R-9(アールナイン)は、横スクロールシューティングゲーム『R-TYPE』シリーズにプレイヤーキャラクターとして登場する架空の戦闘機。続編が作られるようになって以降、シリーズによって機体やフォース、武装に沢山のバリエーションが出来たが、R-9系統だけはスタンダードな機体としてほぼ全シリーズに共通して登場する。この項では、このR-9系列のバリエーションを説明する。シリーズを通して概ね共通する事項として、前方がほぼ透明なラウンドキャノピーをもつ機体であること、溜め攻撃である波動砲を標準装備していること、追尾ミサイルやビットなどの補助武装を装備可能であることが挙げられる。また、フォースと呼ばれる補助武装を用いて多彩な攻撃方法をとることができる。なお、それぞれの機体が登場する作品での設定や書籍での記述と『R-TYPE FINAL』にて付け加えられた後付け設定や呼称の食い違いが多数あるため、混在して記述されている場合がある。元々は宇宙空間における作業用のものだったが、対バイド戦用に強化された波動砲と最新鋭テクノロジーによって開発された攻防一体の武装ユニット「フォース」を搭載することで、初めての異層次元戦闘機「R-9」としてロールアウトされた。ロールアウト時期は2235年で低出力波動砲を装備。その後のバイド戦では、高出力波動砲およびザイオング慣性制御システムを装備したものが使用されている。正式名称は「R-9A」、通称アロー・ヘッド。ただしこの名称は『R-TYPE』シリーズ後期に付けられたもの。『TACTICS』では、波動砲を発射できフォースを装備できることから、装備の頭文字であるwとfを付記し、Rwf-9Aとなっている。後のシリーズにおいても主力戦闘機として活躍し、その系譜からR-9C、R-9Ø、RX-10、R-13A等の優秀な後継機を輩出した。『R-TYPE』シリーズのストーリーの中核を担う存在であり、同時に最大の象徴ともいえる、Rシリーズの原点とも呼べる機体。登場作品は初期型が『R-TYPE』、後期型は『R-TYPE FINAL』。後期型ではシャドウ・ビット、追尾ミサイルの装備が可能になり、対地ミサイルの代わりに爆雷が用意されている。『R-TYPE Complete CD』中での描写によると、この機体は縦列複座型のようである(右の性能表はComplete CDでの設定からのもの)。アイレムの会報誌では、R-3からR-9までは複座型(タンデム)であったという記述がある。ノズル部には、ザイオンググラビティドライバが搭載されている。PlayStation®Homeでバスとして登場した際には、下部からバーニアを噴射している。R-TYPE作中での詳細な運用記録ならびに作戦記録は記載されていないが、R-TYPE COMPLETE CDでは1-2面中にプロトタイプが出撃し3面冒頭で量産型が完成した報告が入る。4面終了後に味方艦に収容された後、R-9量産型多数とR-9プロトタイプが出撃(プロトタイプの出撃についてはパイロットの独断である)。作戦終了後は量産型が18機回収される。なお、プレイヤー機であるプロトタイプは難易度によって無事かどうかが決まる。また、『R-TYPE』以降の作品では、本機が強化された状態でボスとして登場する事がある。ILLEGAL MISSON上では目的に合わせて特化した装備バリエーションが記述されている。これらは一部外観を変えたりしながら本編でも登場している。ILLEGALMISSON44項に、初期設定ではR-9は変形する機体となっており、中間稼働と変形後が描かれている。「FINAL」で登場するTL-TやFINAL版デザインのキャンサーのモデルとなっている。大気圏内専用機として小型軽量化が推し進められた機体。登場作品は『R-TYPE ⊿』、『R-TYPE FINAL』。DOSEシステムを搭載し、フォースが相手のエネルギーをある程度取り込み放出する事が可能になった。⊿に登場した際はテスト用の試作機であったものを実戦投入しており(そのため当時の形式番号はR9 deltaやR9aII、DELTAはあくまでも通称となっている)、その後FINALでは戦闘から得たフィードバックを元にリファインを施された量産型として登場している。