ナディア(NADIA)は、トヨタ自動車が製造・販売していたミニバン風トールワゴンである。トヨタカローラ店で販売していた。イプサムをベースとして開発された2列シートのミニバン風トールワゴンである。全長はイプサムより短いもののホイールベースは同一、かつ3列目シートがない5人乗りと割り切られた為、シートスライド可能な後席シートの足元スペースは兄弟車(イプサム・ガイア)はおろか、トヨタの最上級車であるトヨタ・センチュリーよりも広い。グレードによっては幅広いシートアレンジが可能とされた。発売開始当初「アイポイントの高い5人乗りワゴン車」というカテゴリーが欧州で流行しており、同様のコンセプトをもつ日産自動車のルネッサ及び同ティーノ及びトヨペット店扱いのトヨタ・オーパが競合関係にあった。スタイルは2代目トヨタ・エスティマにも通ずる丸みを帯びたワンモーションフォルムで、内装はインパネ上半分及びセンターコンソールを兄弟車とは異なったデザインとし、虚像投影式のデジタルセンターメーターを採用した。1999年にはSUVテイストのtype SUが追加された。エンジンは全車2000ccエンジンで、当初はポート噴射の3S-FE型ハイメカツインカムエンジンと、標準車(5ナンバー車)の2WDに3S-FSE型ガソリン直噴(D-4)エンジンが搭載された。D-4エンジン車にはフレックスロックアップの付いたSuperECTが搭載された。タイヤサイズはイプサムの14インチではなく、外径そのままにインチアップされた195/60R15サイズの偏平タイヤ(後に追加されたtype SUでは215/60R16)を装着していた。またベース車からの変更点として、フロントブレーキが大径化され、重量の嵩む多人数乗車を想定しなくて良い事からサスペンションも変更され、ストロークをたっぷりとった上で応答性を高めたスポーティーな乗り味に振られている。イプサム3兄弟中唯一の「足踏み式」パーキングブレーキであり、運輸省(当時)届出型式もイプサム・ガイアのM型に対してN型としている。平成初頭のRVブームが去り、乗用車のマーケットがワゴンからミニバンへの過渡期に販売された車両であり、認知度も低いままで、後継機種もなく僅か5年2ヶ月で販売を終了した。ロシア語の「希望(надежда)」を意味するナディージタから。また、女性の名前としても知られている。
出典:wikipedia
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