『大沢悠里のゆうゆうワイド』(おおさわゆうりのゆうゆうワイド)とは、1986年4月7日から2016年4月8日まで、TBSラジオで放送された生バラエティ番組である。大沢悠里の冠番組。2016年4月の番組改編で30年続いた平日のワイド番組の歴史に幕を下ろしたが、2016年4月9日からは後継番組として毎週土曜日に『大沢悠里のゆうゆうワイド土曜日版』がスタートした。2011年4月7日に放送開始25周年を数え、TBSラジオで放送された生ワイド番組では最長寿番組であった。聴取率も高く、番組開始当時はニッポン放送『玉置宏の笑顔でこんにちは!』と熾烈な聴取率争いを繰り広げていた。1996年に玉置が『笑顔でこんにちは!』を降板してからは、聴取者が『ゆうゆうワイド』に移動する現象が起き、本番組(8:30 - 11:00、第1部)は関東のAM・FM局の全番組の中でたびたび1位になった。コンセプトは、「人情・愛情・みな情報」。本番組の宣伝用のロゴと大沢の似顔絵は、似顔絵イラストレーターの山藤章二が手掛けた。4時間30分におよぶ番組は大沢と女性パートナー・各コーナーに登場するレギュラーゲスト・またほぼ毎日登場する歌手・作家などのゲストとのトークを中心に、随所に挿入されるニュースや生活情報、交通情報、フロート番組・コーナーで構成されていた。中でも金曜日に放送された「お色気大賞」は、『大沢悠里ののんびりワイド』(1979年 - 1983年)・『大沢悠里のがんばってますかー!昼はまるごと歌謡曲』(1983年 - 1985年)時代で放送されていたコーナーを復活させ、放送開始以来続いた人気長寿コーナーであった。番組スタート当初、大沢とその日のパートナーが、『榎さんのおはようさん〜!』と『鈴木くんのこんがりトースト』との間のミニ番組で伊香保温泉のインフォマーシャル『伊香保温泉・朝風呂一番!』という番組にも出演していた。浅香光代が最後のレギュラー出演となった1999年3月31日の放送中にタレント・野村沙知代の批判をしたことがきっかけで、「ミッチー・サッチー騒動」が勃発した。2010年6月1日には、関東の『ゆうゆうワイド』に対し、関西の朝の長寿番組として知られているMBSラジオ『ありがとう浜村淳です』のパーソナリティ・浜村淳がゲスト出演した。『ありがとう浜村淳です』も生番組であるが、浜村がTBS放送センターの近隣にある赤坂Bizタワー内の毎日放送東京支社に出張して放送したことにより、生放送での共演が実現した。サウンドステッカーでは、出演者が番組タイトルをメロディに乗せて歌うのが「お約束」となっていた。レギュラー出演者はもちろん、フロート番組の出演者(毒蝮三太夫、小沢昭一、永六輔・遠藤泰子など)や、ゲスト出演者にも事前に歌ってもらう(ミュージシャンの場合は演奏をしたりメロディと全く異なる歌い方をする場合があった。また、ゲストによっては歌わずに番組タイトルをそのまま発する場合もあった)。サウンドステッカーの後にゲスト出演者は「おはようございます。〇〇(ゲストの名前)です」などと挨拶をし、映画や音楽、書籍などの告知をした。制作されたサウンドステッカーはストックされ、現在数千本存在するという。ただし、『都民ニュース』の前についてはそれぞれ個別のサウンドステッカーが流れた。本番組では時報の直前に大沢が「まもなく時報になります。ちょっとお手元の時計、合っているかどうかお確かめください。TBSラジオです。J・O・K・R」というように、生でコールサインを読み上げていた。このときに周波数と出力をコールしたり(「AM954kHz でお送りしています)、番組やコーナーの案内などを含めることもある。エンディングでは、大沢がその日の全ての番組スタッフの名前を読み上げていた。これは、スタッフたちに「ミスしてはならない」という意識を高めるためと「みんな頑張れよ」という気持ちを込めているとのことであった。横浜市にある放送ライブラリーで、本番組の1988年6月22日放送分を聴くことができる。ただしコマーシャル、ニュースなど一部編集がされている。『秋山ちえ子の談話室』終了後の2003年以降、毎年8月15日(終戦記念日)には、秋山ちえ子による『かわいそうなぞう』の朗読を放送していた。2015年は、8月15日が土曜日だったため、前日14日に「戦後70年特集『語りつぐ』」の一環として放送した。番組開始から1996年4月5日までは8:30 - 12:00だったが、低聴取率の『おまたせ一慶まっぴるま!』に代わって同年4月8日から13:00までに拡大された。拡大後も12:00以降の聴取率が低く、番組全体の聴取率に影響するようになったため、8:30 - 11:00を『大沢悠里のゆうゆうワイド』、11:00 - 13:00を『大沢悠里のゆうゆうワイド 昼もゆうゆう120』の2部構成とした。番組終了の2016年4月まで『昼もゆうゆう120』のサウンドステッカーは流されており、聴取率調査では2部構成として扱われていたが、実際の構成としては1つの番組であり、新聞やTBSラジオのサイトで公表されている番組表でも1つの番組として掲載されていた。