登場作品は『R-TYPE II』(この時の名称はR-9改、またはR-9カスタム)、『R-TYPE FINAL』。『R-TYPE II』ではR-9A用のレーザーがセレクト出来る上に、2種類の追加レーザーが使えた純粋な強化兵装機体であった。その性能はR-9Aのものと比べてかなり高いものとされ、「化け物」とまで呼ばれた。『R-TYPE FINAL』ではR-9のベテランパイロット向けカスタムタイプとされた。強力ではあるが独特の性能を持つ拡散波動砲はそのままだが、R-9A用の対空/反射レーザーがオミットされたことなどから、従来型に比べ非常に癖の強い機体と位置づけられている。シミュレーションゲームの『R-TYPE TACTICS』ではR-9を改造して作られる「強化戦闘機」とされた。重武装と機動力に加え、敵から索敵されず障害物もすり抜ける事も可能な「亜空間潜行機能」を獲得し、戦闘、索敵、敵の進路妨害までこなす万能機としてゲーム序盤から終盤まで活躍する屈指の強機体となっている。『R-TYPE II』のスーパーファミコンアレンジ移植版『SUPER R-TYPE』でのR-9改は武装が若干変更されているため、『FINAL』においてはR-9Cの簡易量産型 R-9K SUNDAY STRIKE として独立登場している。IIでの設定では、R-9Aの作業艇と戦闘艇を兼ねた設計思想とは異なり、最初から異次元戦闘艇として設計されたため、あらゆる点で性能の向上および小型化、軽量化が図られた。また、アビオニクス系の強化によって1名での運用が可能になった。他、パーツのパッケージ化によってメンテナンス性も向上し、コックピットが脱出用ユニットとして分離するようになっている。上記、拡散波動砲やフォースレーザーのバリエーション強化はジェネレーターの高出力化によるもの。ただし、パイロットは四肢を除去された上で、機体のコンピュータに直結されて運用された(いわゆる生体コンピュータユニットである)。これは、作戦遂行ならびに戦闘データ回収を目的としたもので、前述のコックピット分離やライフシステムの向上、人工冬眠機能、キャノピーの装甲化もその一環である。パイロットが搭載されていると思われるパイロットユニットは、「ANGEL PAC」という名のついた筒状のものに下部から多数のコードが張り巡らされているが、その内部図については不明である。このパイロットをパッケージとして運用している事は極秘事項となっている(資料では、パイロットの意思で組み込まれたわけではないことが分かっている)。技術職人による手作業によってワンオフモデルレベルで制作されたため、全自動製造のR-9Aと違い3機までが製造された。IIの最後では、捕獲されていた4機のR-9Aをレーザー通信によって起動させ、連携によって敵基地を脱出した。その後、パイロットは人工冬眠機能によって冷凍状態となり、250時間後に回収された。公的にはパイロットは死亡したものとして発表されたが、パイロットに関する報告以前に広報活動ではR-9Aの画像をR-9Cとして流していたなどの経緯があるため、実際の真偽は定かではない。公式設定中では『R-TYPE II』と『R-TYPE III』の間をつなぐ重要な機体である。『R-TYPE III』でR-9Sの顛末が記載され、『R-TYPE FINAL』で使用可能機体として登場する。『R-TYPE III』ではR-9C(改)の量産型として設計され、機銃にはプラズマニードル、波動砲にはR-9Cで使用された拡散波動砲を搭載しているという設定であるが、当機体にとって不遇であったのは、第2次バイドミッション(R-TYPE II)と第3次バイドミッション(R-TYPE III)の間に起きた太陽系へのバイド侵攻を、大多数をもってしても防げずに全滅してしまった事が挙げられる。『R-TYPE FINAL』では、『III』の主役機R-9/0の武装であり、地形を含めたあらゆるオブジェクトを貫通可能な「メガ波動砲」が先行搭載されている。その都合上、フォースはスタンダードフォースの改良型を使わずに、従来のスタンダードフォースを使用している。この設定はFINALのゲームシステム上、R-9/0のIIIでの武装(メガ波動砲とハイパードライブ、3つのフォース)を後続機であるR-9/0とR-9/02に分散するためでもある。