキュメントUGからデータを引き出すが、運用実験の際に高エネルギー分子ミストを生成する粒子加速器の故障と、ミクラスの記録に残っていたかつてエレキングと戦ったトラウマがエレキングのデータを拒絶したため、リムは実体化してサコミズの肩に出現する。活動可能時間は通常のマケット怪獣同様に1分間だが、ミクラスやウィンダムとは出現の仕方が少々異なり、分子ミストの再チャージに要する時間が1秒以下のため、次々とフェニックスネストに出現しては電撃でジョージの髪を逆立たせたりする。出現中、コンセントに尻尾を突っ込んで電気を補充する。その後、トリヤマ補佐官の「官公庁にはマスコットキャラが必要」という主張に基き、GUYS のマスコットキャラクターとして採用され、しばしばGUYS作戦室に出没しては隊員たちと戯れている。ミクラスと同じくコノミに懐き、トリヤマ補佐官が首根っこを掴んで抱えた時は嫌がっていたが、テッペイの頭に乗ったりマルが平気で抱きかかえるなど他の隊員たちにも懐いている模様。第27話では、本物のエレキングがマケット怪獣の候補とされ、用意されたテスト用カプセルをコノミが使用しようとするが、結局は使用されずに終わる。第49話でエンペラ星人によって粒子加速器が破壊されたため再チャージができずに消滅するが、第50話でメビウスが光の国へ帰った直後にコノミの前に再び姿を現す。プレイムービーや雑誌連載による『ウルトラマンメビウス外伝 超銀河大戦』に登場。EPISODE3で登場。かつてセブンに倒されたエレキングが、メフィラス星人の部下となったジェロニモンの力によって復活したもの。ダム付近の水力発電所を襲い、電気を吸収するが、現れたセブンによって倒される。その直後、紫色の異様なオーラに場が包まれたのち登場するが、そのオーラに包まれた僅かな時間で同じくメフィラス星人の部下となったバルタン星人によって改造エレキングに復活・強化改造がされる。手足のない蛇のような長い胴体が特徴で、発電能力が強化されただけでなく肉体そのものを電気に変える能力を新たに獲得している。その特異なシルエット故に打撃は不得意だが、組技に特化した性能となっているのが特徴。また皮膚が透けており、体内の発電器具らしきものがかすかに確認できる。戦闘時には、セブンが技「エメリウム光線」または「アイスラッガー」を使うと水中に伏せて避け少し姿をくらまし、ダムを破壊して現れ、セブンに突撃してダメージを与えるイベントがある。特撮テレビ番組『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』第8話「水中の王者」から登場。惑星ボリスの湖を縄張りにする。水中から長い尻尾を伸ばして敵の動きを封じ、得意なテリトリーである水中に引きずり込んでことごとく倒すその戦法でオキに「水中の王者」と称される。アーストロンを倒し、ゴモラとの初戦でも、地上での戦いでは劣勢ながらも隙を突いて水中に引きずり込み、放電でゴモラを倒す。その後ZAPの作戦でスペースペンドラゴンのレーザーネットで地上に釣り上げられてゴモラと戦い、超振動波で倒されるがレイによってバトルナイザーに回収されて新たな戦力となる。また、最終回近くで口から電撃を放射する技を新たに身に付ける。特撮テレビ番組『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』第9話「ペンドラゴン浮上せず!」に登場。エレキングが、レイの意思を汲んだバトルナイザーによって小型化した形態。自分の電流でペンドラゴンの電力を復活させる。特撮テレビ番組『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY』第2話「レイオニクスバトル」、第6話「史上最強のレイオニクス」、第7話「第二覚醒」に登場。前作から引き続き、レイのパートナー怪獣として活躍。放電攻撃の他、ボクシング風の構えからパンチを放ったり、プロレス技「スペースローリングエルボー」を髣髴とさせる側転からのチョップなど、ゴモラと同じく動きが更に身軽になっている。第2話ではフック星人のドラコと対決し、ゴースタードラゴンの援護もあって勝利する。第6話ではグランデのタイラントと対決するが苦戦し、敵のアロー光線からスペースペンドラゴンを庇い、攻撃を受けたところを更に振り下ろされたとどめの一撃で敗北。レイが戦いの最中にバトルナイザーを紛失していたためバトルナイザーに回収されず死亡・消滅するが、その際自らの意志でレイとのリンクを断ち切り、レイの命を救ったことが第7話で明かされ、意識を失っているレイの前に最後の別れをするかのように精神体で現れる。劇中レイの操る怪獣で初めて死亡する怪獣であるが、最後に自らの意志でパートナーを救う。オープニングではマグラーと対決しており、ここでもエルボードロップを放ち身のこなしの軽さを披露している。映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に登場。ウルトラマンベリアルのギガバトルナイザーの力で怪獣墓場から復活。ベリアル軍団の一体としてウルトラ戦士達と激突する。メトロン星人、ガッツ星人、キングジョーブラック、キングパンドンと共にウルトラセブンと対するが、セブンのエメリウム光線で倒される。回想シーンにおける「ベリアルの乱」で光の国を襲撃する怪獣軍団の中に姿が確認できる他、百体怪獣ベリュドラの左角を構成する怪獣の一体としても姿が確認できる。『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS EX』第12話「襲撃! 宇宙有翼骨獣」に登場。ギギの配下の怪獣として登場。ネロンガと共に呼び出され、そして合体して巨大化したギギと共に主人公に襲い掛かるも、バトルナイザーの怪獣で撃退される。ステータスはアタックが高めに設定されている。