『レディストーカー 〜過去からの挑戦〜』(レディストーカー かこからのちょうせん、"Lady Stalker")は、1995年にクライマックスが制作し、タイトーが発売したスーパーファミコン用アクションロールプレイングゲームである。1992年にクライマックスからメガドライブ用のソフトとして発売された『ランドストーカー 〜皇帝の財宝〜』と同様にクォータービューを採用している。プレイヤーキャラクターであるレディ・ヨシオ・コックスにはキャラクターボイスが採用されている。本作品はクォータービューを採用し、立体を活かしたパズルのような仕掛けが多数存在する。すべての町・ダンジョンなどは個別のゲームフィールドごとに接続されており、これら全体でゲーム内の世界を構成している。プレイヤーは徒歩か、一度訪れたことがある特定の場所に限り、転送の特殊能力が付加されたアイテムや魔術を使用して目的地間を移動する。『ランドストーカー』と異なる点として、プレイヤーキャラクターはジャンプができないため、垂直移動の手段は階段などの小さな段差を一段ずつ歩いて上る・梯子を使う・アイテムの使用などに限定される。また、本作ではプレイヤーキャラクターであるレディをダッシュさせることができる。ダッシュでひび割れた壁を破壊したり、敵にダメージを与えたり、細い溝などを飛び越えるなどのアクションが可能である。戦闘方式はアクションロールプレイングゲームを踏襲しているが、敵であるモンスターとの遭遇はランダムエンカウント方式を採用している。フィールドやダンジョンの散策中に一定確率で敵が出現し、BGMが戦闘専用のものに変化して、戦闘専用の画面に切り替わることなくその場で戦闘が開始される。戦闘にはレディ・ヨシオ・コックスの3人が参加する。レディの攻撃手段は武器による直接攻撃と、ボタンの長押しでゲージを溜めて発動する必殺技がある。ヨシオとコックスの攻撃手段は、武器による直接攻撃とゲージを溜めて発動する魔術が用意されている。魔術には、敵に火や氷をぶつける飛び道具のような攻撃やヒットポイントおよびステータス異常の回復など様々な種類があり、レベル上昇によって使用できる必殺技や魔術は増えていく。戦闘中にアイテムを使用したり、味方および敵キャラクターが魔術などを使用した際は、逐次メッセージが表示されて戦闘の状況を説明する。また、攻撃を加える方向によって敵に与えるダメージ量が異なっており、正面から攻撃するより、側面や後方から攻撃した方がより多くのダメージを与えられる。確率でクリティカルヒットも存在し、発動した際は「まぐれでだいダメージをあたえた」というメッセージが表示される。逆に敵からクリティカルヒットを受けた場合は「ゆだんたいてき だいダメージ」というメッセージが流れる。3人のプレイヤーキャラクターのうち、プレイヤーが自由に移動を操作できるのはレディのみである。ヨシオとコックスにはAIが搭載されており、プレイヤーが指定した作戦に従い、状況に応じて攻撃や回復などの行動を行う。魔術やアイテムの使用はプレイヤーがコマンドから直接命令できる。戦闘に勝利するか逃走に成功することで戦闘は終了する。敵を倒した時は「○○を かたづけた。」というメッセージが表示される。戦闘からの離脱は、逃走コマンドを使用するか、隣のフィールドへ移動することで発動する。逃走に失敗した場合は「にげられません。ざんねんです。」というメッセージが表示され、大きな隙が生じると同時に敵のカウンターアタックを受ける。フィールドの地形によっては下の階に落下する落とし穴などがあり、ヨシオやコックスが戦闘中に落とし穴に落ちて戦闘から離脱した場合、その戦闘中は復帰できない。また、敵を落とし穴に落とすことも可能だが、その場合、戦闘から離脱した敵の経験値などは入手できない。本作品にはミニゲームが楽しめる施設としてカジノが存在し、出入り口付近に設置された受付で所持金を専用のメダルに換金したうえでミニゲームに挑戦できる。受付は景品交換所も兼ねており、所持しているメダルの枚数に応じたアイテムと交換できる。ミニゲームはスロットマシンとカプリキャッチャーというプライズゲームがある。カプリキャッチャーは時にここでしか入手できないアイテムが景品として用意されており、物語の進行に応じて定期的に景品が入れ替えられている。町・ダンジョンなどゲームフィールド内の様々な場所に「ひかるビーダマ」というアイテムが存在する。入手したひかるビーダマは、これらを収集しているコレクタに転送できる。ひかるビーダマは、集めた数に応じてコレクタが所持するアイテムと交換できる。セーブデータは6つ用意されている。セーブは町に存在する教会や、ダンジョン内に置いてある日記帳などで行う。物語の舞台はデスランド島と呼ばれる島である。作中の時代より数千年前、島内に人間が居住しておらず魔物のみが生息していた時代に、キングバロンという人間の知性を超越した魔物がこの島に住んでいたとされ、彼にまつわる記録や伝説が数多く残されている。キングバロンがいなくなった後、彼が遺したという遺跡や財宝を求めて多くの人々がこの島を訪れ、命を落としていったことから、島は「デスランド」と名付けられたという設定になっている。作中でデスランド島は観光地となっており、キングバロンが住んでいた城などを観光資源として利用している。島には港町から船で進入する。島内の経済は主に観光業で成り立ち、一般の観光客の他に、島の伝説を聞いて訪れた学者や賞金稼ぎで賑わっている。島内はエンドルという通貨が流通している。また、「こんにちは」を意味する「ゲロハー」というデスランド島独自の言葉がある。島内は魔物が徘徊しているうえに、古代に作られた罠や仕掛けなどが未だ数多く存在しており危険なので、港町から島の奥へ進むためには入島審査を受けて査証を発行してもらう必要がある。多くの死者が出ており、町には命を落とした者の墓が数多くある。デスランド島の地理は大きく南部と北部に分かれており、人間の居住地は島の南部に集中している。北部は樹海や火山・雪原・断崖などの自然に覆われており、現在も調査が進んでいない未詳の地である。また、島の南東にはバロンロックという離れ小島があり、キングバロンの邸宅や研究所があったと言われているが、周囲を断崖絶壁に囲まれており上陸不可能なために前人未到の領域といった設定になっている。大富豪の愛娘であるレディは、彼女が通った後は災いしか残らないと言われるほど非常にお転婆な少女であった。事態を憂慮したレディの父親は、彼女を庭の離れにある屋敷に軟禁し、ヨシオとコックスを彼女の世話役と監視役に置いた。部屋で大人しくしていられず脱走を試みるレディと、それを阻止する2人の争いは日常茶飯事であった。ある日、いつものようにレディは軟禁されている部屋で勉強をしていたが、部屋にあったデスランド島の伝説に関する本を読み、沸き上がる興味を押さえきれず、部屋から脱走してデスランド島へ行くことを決意する。ヨシオとコックスはレディの脱走を阻止しようとするが、彼女の挑発に乗り暴走したヨシオによって屋敷は全焼し、ついにレディは脱走に成功する。船に乗り、デスランド島に辿り着いたレディは期待と希望に胸を膨らませていたが、次第に島全体を巻き込む大きな事件へ関わることになっていく。
出典:wikipedia
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