『アルカノイド』("Arkanoid")は、タイトーが1986年に発売したアーケードゲーム。および、それに始まるシリーズ作の総称。「ブロックくずし」から10年後に発表され、第二次ブロックくずしブームのきっかけとなった。当稿ではタイトーから発売された続編と、他社より発売された亜流ゲームについても解説する。当時既に古典とされていた『ブロックくずし』に、画面上部を動き回りボールが当たると不規則に反射する敵キャラクターや、パワーアップアイテムなどといった新フィーチャーを導入し新たなゲーム性を提示した。これにより幅広いプレイヤー層を獲得し高インカムタイトルとなり、他社からも亜流ゲームが多数登場した。従来のブロックくずし作品と異なるもう一つの特徴は、パドル(ラケット)の操作に使うパドルコントローラに、従来の可変抵抗を使ったものから光学センサを使ったロータリエンコーダを採用したことである。その特徴とメリットについてはパドルコントローラ#構造を参照。操作はトラックパドルと1ボタンで、バウス(ラケット)を操作してエナージーボールをはじき返し、破壊可能なスペースウォール(ブロック)をすべて壊せばラウンドクリアとなる。全33ラウンド。エナージーボールを画面下の奈落に落としてしまうとミスとなり、バウスが全滅するとゲームオーバー。1つの面のプレイに時間をかけすぎると永久パターン防止のためエナジーボールのスピードが次第に速くなる。本作におけるオリジナル要素として、イモータリティ(金色)・ハード(銀色)ウォールの導入がある。イモータリティウォールは何度エナージーボールを当てても破壊できず、全消しのカウントには含まれない。ハードウォールは何度かボールを当てないと破壊できない。耐久力は、1ラウンド〜8ラウンドが2、以後、8ラウンド毎に耐久力が1ずつ上がり、25ラウンド〜32ラウンドでは5となる。また、時間経過と共に画面上部の2箇所のハッチからハームフルと呼ばれる敵が出現、エナージーボールが当たると破壊され、不規則な方向に跳ね返る。また、ハームフルはバウスを接触させても破壊可能である。なおバウスは初期設定で3ストックとなっており、2万点、6万点到達で1ストック追加、以降6万点ごとにエクステンドとなる。アイテムは特定のブロックを破壊すると出現する。取ると各1,000点。●印のアイテムは、取得後に別のアイテムを取っても効果はキャンセルされない。原則として画面上に1つまでしかアイテムは出現しない。またディスラプション発動後は、エナージーボールが最後の1個にならないとアイテムが出ないようになっている。なお、アイテムによるバウスの各種パワーアップの効果は次の面には持ち越されず、次の面に進むとバウスは初期状態に戻る。これは以降のシリーズでも同様。最終(33)ラウンドのボスであるモアイの姿をした大要塞。弾を吐いて攻撃してくる(ハームフルとは違いバウスが接触すると破壊されミスとなる)。設定上でDohは「Dominate over hour(ダミネート・オーバー・アワー)」の略。翌年稼動した続編。採用基板はエクスターミネーションやDr.トッペル探検隊と同仕様のセタ設計基板。基板の仕様が前作よりスペックが上がり、前作に比べてトラックパドルの操作角に対するバウスの移動量が増えたため、エナジーボールが左右に振られても手首を無理な角度に捻ることなく対処が可能となり、操作性が向上した。全34ステージ。本作では、移動する各種ウォールや、一度壊しても一定時間で復活するハードウォールなどが登場する。後者は各面のクリア条件には含まれない。またハームフルも、分裂するものや倒せないものなどバリエーションが増えている。ラウンド毎に初期状態で破壊可能かつ復活しないスペースウォールを全て破壊またはブレイク取得後、左と右に出口が出現し、脱出した方向によって異なるステージをプレイすることが出来る。左右で難易度・得点が異なり、戦略性が増している。但し、後述の中ボス・ラスボス面などでは左右どちらに行っても同じステージとなる。なお、通常のクリア方法に加え、エナジーボールがハマってゲームが進まなくなってしまった時のための救済方法として、長時間状況が進展しないと出口が開くようになっている。アイテムも前作から引き継いだものと追加、変更されたものがある。17ラウンドは中ボス面で、ハームフルを吐き出してくる中ボスに対して256回エナジーボールを当てるか、その吐き出し口からエナジーボールを打ち込むと倒せる。ノーマルブロックハード・イモータリティーブロックその他2007年12月6日発売。新作と過去の作品に登場したステージを織り交ぜ、全140ステージ(+45ラウンド)が収録されている。基本的な操作はそのままに、世界観はほぼ新しく構築し直されている。ハームフルも出てこない。タイトルのロゴは新しく作り直され、ハードの画面構成に合わせて、ブロックの形も従来の長方形から正方形の形状に変更された。専用のダイヤル式コントローラ「パドルコントローラDS」(パドルコントローラ)が周辺機器として同時発売された。BGMはZUNTATAを始めとしたゲームミュージックコンポーザが務めた。また、発売記念イベントでは大山のぶ代がゲストとして招かれ、その腕前を披露した。ゲームモードは以下の通り。以下のアイテムは廃止された。しかしブレイク、プレイヤーエクステンド、サンダーはアルカノイド プラスに登場している。ノーマルブロックハード・イモータリティーブロックその他スタート画面で、クリアゲームのゾーンV・W・X・Y・Z・V'・Z'をクリアすると聞ける“謎のコマンド”を入力すると、メニューに登場する隠しラウンド(全45ラウンド)。クリアゲームのゾーン名はアルファベットに対しウラノイドのゾーンはα(アルファ)・β(ベータ)とギリシャ文字となっている最初はゾーンαの5ラウンドのみ(5ラウンドを終えると自動的にゲームオーバー)となっており、クリアゲームと違ってオプションのショップでゾーンを買うとウラノイドの続きが出来る。ゾーンβ〜ζ(ゼータ)までは1000ゲームポイント、ゾーンη(イータ)、θ(シータ)、ι(イオタ)はボスラウンドがあり各1500ゲームポイントで売られている。ただし、最初から全部一遍に買えるわけではなく、最初は次のステージβだけが買え、ステージβを買うとその次のステージγ(ガンマ)と次々に買えるようになる。『アルカノイド プラス』 ("ARKANOID Plus!") は、2009年5月26日よりダウンロード販売開始されているWiiウェア用ソフト。全61ラウンド。VSモード(CPU戦および2人用)や、時間制限のあるタイムリミットモードを収録している。ニンテンドーWi-Fiコネクション有料サービスにより、追加の61ステージの購入が可能である。世間でもレトロブームの兆しが見えていた1986年当時、真っ先に波に乗る形で発売された本作のヒットがきっかけとなり、ブロックくずし以外のゲームも様々なメーカーで(レトロブームに乗る形で)リメイクが行われることになった。しかし、当作以外は大きなヒットまでは行かず、自然に収束した。リメイク時に見られる共通の特徴を再度並べれば、以下の点が挙げられる。以下にこの条件に当てはまるゲームを挙げる。ただし、これらは1970年代のオリジナルを1980年代半ば頃にリメイクしたもので、より後世のリメイクは除外している。
出典:wikipedia
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