万暦赤絵(ばんれきあかえ)とは中国の明の万暦年間に景徳鎮で作られた陶磁器で、色絵の白磁のことである。日本での用語であり、中国では万暦五彩という。景徳鎮で万暦年間に制作された白磁に染付(釉下コバルトによる藍の発色)と赤絵(白磁の釉上に焼き付ける赤・緑・黄・紫の釉薬)を併用した陶磁器である。中国では五彩と呼ばれる色絵陶磁器は明時代に盛行したが、万暦時代の製品は特に華美である。官窯としても多量に製造されたが、輸出品も多く特に日本に多く残っている。日本では『万暦赤絵』と呼ばれて尊重された。志賀直哉が1933年(昭和8年)に発表した短編小説「万暦赤絵」では、展覧会に展示された万暦の陶磁器に当時の値段で1万円や8千円といった値段が付けられ、主人公は「とにかく高価すぎる。この価が一ト桁下であっても買う能力があるかどうかわからない」と慨嘆している。
出典:wikipedia
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