電撃攻撃を得意としているために雷属性攻撃には非常に強い。必殺技は劇中使用する放電光線、エレクトリックテールの他、長い尻尾を振り回して攻撃するスピンテールアタックという必殺技もある。NEO第3弾では同じく電撃攻撃を得意とするネロンガとのタッグ必殺技サンダーコネクションが、NEO第4弾では、自身の電流を相手に流し込むエレキングコレダーという新必殺技が追加されている。『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS EX』第14話「戦場の惑星」、第16話「決戦! 四人の戦士」に登場。ザラブ星人のレイオニクスが操る怪獣として登場。第14話では惑星ボリスにて、メトロン星人のEXレッドキングと戦っており、この時はEXレッドキング共々主人公と戦わないが、第16話ではメトロン星人を打ち負かした主人公の前に現れたザラブ星人と共に、主人公の怪獣と戦う。だがこちらも敗れ、更にその後ヴィットリオに馬鹿にされて怒ったザラブ星人が差し向けた際には、彼の操るEXゴモラにたやすく返り討ちにされる。ステータスは元のエレキングから大幅にディフェンスが上がっているが、アタックとスピードが下がっている上に弱点属性が多いのが難点。必殺技は電気を帯びた尻尾を連続で叩き付けるライトニングテールラッシュ、元のエレキングの放電光線と同種の必殺技ライトニングカッター、電気を帯びて体当たりする「ライトニングタックル」がある。いずれも雷属性攻撃である。第4話『怪しいものじゃないです』では、マンションの一室に訪問業者として訪れる。第8話のアイキャッチでは、エンジンストップした自動車のバッテリーに充電をする。第14話「バトルシミュレーション」では、「エア怪獣シリーズ でっかいエレキング」とタカダ隊員が一対一の対決をし、角を掴まれた後に投げ飛ばされ敗北する。第15話「東京ジュラ紀」では、ピット星人に操られ、アロンとテレスドンと戦う。また。同話のアイキャッチではピット星人の持っていたぬいぐるみとして登場。『新ウルトラマン列伝』第12話「復活! タイラント超分析! 前編」に登場。冒頭の新撮パートでウルトラマンギンガと対決する。尻尾での電撃でギンガにダメージを与えるが、ギンガサンダーボルトを受けて倒され、スパークドールズに戻る。その後、ヒカルに腕などの可動箇所を弄られていた。『ウルトラマンギンガS』第2話「ギンガ対ビクトリー」、第8話「朝焼けの死闘」に登場。アンドロイド・ワンゼロがモンスライブし、雫が丘市街地で謎の電波障害や停電を引き起こしていた。ウルトラマンビクトリーとの戦いでは尻尾を活かした攻撃や放電光線で優位に立ち、加勢に現れたギンガに対しても、ヒカルの変身前の怪我により怯んだ隙を突いて追い詰めようとするが、奮起したビクトリーのビクトリウムシュートで倒され、スパークドールズはビクトリーに回収される。その後、第8話にてショウからスパークドールズを貸し与えられたヒカルがウルトライブし、ファイブキング(SDU)に尻尾を巻き付けて放電攻撃で応戦するも、左腕で放電を吸収されて撃ち返され、敗北した。『ウルトラマンX』に登場。Xioが開発したサイバー怪獣の1体。両腕が銃となった機械的な外見になっており、砲身には「E」の文字があしらわれている。実体化実験は行われていないが第1話の時点で存在が語られており、第3話にてウルトラマンエックスにデータが転送され、エレキングアーマーとなった。高田ルイ曰く「遊園地の電力を一晩中まかなえるほど電撃を強化した」とのこと。劇場版ではマモルによってサイバーカードが使用され、ザイゴーグの足止めの為にエレキングエナジーシールドを展開したが、ザイゴーグの力の前にあえなく突破された。データカードダス及びそれを元にしたCGショートームービー『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』に登場。プラズマソウルを取り込んだプラズマ怪獣として1弾から登場する。テレビ放送版『ANTLAR Hunting』では冒頭に登場し、角そのものとなったプラズマソウルを残すのみとなりながらもラッシュハンターズを追い詰めるが、バレルのシャドウエクスプロージョンを受けて角のプラズマソウルを全て破壊され、倒される。また、『VEROKRON hunting』ではハンターステーションにてプラズマ怪獣多数出現を報じる映像に映っているのが確認できる。特撮テレビ番組『レッドマン』第31〜33話、第60話、第68話、第70話、第74話、第138話に登場。32話でノコギリン、33話でキングマイマイ、68話でザゴラス、74話でテレスドンと組み、レッドマンと戦うがいずれも敗れる。60話では単独で立ち向かうが敗れる。138話(最終話)ではレッドキックが効かないという強さを見せるが、最後はレッドナイフで首を切り落とされる。『有言実行三姉妹シュシュトリアン』第40話「ウルトラマンに逢いたい」に登場。隕石の影響で円谷プロ美術倉庫にあった怪獣の着ぐるみに魂が宿ったもの。ゲーム店の電気を吸収したり、カメラのフラッシュに驚き、尾で荒木、加納、篠山のカメラ小僧を攻撃したりと町で暴れる。最期はウルトラマンによって宇宙に連れて行かれる。『ぱちんこウルトラバトル烈伝 戦えゼロ!若き最強戦士』にて帝国を築き上げたウルトラマンベリアルが地球に放った設定で登場。別名・滅亡の邪神。通常の個体に比べて大型化しており、口から暗黒光線を発射する、尻尾を用いた電気ショックも健在で、さらにオリジナルにはなかった翼による飛行能力、背中のブルークリスタルによる電撃攻撃などが備わっている。ウルトラマンゼロ(リーチによってはウルトラセブン)と空中戦を繰り広げる。いずれも映像はそれぞれの初登場作品の流用。
出典:wikipedia
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