Vine Linux(ヴァイン・リナックス)は、RPM系の日本国産Linuxディストリビューションである。1998年にPJEのメンバーを主体として開発が始まった。以前はRed Hat Linuxの派生であったが、バージョン3.0からはProject Vineのメンバーを中心に独自に開発が進められている。開発版の名称は VineSeed。各バージョンのコードネームはワインの名称から採られている。Linux Standard Baseには準拠していない。Vine Linuxは主に日本で使われているものなので、以下では日本での状況について記述する。1990年代後半、海外製のLinuxディストリビューションがまだ日本語にまともに対応していなかった時代に登場したVine Linuxは、日本語をそのままで扱うことができるようになった日本語対応のLinuxディストリビューションの先駆けの一つである。2001年頃まで日本語環境を必要とするユーザに人気があった。しかし、Linuxが広まるにつれて、FedoraやUbuntuなどの初心者にやさしくなったディストリビューションが登場し、それらのディストリビューションが人気になった。開発はProject Vineを中心に行われており、皆が自分の欲しいOSを作っている。他のメジャーなディストリビューションに比べセキュリティー上の問題の修正が遅い場合もある。他には、Emacs 、 の日本語環境などのデフォルト設定、プログラミング環境(GCC など)、JM Projectの日本語マニュアルの採用という特徴がある。また、Project Vineメンバーが開発しているVLゴシックフォントファミリが標準で採用されている。セキュリティに関してはVine Linux Security Watch Teamが対応しており、修正プログラムは原則としてそのバージョンの次のメジャーバージョンリリースから1年後まで提供される。修正パッケージはソフトウェアのバージョンアップではなく不具合箇所の修正のみを行うことが基本方針となっている。これは、セキュリティ上の修正のためにソフトウェアの挙動が変更されてしまう問題を起こさないためである。マイナーバージョン同士では大きな変更がされていないために修正パッケージが共用できる可能性が高いが、バージョンアップが推奨されている。これは、新しいマイナーバージョン環境で修正パッケージを作成しているためである。バージョン6.xよりppc(PowerPC搭載のMacintosh)は対応アーキテクチャから外された。Vine Linuxには、VinePlusというVine Linux対応のRPMパッケージが存在する。VinePlusについてもProject Vineが管理するサーバで配布されているが、Vine Linuxをアップグレードした場合に動作しなくなる可能性があるなど、利用者の自己責任で利用する必要があるRPMパッケージ群である。過去には、VinePlusにあるRPMパッケージのインストールに必要なパッケージがサーバに置かれていないという事例も存在した。バージョン3.0からは、VinePlusは細分化された。過去にあったVinePlusのうちメンテナが不在でメンテナンス頻度が極度に低いパッケージはextrasやorphanedというリポジトリに分離された。これらのパッケージもapt-getを使ってインストールすることもできるが、そのためには利用者がaptの設定ファイルを書き換える必要がある。VinePlusは原則としてFHS 2.3には準拠しておらず、FSSTND1.2に準拠している。特許が取得されている機能を実装しているソフトウェアのように、使用に制限があるソフトウェアをVine Linuxで利用するためには利用者自身がインストールする必要がある。VinePlusでは、それらのソフトウェアのRPMパッケージを作成するためのSRPMパッケージをnonfreeリポジトリに用意している。Vine Linuxの主要なバージョンにはコードネームがつけられており、VinePlusなどのパッケージやサポート期限もそれに応じて用意される。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。