このメガ波動砲は後に改良を加えられ、R-9Øのハイパードライブシステムを融合することで、R-9/O2に搭載されるギガ波動砲を生み出した。なお『R-TYPE FINAL』では『R-TYPE III』で存在したメガ波動砲の敵弾消去能力や、発射時の機体周囲の攻撃判定はオミットされている。『R-TYPE III』、『R-TYPE FINAL』に登場。火星基地で製造された機体でR-9Sのフレームを流用しつつも基本設計から一新されている。正式な読みは「アールナイン・スラッシュ・ゼロ」。0はØのように斜線付きの0を用いる。ラグナロク・ラグナロックは開発コード名であり、「ELIMINATE DEVICE(抹殺装置)」という別名も持つ。新たなフォースコンダクタユニットによって三基のフォースデバイスの使い分けが可能であり、さらには波動砲も性質の異なる「メガ波動砲」と「ハイパードライブシステム」の二種を備え、あらゆる局面で従来機を大きく上回る攻撃能力を実現している(ただしハイパードライブモードは機体への負担が大きく、オーバーヒートにより波動砲のチャージが一時的に出来なくなる欠点もある)。『FINAL』ではフォースはシャドウ・フォースのみ、波動砲もハイパードライブのみとなっている。ハイパードライブはオーバーヒートしなくなったものの爆風の攻撃判定がなくなりやや弱体化、メガ波動砲がなく瞬間的な火力が低いこともあって扱いが難しい機体となった。ただしIIIとは異なりハイパードライブと各種レーザーの併用が可能なため、重装備時の総攻撃力と手数は非常に優秀である。散らかりがちなレーザーやシャドウユニットの支援をうまく当て、ハイパードライブの運用をきちんとパターン化すれば本領を発揮していく。接近時の集中砲火は全機種中でもトップクラスの火力で、密着すればXelf-16をビーム攻撃の前に撃破可能なことが確認されている。TACTICSシリーズではバイド兵器の放棄を訴えるグランゼーラ革命軍の強化戦闘機として開発されたことから、精製にバイド体を必要としないシャドウ・フォースを運用する、革命軍唯一のフォース装備機体となっている。『FINAL』同様波動砲はハイパードライブのみだが、フォースやレーザーのみならず追尾ミサイルや爆雷等の通常兵器も充実しているため火力は高い。反面波動砲の威力が低い、バルカンを装備していない、シャドウ・フォースの耐久性が低いなどの弱点はあるものの、グランゼーラ革命軍、バイド討伐艦隊の主力として終盤まで活躍出来る性能である。初戦であるIIIのパイロットは肉体年齢を14歳相当に幼体固定した23歳の女性で、機体に直結されているらしい(機密扱い)。分かりづらいがアイレムの資料で名前が確認できる。『R-TYPE LEO』、『R-TYPE FINAL』に登場。元々の作品の世界が違うため、それぞれ設定が異なる。『Leo』では波動砲やフォースはどちらも装備しておらず、そのためレーザーもフォースを介さず、機体とサイ・ビットから直接発射する。直線基調の攻撃が主である同機に曲線の攻撃を付け加えるのが、エネルギーゲージが続く限りビットが敵を自動追尾する攻撃(サイビットサイファ)であった。『FINAL』の世界では、ビットに攻撃能力を持たせるという願いを本格的に成就した機体となっている。ビット装備状態での攻撃力は群を抜くうえ、後方への攻撃もフォースの後方配置をせずにビットを後方へ向けるだけで可能になる。1つのビットデバイスを獲得することで、同時に2機のビットを装備することが出来るなど、通常性能では他機と段違いの性能を見せている。波動砲がビットの出力に喰われ、最大1ループという扱いにはなっているが、波動砲と同時にサイビットサイファを発動するため、波動砲の届かない所へと攻撃する事が可能になっている。他にも派生機体を含めると101種以上に及ぶ。このほかにもアイレムの他タイトル登場機体がR-TYPE FINALによりRシリーズの中に取り込まれている。具体的にはである。逆にR-9Aはイメージファイト2にも登場している。
出典:wikipedia
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