拝島駅(はいじまえき)は、東京都昭島市と福生市にまたがる、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)・西武鉄道の駅である。公称所在地は、JR東日本が昭島市松原町四丁目、西武鉄道が昭島市美堀町五丁目である。JR東日本の各線(後述)と、西武鉄道の拝島線の2社4路線が乗り入れている。JR東日本の駅に乗り入れている路線は青梅線・五日市線・八高線の3路線であり、このうち青梅線を所属線としている。JR五日市線は当駅が起点で、一部列車は青梅線立川駅方面へ乗り入れている。また西武拝島線は当駅が終点であり、駅番号として「SS36」が付与されている。なお、JR貨物は青梅線の当駅から立川方のみ、第二種鉄道事業免許を有している。現行の5代目となる駅舎は、昭島市と福生市の境界上に位置し、各ホームも両市にまたがって所在する。なお、旧駅舎時代の駅舎所在地は昭島市のみとなっていた。南口が昭島市、北口が福生市に面しており、コンコースに設置されているステンドグラスの絵柄は、南口側が「昭島くじら」、北口側が「福生たなばた」である。ただし、北口立川方出入口は昭島市に所在する。駅舎は自由通路を備える橋上駅舎で、JR東日本・西武の改札口がある。ホーム番号は南側から順に付与されており、西武ホームはJRの連番で設定している。単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線、計3面5線のホームを有する地上駅である。改札外にみどりの窓口と指定席券売機、ホーム上に待合室が設置されている。2015年3月には八高線の上りホームに、昇降バー式ホームドア(高見沢サイバネティックス製・相鉄いずみ野線の弥生台駅にかつて試験設置されたものと同型)を試行導入している。当駅は昭島駅ともども、拝島大師の最寄り駅であり、当駅2・3番線ホームの立川方には「拝島大師下車駅」と記された柱が立っている。かつては柱の上に名物のだるまが載っていた。(出典:JR東日本:駅構内図)島式ホーム1面2線を有する地上駅である。西武鉄道の新案内サインを最初に導入した。当駅では、2005年度(平成17年度)からホームの混雑対策および地域住民の南北通行の対策として、JR東日本・西武鉄道・昭島市・福生市により橋上駅舎化事業に着手した。2007年(平成19年)8月24日に一部が完成し、これに伴いJR東日本と西武の改札が分離され、コンコースと各ホームを連絡するエスカレーターとエレベーターが新設された。当初は2008年(平成20年)3月に完成する計画だった。しかし、南口(昭島市側)の用地買収が遅れ、階段の設置工事、さらに南口出入口へのエレベーター設置工事も遅れたため延期となり、2年遅れの2010年(平成22年)3月に全面完成した。北口側階段は2007年(平成19年)8月24日から供用を開始し、エスカレーターとエレベーターは2008年(平成20年)3月にそれぞれ供用を開始した。南口では2008年(平成20年)夏期にエレベーターと東側の階段の供用開始ならびに西側に仮設階段を設置した。エスカレーターと西側の階段は2010年(平成22年)3月に供用を開始した。それぞれの階段下には新たに公衆トイレも設置されている。2008年(平成20年)3月15日の首都圏ICカード相互利用サービスのシステム改修完成までは、JR東日本・西武の改札口のほか、自由通路の一部を改札内としてJR・西武連絡通路を設置していた。その後、両社の自動改札機を増設した。事業の一環として、4・5番線ホームは2005年(平成17年)12月3日深夜から12月4日早朝にかけて5番線を西武線寄りに移す形で拡幅された。橋上駅舎化事業着手前は、南側にJR東日本、北側に西武、それぞれの駅舎があり、連絡通路で結ばれていた。両者間に連絡改札はなく、相互に乗り換えが可能だった一方、連絡通路を利用して当駅の南北を行き来するにはJRの入場券を購入する必要があった。なお、東京駅や高尾駅などとは異なり、定期入場券は発売されていなかった。JRのホームには1 - 5番線のみを連絡する地下連絡通路も併設されていたが、橋上駅舎化事業に伴い2007年(平成19年)5月19日に閉鎖され、その西側に橋上連絡通路が新設された。このほか、1・2番線ホームに武蔵五日市方面列車の発車番線を表示する電光掲示板が設置されていたほか、別に五日市線と八高線の発車標もそれぞれ設置されていた。