クッパ (Koopa, 欧米では"Bowser") は、任天堂が発売したコンピュータゲームソフトのシリーズ、マリオシリーズに登場する架空のキャラクター。正式名称は「大魔王クッパ (King Bowser Koopa)」。他に「クッパ大王」、「クッパ大魔王」、「魔王クッパ」等とも呼ばれる。クッパ軍団(初期はカメ帝国とも)のボスキャラクター。怪獣を思わせる姿をした巨大なカメで、黄色と緑色からなる皮膚と赤色のたてがみを持ち、甲羅には10本のトゲが、頭には鋭い角が付いている。また、側面に棘が付いている黒い腕輪と首輪をはめている。自然界のカメとは異なり、直立2足歩行で歩く(作品によって走る際には4足歩行になる)。性別は雄。得意技は口から吐く灼熱の炎。しばしばピーチ姫をさらい、キノコ王国の平和を乱し、大勢の部下と共に暴挙を繰り返すが、その度にマリオ(一部例外あり)に野望を阻止されている。第一作『スーパーマリオブラザーズ』では、キノコ王国に攻め込んできたクッパが、その魔法でキノコ族を岩やレンガ、つくしなどに変身させてしまったとされている。ピーチをさらう理由は、『スーパーマリオブラザーズ』では自分が掛けた魔法を解く力を持っているからとされているが、それ以降はこれといった理由も示さないままピーチをさらうことが多い。『スーパーマリオサンシャイン』ではクッパJr.の母親代わりに、という理由でピーチをさらっている。漫画『スーパーマリオくん』やアニメ映画『スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!』などではピーチとの結婚を目的としてさらっているが、ピーチ本人はとても嫌がっている模様。『スーパープリンセスピーチ』では、ピーチではなく邪魔なマリオやルイージ、キノピオを先に誘拐している。また、マリオシリーズ中の一部の作品では「クッパがピーチ姫を誘拐し、最終的にそれをマリオが救出する」流れはもはや当たり前のことのように、作品中の登場人物が示唆している描写も散見される。外見は1960年に東映動画が制作した『西遊記』に登場する牛魔王を元にしている。マリオシリーズ開発の中心人物である宮本茂が描いた『スーパーマリオブラザーズ』の箱絵のクッパには劇中と違い角が無く、肌も灰色だったが、小田部羊一が再デザインを担当してからは劇中同様の角が生えている現行のデザインに近いものになった。「クッパ」という名前の由来は、『スーパーマリオブラザーズ』の開発者たちが、ボスキャラの名前を決めあぐねる時に、ある者が「焼肉屋に行ってクッパを食べたい」と言ったためだと言われている。クッパという名称を承諾した宮本茂は、最初クッパを粥の一種だと知らず、焼肉屋のメニューという事で肉の一種だと勘違いしており「焼肉だと力強くてカッコいい」と解釈して決めたのだが、粥だと知った後もその名称で通すことを決めた。また後述にあるとおり焼き肉がクッパの好物のひとつにあげられており、クッパに因んでゲッソーなど同作のキャラクターの一部も食べ物から命名したというエピソードがある。また、欧米版ではBowser(バウザー)というニックネームで呼ばれており、Koopaはノコノコもしくはそれを含めたカメ一族の総称とされている。ただし本名は欧米版でもKoopaであり、King Koopa(クッパ王。「クッパ=カメ一族」であるため、「カメ一族の大王」という意味になる)とも呼称され、2つの名を繋げた(King) Bowser Koopaとされることもある。また韓国では「クッパ」と呼ばれているが、名前の由来となった料理のクッパが「(Gukbap、発音はクパに近い)」なのに対し、こちらのクッパは日本語読み風に「(Kupa)」と異なる表記になっている。日本版も含め、フルネームは公式に発表されたことがない。クッパはマリオシリーズの多くの作品で、マリオ及びマリオファミリーの「宿敵」「好敵手」という関係を保っている。一部の作品ではワリオなど他のキャラクターがマリオのライバル役を担当することがあったが、ワリオは自身が主人公になるゲームが増え、マリオと対決する場面がほとんど無くなったのに対し、クッパはマリオとのライバル関係を維持し続けている。『大乱闘スマッシュブラザーズX』においてはクッパは「マリオの永遠のライバル」、ワリオは「マリオの自称ライバル」と解説されている。