ソマリ族 (Somali) は主にアフリカ大陸の東端である「アフリカの角」に住む民族。1,000万人以上の人口を抱えるが、言語(ソマリ語)・文化面(スンナ派のイスラームを信仰)から民族的均一性は非常に高い。しかし民族意識よりも氏族への帰属意識が高いため、氏族権益から同一民族同士で争うことが多々ある。その最たる例が、ソマリア内戦である。遺伝子系図の手法により、ソマリ族の由来がいくらか判明している。(ただし、その報告はまだ数報に留まっている。)それによると、アフリカの角と呼ばれるアフリカ北東部に住むソマリ族、エチオピア人、エリトリア人は人種的な関連が深く、その他の周辺地域とはやや孤立している。世界の人種の中で、アフリカ人と非アフリカ人の遺伝的隔たりは大きい。北東アフリカ人はその中間に位置する。北東アフリカ人は南アフリカ人と遺伝子がかなり異なっているため、人類の歴史の比較的初期の段階で分かれたものと考えられる。ミトコンドリアDNAは母親から遺伝する。これによると、ソマリ族の多くはミトコンドリアDNAにハログループ(部分)を持つ。リビア、ソマリア、ザンビアの250人のDNA分析によると、M1はサハラ以南ではほとんど見られない。東アフリカ人は20%以上がM1を持ち、北アフリカにも多い。一方、サハラ以南ではL1、L2のみであった。これは、サハラを越えての婚姻がほとんど行われなかったことを示している。M1を持つ人種は大きくはアフロ・アジア語族に属している。M1はエチオピア人、エジプト民族、リビア人、ベルベル人が持つ遺伝子である。この他、東アフリカの母系遺伝子は、コーカソイド(いわゆる白人)との関係も強く、ソマリ族の46%がコーカソイド由来の遺伝子を持っているという研究もある。一方、Y染色体の一部であるE1b1bから、ソマリ族がオロモ人と別れたのは4~5千年前と推定されている。Y染色体の一部であるE1b1bから、エチオピア人、エリトリア人、ベルベル人、地中海沿岸のアラブ人が近い関係にあることが分かっている。77%のソマリ人男性のE1b1bにM78の部分が見つかっており、エジプト北部から来たことを示唆している。これに次いで多いのが、ユーラシア由来のハプログループT (Y染色体) (M70)であり、10%強のソマリ人男性から見つかっている。ハプログループT はアフリカの角、北アフリカ、西南アジアでよく見られる特徴である。また、Y染色体の5%はブラックアフリカ由来である。居住地が不毛な砂漠地帯であることが多いために牧畜を行うことが多いが、土地が肥えている場所では農業、また都市部では商業を行う者もいる。特にソマリアはラクダの頭数が世界一である。
出典:wikipedia
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