ドッグレース ("Dog race"、"Dog racing") とは、犬を競走させて楽しむ娯楽イベント。ギャンブル目的として、最速の犬種とされるグレイハウンドを用いたレースである。イギリスやオーストラリア、マカオなどの英連邦やアメリカを中心に開催されている。テーマパークなどで賭博を伴わないレースイベントが行われることもある。また、人と犬で行うイヌぞりレースもドッグレースの一種であり、各地で大会が開かれている。1周400m程度のトラックコースの内柵のレールに、兎に似せた小動物のダミーを走らせ、それを犬が追いかける事で競走を行い、上位に入線した犬に賭けた人に、配当金を支払う。賭式の種類は、競馬と同様に、1着を当てる単勝式や、1・2着を当てる連勝式、1着3着までを当てる3連勝式などがある。イギリスやオーストラリアでは、ブックメーカーによる犬券の発売が一般的である。ドッグレースを専門に取り扱う専門紙(新聞)もあり、出走する犬のこれまでの競走成績や調教の状況、最近発症した怪我の内容や治療状況などとともに、専門家による予想も記載されている。レース距離は、コースを1周するものや、半周のみの場合が殆どである。1レースに出走する犬は6匹前後で、能力によってクラス分けされており、出走犬の能力に応じて重量によるハンデが付けられる。出走準備が整った犬は、係員によってゲートまで連れて行かれ、箱状のゲートに入れられる。ダミーがゲート付近を通過するのに合わせて、係員がゲートを引き上げて競走がスタートする。レース終了後は、コース上に柵が準備されて犬が暴走しない様にしており、係員に捕まえられた犬は、トレーナーの元に戻されて、レースを終了する。賞金は、マカオのドッグレースを例にすると、1着賞金は15403300マカオ・パタカで、4着(一律100マカオ・パタカ)まで賞金が出る。前述のとおり、競走に使用される犬種はグレイハウンドやウィペット種で、生後2年程度経った犬に対してトレーナー(調教師)により調教が開始され、準備の整った犬より出走を開始する。数年間競走生活を送って引退し、成績優秀な犬は繁殖犬となる。一方、競走成績の良くない犬は、途中で見切りを付けられ、引退する事が多い。競走馬同様に血統が重視されているが、競走馬と違って1回の出産で数匹の仔犬を出産する事から、同年齢の兄弟犬が同じ競走で出走する事もある。出走間隔は、故障が無ければ1週間に1回程度出走する事が多い。一方、かなりの速度で走る事から、脚に怪我を負う犬も多く、重症の場合、予後不良として安楽措置(マカオの場合、「人道毀滅」と書かれる)がとられる場合や、引退を余儀なくされる犬も多い。引退後の犬の処遇については、動物愛護上の問題をめぐって議論があり、かつては人気のギャンブルだったアメリカでは43の州で禁止されたことに加え、嗜好の多様化により客足が遠のいたことで、ドッグレース自体が衰退しつつあるという。犬のトレーナーは、競馬における調教師同様、犬主より犬を預かり、自らの厩舎で調教を重ねて出走させる。犬主と調教師が同一の場合もあり、競走終了後のドッグレース場の外では、自家用車に犬を載せて帰宅する光景もみる事が出来る。日本では、第二次世界大戦後の一時期、開催を目指す動きがあり、GHQは靖国神社を焼き払い、その跡地をドッグレース場として利用しようと考えていたが、ローマ教皇庁のブルーノ・ビッターの反対で靖国神社は焼かれず、その構想は立ち消えとなった。また、国会に畜犬競技法案が提出され審議が行われたが、成立には至らなかったため、日本国内で公認のギャンブルを伴うレースが開催されたことはない。
出典:wikipedia
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