属格(ぞっかく、、、)は、名詞・代名詞の格の一つで、主に所有を表す。英語では所有格()、ドイツ語では2格()とも呼ぶ。スラヴ語派については生格(せいかく)と呼ぶが、これは訳語の違いにすぎない。日本語では主に格助詞「の」で表される(日本語では体言を修飾できる格はこれだけなので連体格とも呼ばれる)が、インド・ヨーロッパ語族の属格は、それだけでなく以下のような幅広い用法がある。英語では、このうち所有は所有格として名詞(-'s)および人称代名詞に格形が残存しており、また意味上の主語も所有格で表す場合があるが、それ以外の属格の用法は前置詞ofに置き換えられた。なお近年は、's および my, your などの所有形は格ではないという説が有力である。例えば the girl next door's cat (隣の少女の猫) では、's は the girl next door という句にかかり、door という語にかかっているのではない。したがって 's を接語と見なす言語学者が増えている。ドイツ語では、単数男性名詞、単数中性名詞で「-s」を付け女性名詞、複数形では無変化であるが、どちらも冠詞や形容詞が属格に伴う変化を行う。他の名詞を修飾する場合には被修飾語のあとに付けるのが原則であるが、前に付けることもあり、その場合被修飾語の冠詞は省略される。現代語では「von」+三格(与格)で代用するのが普通である。人称代名詞の属格は所有関係には使われない。また、英語の人称代名詞の所有形に当たる働きをするものが別にあり、所有代名詞という。ロマンス語(フランス語、イタリア語、スペイン語など)では基本的に格変化が消失したため、属格はすべてde/diといった前置詞に置き換えられた。なお、英語の人称代名詞の所有格に相当する機能は所有形容詞によって表す。恒星の名前は、ギリシャ語のアルファベット一字と属格形のラテン語星座名を合わせたものによって表されることがある。こと座 (Lyra) の属格は Lyrae であり、こと座で最も明るいベガは α Lyrae(こと座のα星)と表される類である。この命名法は発案者のヨハン・バイエルにちなんでバイエル符号と呼ばれる。
出典:wikipedia
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