『俺の屍を越えてゆけ』(おれのしかばねをこえてゆけ)は、1999年にソニー・コンピュータエンタテインメントより発売されたPlayStation用ロールプレイングゲーム。通称「俺屍(オレシカ)」。ゲームデザインは桝田省治、開発はアルファ・システム。平安時代の日本をベースとした独特の世界観やキャラクター、健康度に代表される独自のゲームシステムで知られる。タイトルの由来は、週刊少年ジャンプの読者コーナーを担当している「どんちゃん」(井沢ひろし)が、桝田と喫茶店かどこかで打ち合わせをしているときに、「なんていうかもう、俺の屍を越えてゆけって感じですよ!」とか話しているのを聞いて、「あ、そのフレーズいいな。頂き」というわけで付けたタイトル名とのこと。2007年2月22日からはゲームアーカイブスでダウンロード販売(当初はPSPのみ対応、4月26日よりPLAYSTATION 3に追加対応)されている。2011年11月10日に、PS版のスタッフによるPSP版リメイクが発売された。2014年7月17日には続編の『俺の屍を越えてゆけ2』が発売された。平安時代、京の都は朱点童子を頭目とする鬼たちの襲撃によって壊滅寸前に追い込まれた。事態を重く見た帝は勇士達を集め、朱点童子の住む大江山へと討伐に向かわせるが、朱点童子に指一本触れることなく、ことごとく戦死した。そうした中、お輪と源太という一組の夫婦が朱点童子の居城・朱点閣へと迫っていった。2人は奮闘するも、源太は囚われの誰かの娘を利用した朱点の罠にかかって討ち死にし、お輪も住いに残したはずの幼い我が子をタテに捕らわれてしまう。お輪は自らの服従を条件に、我が子の解放を懇願し朱点はこれを受諾した。一応嘘はつかないと自称した朱点により残された幼子を解放するのだが、卑劣にもさらに朱点童子は幼子に2つの呪いをかける。1つは常人よりも数倍のスピードで成長し、生後わずか1年半から2年以内に死亡する「短命の呪い」であり、もう1つは人と交わり、子を生すことができない「種絶の呪い」である。一方で、地上の様子を憂いていた神々がこの一部始終を見て、呪いをかけられた源太とお輪の子供に力を貸すことを決めていた。神々によって助けられた源太とお輪の子は天界から派遣された、イツ花のサポートを受けつつ、神との間に子を生すことになる。そして、その一族は朱点童子打倒の悲願を達成するまで戦い続ける。このゲームはまず前述の源太とお輪の子(初代当主)に名前を付け、天の声の言うままに最下層の神様と子供をつくることから始まる。その後は任意の迷宮に行き、敵を倒すことで奉納点を手に入れ、より強い神様と契ることで子をつくり、いつかは父の仇である朱点童子を倒し、一族にかけられた呪いを解こうというもの。累々と代を重ねてゆく事で強くなっていくシステムから、ゲームアナリスト平林久和などは競走馬育成シミュレーションゲーム『ダービースタリオン』シリーズとの類似性を指摘している。プレイスタイルやプレイヤー個人の事情に合わせた4つのモードが最初から用意されており、エンディングまでの所要時間や難易度はそれによって異なる。一見して自由度が高そうだが、迷宮探索に費やす時間には制限があり、あまりのんびりしているとなにもしないうちに終わる可能性もある。またなにより、一族は短命の呪いゆえに長くて2年程度しか生きられないという絶対的な縛りがある。この時間の縛りは同じく桝田省治が関わった『リンダキューブ』『我が竜を見よ』『勇者死す。』などに通じるところがある。朱点童子を倒していない場合、一族の総人数が256人になると朱点童子を倒したことにされエンディングに突入、強制的にゲームが終了する。朱点童子を倒した経緯なども全く描かれず、分岐エンディングというわけではなくあくまで強制終了という形になる。「短命の呪いゆえに長くて2年しか生きられない」という設定だが、「健康度が0でなければ討伐を続行できる」というゲームの仕様を利用して無理やり20~30歳程度まで生かし続けることも可能である。なお、健康度が0に近づくとキャラクターのパラメータが極度に低くなるためにおよそ戦闘に堪えられなくなり、ゲーム攻略面でのメリットはほとんどない。また、一族滅亡(ゲームオーバー)につながる危険性も高い。ゲーム中の日付は西暦だが、生年月日の入力は和暦(昭和または平成)で行う。理由は「40代以上には生年月日を即座に西暦で思い出せない方が時々いるため」。また、明治と大正に対応していないのは「さすがに75歳以上(発売当時)で俺屍はやらんでしょう」という判断から。昭和は1年1月1日から64年1月7日まで、平成は1年1月8日から99年12月31日まで入力可能。また、閏年でない年の2月29日は入力できない。ここでは、心技体と火・水・風・土を組み合わせた計12種類のパラメータの意味と、各パラメータに対する「能力」「素質」「遺伝情報」の違いを説明する。以下のパラメータは、「健康度」と「忠誠心」以外は他のRPGでも馴染み深いものばかりであるが、特に「健康度」はこのゲームを特徴づけるパラメータとして重要な意味を持つ。新たな子供が誕生したとき、名前と共に「職業」も決定しなければならない。一度決めた職業は変更できない。
最初から選択できる職業は「剣士」「薙刀士」「弓使い」の3種類しかないが、「指南書」と呼ばれるアイテムを入手することで、最大8種まで種類を増やすことができる。以下、職業の種類と特徴について解説する(なお、初代当主とその第一子の職業は性別に合わせてそれぞれ「剣士」「薙刀士」に固定されている)。また、職業の能力はあくまで一般論であり、実際には前述の素質や成長ペースの影響も受ける。ここでは、討伐に行くことができる迷宮、およびそこにいるボスキャラを紹介する。最初から全ての迷宮に行くことはできず、最初からいける迷宮でもゲームを進めないと行けないエリアがあり、出現しないボスもいる。ボスキャラは一部を除いて、一度倒しても毎年1月に復活する。ボスキャラ名の後ろの★印は、「朱の首輪」を奪うことによって神として解放されることを表す。解放されたボスキャラは二度と登場しなくなる。主人公一族は京と迷宮を往復する。そのため他の町は登場せず、様々なことが京の町では発生する。尚、迷宮中でも戦闘中以外ならいつでも一瞬で京に帰還できる。前述のように京以外の町は登場しないので、アイテムの売買なども京で行う。鬼達の度重なる襲撃により京の都は荒廃を極めており、初期には利用できる施設がほとんどなく住民達も離散しているという有様。円滑な進行のためにも得られた資金で投資を行い都の再建を行っていくことが望ましい。無論、投資を一切行わなくとも攻略は可能ではあるが、復興した京の様子を確認することも楽しみの一つ。ジャケットや説明書に写っている子供は桝田の子供と言われていたが2人とも桝田の子供ではない。この2人は、15年後の続編の特典のスペシャルコミックブックの表紙用にも起用された。
出典:wikipedia
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