スウェーデン語(スウェーデンご)( )は、インド・ヨーロッパ語族ゲルマン語派北ゲルマン語群東スカンジナビア諸語に属する言語である。主にスウェーデンで使用される。長らくスウェーデンに支配されていたフィンランドでも国語としてフィンランド語と併用されている。ただし、公的表記はほとんど両語併記されるが、フィンランドでのスウェーデン語話者(スウェーデン語系フィンランド人)は6%以下である。フィンランド領のオーランド自治州ではスウェーデン語のみが公用語である。インド・ヨーロッパ語族ゲルマン語派北ゲルマン語群のノルド語の一種に分類されている。同じ古ノルド語にはデンマーク語やノルウェー語も属する。この古ノルド3語の言語は、違いはあるものの非常に近く、それぞれの話者は他の言語をことさら学習していなくてもある程度理解できる。ウクライナのヘルソン州(クリミア半島の北)にある(「古いスウェーデン語の村」の意)には、エストニア沖の島々からロシア帝国によって18世紀初頭に強制移住させられた人々の子孫が住むが、ウクライナ語やロシア語に押されてスウェーデン語を話す者は減りつつある。8世紀、スカンジナビア地方のゲルマン語(原ノルド語)から古ノルド語が成立した。次いで東西2つの良く似た方言、古西ノルド語(ノルウェーおよびアイスランド)と古東ノルド語(デンマークおよびスウェーデン)に分かれた。12世紀初めごろから、デンマークとスウェーデンの方言が分かれ始め、13世紀にはほぼ確立したと考えられる。もともとルーン文字で書かれていたが、キリスト教化にともなってラテン文字で書かれるようになり、またギリシャ語とラテン語からの大量の借用語がもたらされた。13世紀末から14世紀にかけてハンザ同盟が勢力を増し、中期低地ドイツ語(低ザクセン語)の影響を受ける。4格3性あった名詞の語形変化は、16世紀までに現在の2格2性に単純化した。共通語・標準語としてのスウェーデン語が通用するようになったのは20世紀のことである。1906年の改綴によりほぼ一貫した正書法が確立した。1960年代にと呼ばれる2人称代名詞にまつわる改革があった。a, e, i, o, u, y, å, ä, öの9文字。この内a, o, u, åを硬母音、e, i, y, ä, öを軟母音と呼ぶ。これらは後述する発音の際に重要になってくる事柄なので注意。名詞には共性名詞(両性名詞)と中性名詞の二種類がある。かつては共性名詞は男性名詞と女性名詞に分別されていたが、現在は共性名詞(汎性 "lt." とも)に統一されている。共性名詞は不定冠詞 en, 定冠詞 den, 中性名詞は不定冠詞 ett, 定冠詞 det をとる。また形容詞の変化などにも影響を及ぼすので学習の際は重要である。複数形は次の5タイプに大別される。他の欧州言語では一般的に名詞の前に付される定冠詞("en."the, "fr."le/la, "de."der/die/das など)は、スウェーデン語では名詞の語尾に付される。基本的には不定冠詞がそのまま名詞の語尾に付されることで定型を作るが、その方法は以下の通りである。所有格は名詞の語尾に -s を付して作る。ただし、-s、-x、-z の場合はつける必要はない。かつては与格と対格が存在したが、主格と同型となり、失われた。他のヨーロッパ言語にあるような人称に関しての活用はスウェーデン語には存在しない。かつては存在したが、現代スウェーデン語においては消滅している。時制体系は現代英語に近いが、その差異もある。以下に規則動詞の4つのタイプの時制変化を示す。話者人口こそ少ないが、話されている地域の面積の大きさにより、方言は多様である。非話者が聞いても明らかに違いが聞き取れる方言として、スコーネ方言(skånska)、ゴットランド方言(Gutamål)、スウェーデン系フィンランド人が話すスウェーデン語(Finlandssvenska)が挙げられる。さらに中部のダーラナやノルウェーよりの地域、北部ノルボッテンなどに大きな言葉の違いがあるという。特にスコーネ方言は歴史的にデンマークの影響を受けた明らかなRの発音の違い、特殊なOの発音の仕方など、標準スウェーデン語を話すネイティブでさえ聞き取れないことがあるという方言である。
出典:wikipedia
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