『トロピコ』("Tropico") は、アメリカのソフト会社PopTop Software制作のシミュレーションゲーム。プレイヤーは、カリブの島国の大統領(プレシデンテ)となって島の治世全般を行う。一般的なミニスケープ(箱庭ゲーム)の特徴に加え、独特の政治力学が発生する、政権シミュレータとしての要素が最大の魅力となっている。プレイヤーは島の大統領(プレシデンテ)となり、1950年からおよそ50年に渡る島の治世を行う。シムシティなどの大規模都市ゲームとは異なり、500人前後の島を経営する小さなスケールのゲームであるが、それ故に島民一人一人に家族・生活・考えがあり、島を発展させつつ、島民の満足も満たさねばならない。約10年に一度行われる選挙に落選するか暴動、反乱やクーデター等で大統領府が破壊されると、その時点でゲームオーバーになる。規定のシナリオを楽しむのも良いが、ランダムマップ生成で、観光客であふれる南の楽園から軍国主義の島まで、半永久的プレイが可能。米ソ冷戦構造下の中南米を思わせる舞台設定となっている。ゲーム中はサルサが流れるほか、細かい住民のアニメーションや書き込まれた建築物などカリブの雰囲気を押し出している。ゲーム内のテキストは真面目一辺倒ではなく、とぼけたブラックジョークの味わいが含まれる。「選挙での票の不正が可能。対立候補を投獄、暗殺も可」「自分のスイス銀行口座に送金し私腹を肥やす」など、といった選択を可能とする。またシミュレーションゲームとしてのプレイ幅も広く、観光資源を中心とした楽園の島から統制の効いた軍国主義の島まで、好きなようにプレイできる。ミニスケープの多くのゲームがそうであるようにゲーム内時間と言う概念があり、それは概ね一プレイでは最大で人の寿命と同スケールの50年程度であるが目標達成後も継続することは可能である。生産手段を独占したモデルになっており、施設を建設することで職場が作られる。プレイヤーが作らなくとも作成される施設は、住居の確保が出来なかった住人が勝手に建てる小屋のみであり、これを防ぐことも重要な政策目標の一つとなる。産業は、原材料の生産、工業、観光・サービス業、そしてインフラに属する物があり、収入は輸出を行う、もしくはサービス業の利用代金として入る。外国とは移民が出入国し、輸出輸入(輸入は、トロピコ4で追加)を行う他に、観光客を受け入れるという関係である。プレイヤーはある職場の従業員について賃金を調節、解雇したり職場を縮小することはできるが、特定の人物を特定の職場に配置することはできない。賃金の調節によってその職場へ呼び込むことになる。従業員の男女制限のある職場は多く、また学歴制限のある職場もあり、学歴制限のある職場はそこに就職できる人材を金を使って海外から呼び寄せることができる。施設は国庫にある資金を使って建設するが、すぐに作られるわけではなく完成時期は建設作業員の数や施設の大きさに依存する。基本的に外国から資金を借りて建設することは出来ない(シナリオのイベントとして実装されていることはある)。何も建設しなくても、労働者に払う賃金などにより資金は減っていき国庫が赤字になることがある。その赤字がかさむと世界銀行の指導によるという設定で労働者の賃金の上限が制限される。また、いくつかの手段で国庫から自分のスイス銀行の口座へ資金を移し私腹を肥すことができる。スイス銀行は特徴に「清廉潔白」があると使用不可能。一度スイス銀行の口座に入った資金は国庫に戻すことはできない。口座に移した資金はクリア時のポイントになる(ゲーム開始時の目標によって倍率が変動)。住民は一定の期間内に食糧、住居、娯楽、宗教、雇用等の欲求を満たす必要がある。それらを生み出す施設を適切に配置しないと、それを求めて島の中を動き回り生産性が低下する。食糧の要求が満たされないと餓死し、住居の要求が満たされないと、勝手に小屋を作り景観を悪化させる。各住人の思想傾向は6つに分けられ、それが選挙の投票行動や、職業選択、政策への満足度に影響する。政策に満足しないと働かずにストライキを起こしたり森に隠れてゲリラとなり反乱を起こす。特に軍人が政策に満足しない場合はクーデターを起こす。反乱やクーデターは軍人がその参加者を殺すことにより鎮圧することとなる。プレイヤーは大統領(プレシデンテ)として島を統治することになる。ゲーム開始時に大統領の特性と欠点を設定しなければならず、それによってボーナスがついたりする(その逆もある)。また、大統領の顔を選択することもでき、それは特性パラメータのデフォルト値を決定する。以下のような実在の指導者たちから選ぶことができる。パッケージ内のマニュアルには記載されていないが、チート用のキーシーケンスが定義されていて資金等を調節したりマップを編集することが出来る。サポートしないと言う条件で、メーカーからそのキーシーケンスとともにシナリオコンパイラが公開されていてテキストでシナリオを書き、編集したマップと結びつけることで、自分でシナリオを作って無償でネット上にのみ公開することが可能である。(メディアに入れて配ってはいけないと書かれている)Daniel Indartによるオリジナルアルバムが3枚発売されている。それぞれ、ゲーム中の音楽の別テイクのものが収録されており、ゲーム中の音楽をより楽しめる構成となっている。
出典:wikipedia
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