大藪 春彦(おおやぶ はるひこ、1935年2月22日 - 1996年2月26日)は、日本の小説家。朝鮮・京城生まれ。高松第一高等学校卒業。早稲田大学教育学部英語英文学科中退。。代表作は『野獣死すべし』(伊達邦彦シリーズ)、『蘇える金狼』、『汚れた英雄』など。これらの作品は映画化・テレビドラマ化され、没後10年以上を経ても徳間文庫・光文社文庫などから復刊されている。デビュー作「野獣死すべし」は江戸川乱歩が推薦人となり1958年『宝石』に掲載され、文壇からも注目された。しかし1960年、「街が眠るとき」、「火制地帯」が海外作品からの盗作と疑われたことを一因に、ミステリ作家の団体他殺クラブを脱会する。1965年、また拳銃不法所持容疑により逮捕される(21日後に釈放)。以後は文壇の動向とは距離を置いた執筆活動を行った。激しいアクションや暴力を描くエンターテインメント作品が多く、それらの作品には強烈なストイシズムと反権力志向を行動原理とするタフな主人公が登場する。特に伊達邦彦や朝倉哲也(『蘇える金狼』)北野晶夫(『汚れた英雄』)はその典型的な例であり、大藪にとっても思い入れが深い登場人物であるという。大藪作品に暴力を取り入れたものが多いのは、大学生時代に愛読したアメリカのハードボイルド小説に多大な影響を受けているからである。彼はレイモンド・チャンドラーやロス・マクドナルドなどの人間の心理を描く作品よりも、壮絶なバイオレンス・アクション小説を得意としたダシール・ハメットやミッキー・スピレーンらの作品を好んだ。自身の銃、車、ナイフについての知識を小説に取り込んでいる。ナイフメーカーのガーバーや、カスタムナイフメーカーのロバート・ウォルドーフ・ラブレスも彼が小説で取り上げたことで日本で名が大きく広まった。また、伊達邦彦に象徴されるように、超人思想や能動的ニヒリズム、個人主義的アナーキズムに通ずる反国家・反組織・反体制要素が含まれている。その一方で、政財界と癒着した組織により、破壊された家族愛のための「復讐」をテーマにした小説が多数ある(『黒豹の鎮魂歌』『絶望の挑戦者』など)。
出典:wikipedia
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