自動券売機・自動改札機・自動精算機は、南側にJR東日本、北側に西武それぞれの仕様のものが設置されていた。両改札口ではSuica・ICOCA・PASMO・パスネットに対応していたものの、自動券売機と自動精算機では、南側はパスネット、北側はICOCAとオレンジカードにそれぞれ対応していなかった。JR1番線の立川方に立ち食いそば・うどん店「あずみ」が、西武側に向かう橋上連絡通路の北端には同じく立ち食いそば・うどん店「狭山そば」とたい焼き屋があったが、前述の事業に伴い閉店した。JRの改札内コンコースには、駅ナカ商業施設の「Dila拝島」が2007年(平成19年)8月24日に開業した。入居テナントは以下の通り。なお、橋上駅舎化前にあった店舗はほとんどが閉店した。西武鉄道側も2007年(平成19年)8月24日、いずれも改札外に3店舗が開業した(こちらも既存店舗は廃止)。現在トモニ-がある改札前の場所には、当初ジューサーバーが開店したが2008年(平成20年)11月に閉店し、跡地に塩大福の豊寿庵が開店したものの、こちらも2012年に閉店した。改札外の駅構内自由通路の南口側には、ビューアルッテ (VIEW ALTTE) とりそな銀行のATMが設置されている。当駅はJR貨物の貨物駅でもあり、専用線発着の車扱貨物を取り扱っている。西武拝島線ホームから北口広場を挟んだ反対側には、JR貨物が管理する横田基地線(非電化単線)が玉川上水と五日市街道を橋梁と踏切で横断して、基地入口のフェンスまで約500メートル、さらにその先、基地内まで続いている。1970年頃までは物資輸送用に使用されていたため第5ゲート前まで延びていたが、その後は燃料輸送のみとなり半分ほど撤去された。鶴見線安善駅に専用線が接続する鶴見貯油施設より週に数回燃料輸送のための貨物列車が南武線・青梅線経由で運行されている。立川方から電気機関車により牽引されて来た貨車(タンク車)は、あらかじめ当駅に回送され待機していたディーゼル機関車に交換され、構内昭島方の横田基地線始点に引き上げられた後、八高線と一部線路を重複し、西武拝島線と平面交差して横田基地に向かう。なお、途中の各踏切には「警告 在日米軍基地 立入禁止区域 基地司令官の許可なく此の区域に立入ることは、法律違反である。(略)不法な立入りは、日本国法律によって罰せられる。(刑事特別法第2条 昭和27年5月7日 法律第138号)」の制札が英語・日本語により記載されており、構外の線路は横田基地の一部である。各年度の1日平均乗降人員推移は下表のとおり。各年度の1日平均乗車人員推移は下表のとおり。JR貨物の2008年度車扱貨物の取扱量は、発送7,200トン、到着が61,417トンである。コンテナ貨物の取扱はない。各年度の年間発着トン数は下表のとおり。南口側はかつて商店街だったが、駅舎の新築、地下駐輪場、国道16号に接続する道路整備等の大規模な工事が行われ、多くの店舗が閉鎖した。また、北口側は住宅地と在日米軍横田基地があり、国道16号周辺の整備がここでも行われている。武蔵野橋もその一つである。かつては、拝島駅バス停は南口から東へ少し離れたところにあったが、南口駅前広場の整備完了にともない、2016年3月26日よりバス停の位置を変更した。立川バス駅の東側には広大な留置線が広がっている。かつては103系やE257系など疎開留置や乗務員訓練などのために各種車両が入線していた。上記留置線の付近にあった青梅線の倉庫前踏切、八高線の八高倉庫裏踏切、および西武拝島線の西武立川7号踏切の3つの踏切(昭島市道北143号 場所地図)は、青梅線と、八高線・西武拝島線に遮断が分かれていたものの、合わせると長さが130メートルあり、日本一長い踏切だった。その長さから危険性も指摘されており、駅舎の橋上化で新設された自由通路に自転車を4台搭載可能なエレベーターが2009年(平成21年)5月に完成し、自転車を押して自由通路を往来できるようになった。これを理由に八高倉庫前踏切及び西武立川7号踏切は、同月31日の最終列車通過後をもって廃止された。しかし、一部の住民からは反対の声もあがっていた。その後、倉庫前踏切は「拝島構内踏切」と名称を変更し稼動し、関係者以外通行ができない。※青梅線・五日市線で土曜・休日に運行され当駅に停車するホリデー快速「おくたま」「あきがわ」の隣の駅については、ホリデー快速おくたまを参照。
出典:wikipedia
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