イタリアワインは、イタリアで生産されるワインである。イタリアは温暖な気候に恵まれており、古代ギリシア語で「ワインの大地(エノトリーア・テルス/Enotoria Tellus)」と呼ばれている。(イタリア半島最初の入植者が古代ギリシア人だったため)イタリア二十州全てで赤・白・ロゼ・スパークリングのワインが作られ、それぞれの州で特徴あるワイン作りが行われている。使われる品種はサンジョヴェーゼ、バルベーラ、ネッビオーロ、トレッビアーノ、ピノ・グリージオ(Pinot grigio)といったイタリア土着種のブドウが多いが、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シャルドネなどといった品種も多い。生産規模ではフランスとほぼ互角であり、ワイン生産量・海外輸出量共に一位二位争いを繰り広げている。イタリアのワイン法=DOC法(Denominazione di Origine Controllata)は1963年に制定。上からDOCG・DOC・IGT・VdTに分ける。しかしキャンティのようにその質にピンからキリまであるようなワインが一括してDOCGにランクされ、逆にサッシカイアのような高品質ワインがVdTにランクされるなど多くの問題があり、度々改正されている。(サッシカイアはその品質から、1994年にDOCボルゲリ・サッシカイアという単独のDOCとして認定された)その後、2009年8月1日にEUの原産地名称保護制度に従って、DOP、IGP、地理的表示無しの3つに再分類された。DOCGとDOCはまとめて保護原産地呼称ワイン(DOP:Denominazione di Origine Protetta)に括られている。ラベルには三通りの表示が認められている。ワイン法や従来の格付け基準にとらわれずに造られるトスカーナ産の上質なワインを、とくにスーペル・トスカーナと呼ぶ。イタリアをはじめヨーロッパのワイン法では、歴史的にその土地で栽培されてきた品種を用いてワインを造ることが基本とされている。しかしトスカーナ地方では、敢えてそれを無視して、土壌と相性のよいフランス・ボルドー原産のカベルネ・ソーヴィニヨン種を植えて、カベルネ単独または古くからこの地方で栽培されてきたサンジョヴェーゼ種などとのブレンドによって、良質のワインを造ろうとする動きが活発である。当初、それらは格付け最下位のVdTや下位のIGTとして生産されていたが、品質の良さから世界的に評価が高まり、「スーパー・タスカン」と呼ばれて格付けを超えた大人気となった。現在ではサッシカイアをはじめとして、人気と評価を後追いする形でDOCに認定されるものもでてきている。また同州のキャンティにおいて、赤ワインに白ブドウを混ぜて醸造することが長らく法的に義務付けられていたが、これに反発する生産者によって作り続けられたサンジョヴェーゼ100%の赤ワインも「スーパー・タスカン」に含められる。なお、現在では白ブドウを混ぜない赤ワインの人気によりワイン法が改正され、サンジョヴェーゼ100%でもキャンティ・クラッシコを名乗ることができるようになった。また、スーパーVdTという呼称もあり、こちらはトスカーナ産に限らない呼び名であるが、2005年1月の時点では、こう呼ばれるものはトスカーナ産が中心となっている。
出典:wikipedia
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