石のスープ()は、飢えた旅人(修道士とも)が集落にたどり着き、民家に食事を求めて立ち寄ったが、食べさせるものはないと断られてしまった。一計を案じた旅人は、路傍の石を拾うともう一度民家にかけ合った。「煮るとスープができる不思議な石を持っているのです。鍋と水だけでも貸してください」興味を持った家人は旅人を招き入れた。旅人は石を煮始めると「この石はもう古くなっているので濃いスープになりません。塩を加えるとよりおいしくなるのですが」と説明した。家人は塩を持ってくる。旅人は同じようにして、小麦と野菜と肉を持ってこさせた。できあがったスープは見事な味に仕上がっていて、何も知らない家人は感激してしまった。旅人はスープのできる石を家人に預けると、また旅立っていった。ヒュー・ロフティング作『ガブガブの本』(『ドリトル先生』シリーズのスピンオフ作品)では、ナポレオンが1812年に行ったロシア侵攻に際してフランス軍の兵士が農家の婦人を騙した逸話として紹介されている。石のスープ(ソパ・デ・ペドラ)は、具沢山のスープである。赤いんげん豆、玉葱、にんにく、ローリエ、にんじん、じゃがいも、ソーセージ(ショリッソまたはサルピカォン)がほぼ必ず入る他、セロリ、リーキ、さやいんげん、トマト、マカロニ、ベーコン、豚足、燻製ハム、パセリまたはコリアンダーリーフが入ることもある。現在ではアレンテージョのみならずポルトガル全国で親しまれている。
出典:wikipedia
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