『愛の劇場』(あいのげきじょう)は、1969年2月24日から2009年3月27日までTBS(最初の1年間のみ朝日放送 (ABC))で製作された昼の帯テレビドラマシリーズ枠である(この枠で放送された作品名には全て“愛の劇場”と冠される)。通算216作が放送された。基本放送時間は一部地域を除きTBS系列各局毎週月 - 金曜日13:00 - 13:30 (JST) 。字幕放送を実施していた。1969年2月24日放送開始。開始当初はネットチェンジ前のABCが制作を担当していたが、1970年にTBS制作に移行した(但し西日本のJNN系列局ではシャボン玉寄席を13:00 - 13:15に放送する関係で、15分遅れで放送開始していた)。1999年9月以前は、花王(開始当初は花王石鹸)の一社提供番組で「花王 愛の劇場」との名称であったが、同月以降は同社を含む複数社提供となり、名称から花王の名が外された。花王に社名変更して、その当時のロゴになってからは、他の一社提供番組との共通クレジット(白地に若竹色)を使用していた。風呂場や台所の場面では筆頭スポンサーである花王の石鹸・洗剤類、1990年代以降は食卓や台所などに食品事業のエコナやヘルシア緑茶が置かれていた。作品の内容として、1969年・1970年代は第1作目『女の絶唱』にみられるような当時「よろめきドラマ」とも称された「昼メロ」が主流で、それ以降は家族や主婦を題材にした感動作や人情ものが主となった。1980年代には 『わが子よ』などに代表される社会派が目立ち、1990年代は『天までとどけ』シリーズや『ラブの贈りもの』『大好き!五つ子』のようなごく普通の家庭を舞台に親子・夫婦愛をテーマとしたホームドラマ、『離婚パーティー』『ひとりっ子同志』『温泉へ行こう』シリーズのようなラブコメディものの作品が多くを占め、愛憎劇系の作品はほとんど作られなかった。また、『ぽっかぽか』のようにレディースコミックを原作とする作品も出現するようになった。この頃より30話(6週間)以内で完結する作品が増加した。2000年代前半は『新・天までとどけ』・『大好き!五つ子』『温泉へ行こう』の各シリーズ制作で年間のほぼ半分を占めるのが恒例化するが、2004年にこれらシリーズが一旦完結。『大好き!五つ子Go!!』以外は非シリーズ作品で占められた2005年度は『聞かせてよ愛の言葉を』や『貞操問答』等、1970年代主流作に通じる愛憎劇タイプの作品が複数制作された。。2006年度は宮藤官九郎脚本の『吾輩は主婦である』、ZARDが主題歌を担当した『すてきにコモン!』など、キャスティングやパブリシティに力を入れるにように変化していき、2007年度はロケ中心で撮影に時間と手間を大きくかけプライムタイム帯のドラマに匹敵する内容の『砂時計』(同時並行で映画版も製作した)と『愛のうた!』が相次いで放送された。主演は当初は三ツ矢歌子、高千穂ひづるなどの映画女優が、1970年代後半からは島かおり、長内美那子や松本留美など中堅どころの女優が多かったが、1980年代後半以降小川範子、森口博子、南野陽子、中澤裕子、森尾由美、さくら、鈴木亜美等、女優に転身した元アイドルが主演するケースも増えていた。2008年度は『―五つ子』シリーズを除いてラブストーリー・ラブコメディものの作品で占められ、11月からは『砂時計』と作風が似た『ラブレター』が放送されていた。2008年11月27日にTBSの2009年春改編において『ピンポン!』と『2時っチャオ!』を終了させ、2009年3月30日より『ひるおび!』の開始に伴う枠確保の目的で愛の劇場を「同年3月いっぱいをもって終了」、「同年3月いっぱいで終了する方向で調整」、「放送時間変更」、との報道が一部スポーツ紙で行われた(この番組の次の時間に放送される『ひるドラ』も同様の報道が行われた)。TBSは取材に対して「4月の改編は検討中です」(2008年11月時点)と回答していたが、2008年12月3日にTBSより正式に翌年3月での枠終了が発表された。他に枠廃止の要因として、TBS編成制作本部PRセンターは「主力視聴者層となる40代までの主婦層のドラマ離れによる視聴率低下(2000年代にて5%程度の作品も存在)」を挙げている。2009年2月23日から放送の『愛の劇場 最終シリーズ 大好き!五つ子』が最終作品となり、同年3月27日の放送を以って終了、同時に「愛の劇場」も40年の歴史に幕を閉じた。この動きを見たテレビ東京は、それまで2008年9月29日から2009年4月3日まで11:50〜12:26の枠に放送されていた昼帯ドラマ枠『Lドラ』を、2009年4月6日以降当枠と同じ13時台前半の枠に移動した(系列局はTXからの裏送りで、従来にほぼ同じの12時から)。これに伴い放送時間も6分短縮されて30分の番組になったが、さらに2009年10月以後は新作の制作を取りやめて再放送に切り替えたが、こちらも2010年4月2日を以って終了した。これにより、2010年4月以降に現存する民放の帯ドラマ枠は東海テレビが制作してフジテレビ系列で放送される平日13時30分からの昼ドラの1本のみになっていたが、2016年3月31日で終了した(同様にライオンのごきげんようも、放送終了した為)。※これにより、民放の昼の帯ドラマはすべて幕を下ろすこととなった(但し、日本テレビとテレビ朝日を除く)。終了後、枠復活を望む意見が一部で存在する。※2009年2月時点※系列は放送当時のもの。太字の局は1975年3月28日まで13:15 - 13:45に時差ネットしていた局。
出典:wikipedia
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