番組放送開始から30年となる2016年4月8日に放送終了すると発表。30年という節目である事、大沢の年齢や体力を考慮したほか、ワイドFMが始まったことにより若い世代を取り込むために内容を変更する事などが要因となっている。大沢自身も同年1月18日の放送で発表し、「1年前にTBSにお願いして了解してもらい、今日に至った。体力的に4時間半の生放送の番組は長い。年齢的なこともあり、疲れてくると質が落ちる。いい放送ができないとリスナーに申し訳がない。余力を残し、元気なうちにほかの世の中も見たい」「十年くらい前から『ゆうゆうワイド』一本に(仕事を)絞ったけど、それでもやっぱり疲れが取れなくなってきた」と降板理由を語るとともに、4月からの後任を伊集院光が務めることも明らかにした。なおこの発表時点では、大沢はインタビューにおいて「例えば『ゆうゆうワイド』を2時間にして続けるという方法もあったのでは?」との問いに「正直、それも考えました。(中略)でも、ゼロか100だと考えて、やはり辞めるしかないな、ということです。」と、語っていた。その後、新番組の詳細が発表され、『ゆうゆうワイド』の第1部(8:30 - 11:00)と第2部『昼もゆうゆう120』(11:00 - 13:00)を分割し、第1部の後番組として、月曜日から木曜日は伊集院が担当する『伊集院光とらじおと』、金曜日は元TBSアナウンサーの有馬隼人と山瀬まみが担当する『有馬隼人とらじおと山瀬まみと』となり、さらに木曜日は伊集院がメインパーソナリティ、有馬がアシスタントという体制での放送となることが明らかになった。また、第2部の後番組には、ジェーン・スーがパーソナリティを務める『ジェーン・スー 生活は踊る』として開始することが同年1月23日の『週末お悩み解消系ラジオ ジェーン・スー相談は踊る』で明らかになった。『毒蝮三太夫のミュージックプレゼント』はこの番組内で放送されることになるが、従来と異なり月曜日から木曜日の放送となった。しかし、リスナーの要望等の理由から、翌4月9日から毎週土曜日 15:00 - 16:50に時間を移して大沢と金曜パートナーのさこみちよによる『大沢悠里のゆうゆうワイド土曜日版』としてリニューアル(放送枠の異動による継続)することが発表された。そして迎えた2016年4月8日の最終回は「日本一の聴取率の番組の最後を日本一の山のふもとで」と静岡県富士宮市の「休暇村富士」にて富士山を眺めながら、佐田玲子(病欠)を除いた各曜日のパートナーとコーナーレギュラーが静岡各地で中継し、大沢の音頭で「みなさん、お元気で!」の一言で締め、ここにゆうゆうワイド30年と1日の歴史に幕を降ろした。大沢が海外出張(番組で企画する阪急交通社のツアーへの同行)や夏季休暇取得などで休みのときは、TBSアナウンサーや歌手、タレントらが代理を務める。ほか(2016.4 放送終了1週間前の時点)(前番組『森本毅郎・スタンバイ!』のエンディング部で森本毅郎と大沢悠里のクロストークがあった後)ポール・モーリア・グランド・オーケストラ演奏の「はてしなき願い」。1980年夏発表の南米での録音アルバム『カリオカの碧い風』(Aerosong)の1曲。ただし、曲の冒頭は放送用にアレンジされている。放送開始以来何度か変更されているが、2000年代以降はプロ野球シーズン中(概ね4 - 9月)とオフ(10 - 3月)で曲を変えており、シーズン中はプロ野球中継と同じ曲をアレンジして用いられていた(2011・2015年はシーズン中もオフ用の曲を使用)。オフシーズンの曲は当番組専用だったが、2007年10月7日から2009年4月5日までは『プレシャスサンデー』のエンディング曲としても使用され、こちらではほぼフルサイズで聴くことができた。また、祝日や年末年始はその時期に合わせたBGMが用いられることがあった。なお、2006年10月はTBS出資の映画『涙そうそう』の公開に合わせて「涙そうそう」のインストゥルメンタルを使ったため11月から、2007年は10月25日からオフシーズンの曲へ切り替えていた。2010年8月・9月は映画『ハナミズキ』の公開に合わせて「ハナミズキ」のインストゥルメンタルを使用したBGMを使用。使用終了後はオフシーズンの曲に切り替えられた。また、2010年11月下旬から12月にかけては映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』、2014年12月には『アナと雪の女王』のテーマ曲が流れるなど、TBSが関わる映画とのタイアップがしばしば行われた。ほかほか注)△は技術担当を兼務。○は『毒蝮三太夫のミュージックプレゼント』に出演。●は交通情報担当。
出典:wikipedia
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