テポドンは、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が開発した弾道ミサイルまたはロケットで、準中距離弾道ミサイル (MRBM) と分析されている「テポドン1号」と、大陸間弾道ミサイル(ICBM)と分析されている「テポドン2号」の2種類がある。また「銀河2号」と「銀河3号」をテポドン2号の一種の改良・派生形と捉える場合もある。「テポドン」とは、このミサイルが確認された地名の大浦洞からアメリカがつけたコードネームであり、「テポドン1号」は北朝鮮側では“ロケット”として「白頭山1号(ペクトゥサン イロ)」若しくは「銀河1号(ウナ イロ)」と呼称されている。また、「テポドン2号」の改良型と見られる2009年4月と2012年4月に打ち上げられた“ロケット”は、北朝鮮の公式発表ではそれぞれ「銀河2号」、「銀河3号」と呼称されている。テポドン1号は、2段式の弾道ミサイルで燃料は液体式、1段目にノドンを、2段目にスカッドを使用し、射程は約1500km以上といわれ、準中距離弾道ミサイル](MRBM) に分類される。テポドン2号は1段目に新開発のブースターを、2段目にノドンを使用し、射程は約6000kmといわれている。北朝鮮がテポドンの弾頭に積めるサイズの小型核兵器を開発しているかどうかは不明である。専門家は現在の技術の進歩や核大国北朝鮮の核開発の状況を推察するに、ミサイル用の原爆弾頭を開発した可能性を指摘するが、ノドンには搭載できてもテポドンはもう少し時間がかかるとする専門家もおり見解は分かれている。また最初に核弾頭が搭載されるのはIRBMのムスダンであるとの見方が有力である。(詳しくは北朝鮮核問題を参照)テポドンシリーズについては、1998年、2006年、2009年、2012年の発射実験や、その発射軌道と多段式ロケット(1段目、2段目が液体燃料、衛星を投入する場合3段目が固体燃料)という特性や、ムスダンの配備から考えて、人工衛星打ち上げ用ロケットや弾道ミサイルのテストモデルで、実戦配備用ではないとする見方が有力である。仮に実戦配備するとしても、韓国はスカッド、日本はノドンで十分狙えるため、特にテポドン2号の場合はアメリカが標的の可能性が高い。ただ韓国や日本を狙った場合、高速でロフテッド軌道をとるため、迎撃をより困難にすることになる。また北朝鮮当局は、2006年7月5日のミサイル発射実験に際してのオーストラリア政府の抗議に対して「テポドン(テポドン2号)はオーストラリアを射程に含めている」と発表しているが、これも実戦配備を意味しての発言ではない。発射場は舞水端里と東倉里にある。1998年、2006年、2009年の発射実験では舞水端里の発射場から東方の日本列島上空を通過する軌道で発射している。東向きに発射することは、地球の自転を利用する関係上打ち上げに有利であるが、通常は人口密集地を含む他国の上空を通過させることは安全保障上忌避され、イスラエルはこの配慮から西向きの地球下位を打ち上げ区域に設定している。2012年の発射実験では舞水端里の発射場より大型で新しい東倉里の発射場から衛星光明星3号を極軌道に乗せる為に、石垣島付近を通過する軌道となる南方に向けて発射している。このうち12月の発射では光明星3号2号機を軌道に投入することに成功している。
出典:wikipedia
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