2013年にはついにマリオと並び、「ゲーム史上、最も偉大なゲームの悪役」としてギネス世界記録に認定され、名を連ねることとなった。一人称は、『スーパーマリオRPG』以降は「ワガハイ」(一部のゲーム、漫画では「おれさま」「ワシ」等も存在する)。「ガハハハ」という豪快な笑い方が特徴。口癖は「〜なのだ」。性格は非常に頑固かつ横暴で、プライドも人一倍高い。それ故、自身の邪魔をする者には高圧的な態度を取るが、自惚れ易い上にどこか抜けているため、部下や他人に騙されたり利用されることもしばしば。毎回周囲にとって迷惑な行為を繰り返しているものの、あくまでそれは本人の野望達成の為であり、殊更に他人を苦しめてやろうというような意図は無い。一方で親分肌な所もあり、部下や息子達からはかなり慕われている模様。部下達が苦戦していると見るや自ら先陣を切り状況改善に乗り出し、部下達が裏切ったり逃げ出しても許す度量と心の広さも持ち合わせていることから、部下からの忠誠心は強く、クッパ自身も彼らに対してかなりの信頼を置いているようである。また、『スーパーマリオブラザーズ3』で初めて彼の性格が前面に出された(ワールド7クリア後の手紙参照)が、口調はどちらかというと現在のワリオに近い性格となっている。食料品は肉類がシンボルとされることが多く、『ペーパーマリオRPG』の「スーパークッパブラザーズ」におけるパワーアップアイテムは骨付き肉で、『マリオ&ルイージRPG3!!!』におけるクッパ用回復アイテムは辛く味付けされた鶏肉。また、『マリオパーティ2』のテーマパーク・ミステリーランドで登場する「スフィンクスクッパ」の問題「ワガハイの好きな食べ物は?」の回答は焼き肉となっている。ただし、『ペーパーマリオRPG』ではカメックババの質問に、「卵焼きが好き」とも答えている(プレイヤーの選択によって「嫌い」と答えることもある)。また『いただきストリートDS』及び『いただきストリートWii』ではドカンでの移動が苦手であることが分かる。マリオとはシリーズ初期から因縁が続き、強い敵対心を燃やしている。毎回マリオを倒そうとする姿勢を見せるが、内心では彼らと一緒に楽しみたいという様子を見せる事も多く、マリオ達と仲良くテニスやカートレースといったスポーツに興じる事もある。『マリオパーティ』シリーズではマリオたちの妨害をしながらも楽しんでいることが多い。また、場合によっては素直ではないもののしばしばマリオたちの手助けや歓迎などを目的に活動するなど、情の篤さを見せることもある。シリーズ初期から宿敵であるマリオに敗北し続けているものの、キノコ王国の住人にとって恐ろしい存在であるという認識は変わらない。『マリオゴルフファミリーツアー』や『マリオテニスGC』のオープニングでは、ワリオやワルイージがクッパに畏れ慄く描写もある。逆にクッパ自身の強さは一目置かれていて、『スーパーマリオRPG』や『スーパーペーパーマリオ』では一時的に仲間となったクッパをマリオたちが頼りにしている様子もある。その際もクッパはあくまで相手を部下扱いし、会話内ではしばしば噛みあわないが、マリオたちも心底彼を嫌っているわけではなく、本人の面倒見の良い性格もあって、重要な局面では優れたチームワークを見せることもある。本人いわく、キノコ王国の国民。前述の通り「マリオの永遠のライバル」という位置付けではあるが、時としてマリオの味方キャラとなることもあり根本からの悪党ではなく、出演する度に憎めない、愛嬌のある敵役として描かれている。毎度の様にゲームの乗っ取りを企んでいる他、クッパマスに止まるとマリオ達のスターやコインを奪う、自分だけが得をするインチキなイベントに参加させるなど、妨害を繰り返す。例え相手がピーチ姫であっても容赦はしない。全員の持ちコインをまとめ、平等に分けるイベント「クッパかくめい」はマリオパーティにおけるクッパの代名詞である。この節では『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズ以外での他作品へのゲスト出演について記載する。2015年1月22日に『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』のamiiboが、同年3月12日に『スーパーマリオシリーズ』のamiiboがそれぞれ発売された。クッパが編成し統率する大規模な組織。