本項では北方戦争におけるスウェーデンと各国間との諸条約を挙げる。デンマークは、スウェーデン王カール10世が敢行した氷上侵攻に屈服し、戦意を喪失して降伏した。これによって、スウェーデンの領土は史上最大となった。1660年にスウェーデン王カール10世が死ぬと、イングランド、フランス王国、ネーデルラント連邦共和国が仲介に入り、北方戦争終結に向けて戦争当事者間で講和条約が結ばれた。1655年から続くスウェーデンを環とした北方戦争は、ロシアとの講和を最後にして収束し、スウェーデンのバルト海制覇、つまり北方の覇権を完璧なものとしたが、北東ヨーロッパのヘゲモニーを完全に覆すものではなかった。特にポーランドの弱体化は、東欧に新たな火種を残すこととなった。ロシアはポーランドとの戦争を再開し、デンマークではカール10世の死によってスウェーデンからの脅威は完全に去ったが、国内の安定化を図り、絶対主義を開始した。また、北東ヨーロッパの熾烈な覇権争いの狭間で、ブランデンブルク=プロイセンはこの間隙を縫って自立に成功した。全ての強国のくびきから脱したプロイセンは、大選帝侯フリードリヒ・ヴィルヘルムの元で、18世紀以降のプロイセン王国の強大化の基礎を築いたのである。
出典:wikipedia
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