仁宇布駅(にうぷえき)は、北海道中川郡美深町字仁宇布にあった日本国有鉄道(国鉄)美幸線の駅(廃駅)である。美幸線の廃線に伴い1985年(昭和60年)9月17日に廃駅となった。廃止時点で、島式ホーム(片面使用)1面1線を有する地上駅であった。ホームは線路の北東側(仁宇布方面に向かって左手側)に存在した。列車の発着に使用する駅舎側の1番線だけではなく、駅舎と反対側の乗り場(2番線)の線路も敷設され側線扱いとなっていた。2線はホームの先で収束し、路線延長時には列車交換が可能な構造となっていた。ほかに2番線の外側に貨物用の側線(3番線)を1本有した。職員配置駅となっており、木造プレハブ造りの駅舎が存在した。駅舎は構内の南東側に位置し、ホーム南側を結んだ構内踏切で連絡した。1981年(昭和56年)時点で職員は合計6人が配置されていた。また、1980年(昭和55年)時点では、駅裏に日本鉄道建設公団の線路敷設基地が置かれており、構内にはレールや枕木が積まれていた。当駅の所在する地名より。地名は、アイヌ語の「ニ・ウプ」(木があるもの)に由来する。1998年(平成10年)より美深町のNPO法人トロッコ王国美深の施設として使われている。2000年(平成12年)時点で駅舎は既に撤去されているが、2010年(平成22年)時点でホームや線路は残存している。駅舎跡にログハウス風の事務所が置かれ、当駅跡から辺渓駅方、高広の滝附近へ約5kmの線路が再利用され、エンジン付き保線用軌道自転車の運転体験ができる。施設内には国鉄583系電車の中間車両が置かれている(但し、状態は良くない)。また、廃駅となった智東駅の貨車駅舎(ヨ3500形車掌車を改造)が2006年(平成18年)7月3日に移動されて設置されている。沿線に残存している保線小屋が資材置き場に転用されている。また、旧駅前広場部分には蒸気機関車の車輪のモニュメント付きの石碑、「美幸線記念碑」が建立されている。2000年(平成12年)時点では北見枝幸方へも、北へ0.1kmほどの線路が残存していたが、2010年(平成22年)時点では駅跡の北側までで終わっていた。路盤は2010年時点でもさらに北に続いている。
出典:wikipedia
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