兵力及び軍事力は高く、その武力をもって世界を支配しようとする。行動方針は作品によって異なるが、キノコ王国とその関連地域の制圧が最終目的であるという事はほぼ一貫している。そのため、キノコ王国を護る立場にあるマリオと幾度に渡る対決を繰り返している。クッパおよびクッパ軍団のデビュー作である『スーパーマリオブラザーズ』では、現在用いられている「クッパ軍団」という呼称は使われず、「カメ帝国の一族」と呼ばれ、キノコ王国とは別に存在する国家組織のような説明がされていたが、現在では、キノコ王国内における1つの派閥という設定に変化している(『マリオ&ルイージRPG3!!!』にて、クッパ自身が「自分もキノコ王国の国民だ」と主張している)。拠点とする地域は登場ごとに異なっており、『スーパーマリオブラザーズ3』では「暗黒の国」を本拠地にしている。なお結成時期は不明だが、『ヨッシーアイランド』などでは、クッパの幼少期から既に体系化された大規模な軍団ができ上がっており、同作のカメックの話から先代のリーダーがいたことも示唆されている。クッパ軍団の居住地にして本拠地。クッパの悪役としての立場上、此処がゲーム本編における最終ステージとなる場合が多い。城内は複雑な構造をしており、多くの罠や仕掛けが仕組まれている。場所、外観、内部構造は作品によって大きく異なるが、城内に溶岩が引かれている点と、「クッパ城」という名前だけは全作品共通である。カートレースやテニスといったスポーツ大会の場として使用されることも多い(この場合は「クッパキャッスル」と呼ばれることが多い)。軍団とそれ以外のキャラクターとの境界が曖昧で、作品ごとに細部の設定が異なっている為、具体的な軍団の規模や構成は不明。ここでは関係が深い主なキャラクターのみ挙げる。ただし、同じ種族でも軍団に属していない個体も存在する。前述のように、兵員の殆どがクッパを慕い、忠実でクッパのために全力を尽くし、彼の期待に応えようとする。クッパも彼らを信頼しているため、軍団全体のチームワークや信頼性はかなり高く、雰囲気も良い(『スーパーマリオRPGでその描写が特に強く描かれている)。また、クッパを慕っているゆえに、クッパが好意を抱くピーチ姫も慕っている様子が『ペーパーマリオ』シリーズで描かれている。一方で、本人の横暴で人遣いの荒い性格に対して、少なからず不満を抱く者もおり、そのことを愚痴ったり、裏切る者もいる。クッパ軍団は『スーパーマリオブラザーズ3』において、戦車や飛行船、軍艦といった大型の兵器を動員している。他にも、『スーパーマリオサンシャイン』や『スーパーマリオギャラクシー』などでは戦闘用の巨大ロボットを駆使している。シリーズ全般に渡って多く登場してかつ、固有の名称が定められているものは少ないが、代表的な兵器としては主に以下のようなものがある。ギガクッパとは、『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズ(以下『スマブラ』)に登場するクッパを基にしたオリジナルキャラクター。『大乱闘スマッシュブラザーズDX』でボスキャラクターとして登場し、『大乱闘スマッシュブラザーズX』および『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』ではクッパ自身が「最後の切りふだ」で変身する。『スマブラ』におけるキャラクターたちは、「フィギュア」にイメージという命が吹き込まれ、それが動いているもの。『DX』のボスキャラクターとして登場するギガクッパは、クッパのフィギュアに対して過度に強いイメージが打ち込まれたことで誕生してしまったものである。原作の範疇を超えた過剰なイメージから生まれたが故、『スマブラ』の世界にあってはならないイレギュラーな存在として扱われている。そのため『DX』にてボスとして登場したギガクッパは厳密にはクッパそのものではなく、彼の各キャラクター用トレードマークも『スーパーマリオ』シリーズのキノコマークではなく『スマブラ』シリーズのシンボルマークになっている。『X』以降のギガクッパはクッパ自身が変身した姿のため、『DX』とは違いこちらはクッパ当人。外見も従来のマリオシリーズに登場していた姿形に近づけられている。
出典:wikipedia
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