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メコン川

メコン川(メコンがわ、、(ラテン文字転写:Mae Nam Khong)、)は、東南アジアを流れる河川。東南アジアで最長、アジア全体でも7番目に長い川である。メコン川はチベット高原に源流を発し、中国の雲南省を通り、ミャンマー・ラオス国境、タイ・ラオス国境、カンボジア・ベトナムをおよそ4200キロにわたって流れ、南シナ海に抜ける。典型的な国際河川の一つで、数多くの支流がある。雨期には流量が増し流れが速いため、船の運航は非常に難しい。乾期には流量は減るが、浅瀬が増えるため船舶の運航が難しくなる。流域諸国が集まって協議するMRC()で、メコン川の土砂を除去して貿易路に使うとの案が出されたが、除去してもすぐに土砂が堆積するため、この計画は頓挫した。なお、タイ・ラオス・ミャンマー・カンボジア・ベトナムの本流・支流周辺では、日用品の取引などの小規模な貿易が行われている。メコンの名はタイ語に由来する。メ(メー)はメーナーム(川)の短縮語、コン(コーン)の意味には諸説ある。有力な説は、コーン(Khong)はサンスクリット語のガンガ(ganga=ガンジス川)の転訛とするもの。すなわち、メコンは(ガンジス川のように)偉大な川、大きな川と解釈する。タイ語ではโขง がワニを意味するが、この場合はคด または โค้ง の転訛だと一部で考えられている。どちらも川や道の屈曲点を意味する。いずれの説を採用するにしても、メという語に、すでに川の意味が含まれているので、さらに「川」をつけるのは不自然とする立場から、メコンとのみ称することもある。国際河川であるから、地域や国ごとに異なった名前で呼ばれる。メコン流域は、世界的に見ても生物の多様性が最も豊かな地域の1つである。生息が特定あるい推定されている魚の種は1200以上に上る。漁業はそれぞれの領域の経済活動の非常に重要な要素であり、約120種の魚が商業的に取り引きされていると推定されている。一方で、食料としては重要なタンパク源となっている。これによってカンボジアとラオスの人口1人当たりの淡水魚の漁獲量が世界で最も最大規模となっている。上流部では、流入する雪解け水により一定の流量があるため、比較的透明であり流れは速い。水質はpH6.9から8.2で、ほぼ中性の傾向を示し、栄養素レベルは低い。下流域では特に雨期に赤茶色に混濁する。インドシナ半島に広く分布する紅土であるラテライトの土壌を河岸侵食するのが理由である。水質はpH6.2から6.5。川は上流と下流の、異なった2つの生物相に分けられる。流れの速い上流では、魚類はドジョウ、吸盤ナマズ、鯉が支配的な種である。流れの遅い中流部、下流部は鯉、メコンオオナマズ、および線鱧が支配的な種である。哺乳類や爬虫類は重大な危機に直面している。淡水に生息するイルカ“メコンイルカ”は、かつて下流部では一般的に見られたが、治水と乱獲のため、現在見かけることは非常にまれになっている。川の中や川の周りに生息している他の沼沢地哺乳動物としては、カワウソとスナドリネコが挙げられる。固有種のシャムワニも、報告例は非常にまれになっている。雨期である5月末〜10月にかけて最高となり、乾季の末の5月頃には最低となる。メコンデルタ地方は、数千年に亘ってメコン川の堆積でできた平野であるために標高差が殆どなく、流量の少ない乾季の末には南シナ海の潮汐の影響が顕著に現れる。満潮時と干潮時では、河口近くのヴァムケーンでは3m、河口から約100kmのミートゥアン橋付近では2〜2.5m、約200kmのチャウドックでも1m程度の水位の変化が見られ、感潮河川としての特色も強い。メコン川はカンボジア・プノンペンの南でトンレサップと合流し、本流とバサック川の2つの流れに分かれてベトナムへと流れる(雨季の間はトンレサップへも流れる)。メコン本流とバサック川は更に分岐と合流を繰り返し、農業生産、特にコメの生産に欠かせない非常に肥沃なデルタを形成する。ベトナム語ではこれらの流れをまとめてソン・クー・ロン、すなわち九龍川と呼ぶが、これはメコンが9つの流れ、9匹の龍になって南シナ海に注ぎ込むと考えられていたからであった。実際には、19世紀の初めには、デルタを構成する大きな流れは4本であることが知られていた。また現代のベトナムでは地方区分名として「メコンデルタ地方()」が存在する。メコンデルタは、55000kmの面積に1800万人の人口を抱える。ベトナムのメコンデルタ地方には、アンザン省(Tỉnh An Giang)、ドンタップ省(Tỉnh Đồng Tháp)、カントー中央直轄市(Thành phố trực thuộc trung ương Cần Thơ)、ヴィンロン省(Tỉnh Vĩnh Long)、ハウザン省(Tỉnh Hậu Giang)、ティエンザン省(Tỉnh Tiền Giang)、ベンチェ省(Tỉnh Bến Tre)、チャーヴィン省(Tỉnh Trà Vinh)、ソクチャン省(Tỉnh Sóc Trăng)、ロンアン省(Tỉnh Long An)、キエンザン省(Tỉnh Kiên Giang)、バクリエウ省(Tỉnh Bạc Liêu)、カマウ省(Tỉnh Cà Mau)が含まれ、前者1市8省がメコン川の流域内である(他の省も水路で接続はされている)。メコンに関する最も古い文明の痕跡は紀元前2100年までさかのぼり、鉄器時代の文化がバーンチエン遺跡に残されている。外部の文明との交流の最も古い記録としては、クメール文明の扶南国の遺跡があり、ベトナムのアンザン省オケオの遺跡では1世紀ごろのローマ帝国のコインが発見されている。最初にメコンに遭遇したヨーロッパ人は、1540年のポルトガルのアントニオ・デ・ファイラであった。1563年のヨーロッパの地図にはメコンについての記述が現れるが、ヨーロッパの関心は希薄だった。後になって、スペインとポルトガルは宣教師を送り込み、布教と貿易のための探検隊を組織した。1641年から42年には、オランダのゲリット・ファン・ウィストフが遠征を行い、ビエンチャンに達した。フランスは、19世紀中頃にこの地域への関心を強めた。1861年にサイゴンを支配下に置き、1863年、カンボジアに保護国を設立した。フランスのメコン探検隊がエルネスト・ドゥダール・デ・ラグレとフランソワ・ガルニエによって組織され、初めて系統的な探検が始まった(ガルニエは、1866年から68年にかけ、河口から雲南まで遡上している)。水源は、ロシア人探検家ピョートル・コズロフによって1900年に発見された。1893年から、フランスは川の支配域をラオスに広げ、20世紀の最初の10年間でフランス領インドシナを設置した。第一次インドシナ戦争によってフランスの支配は終わったが、以降、この領域にアメリカが深く関わることになる。ベトナム戦争後、米国が支持するタイ政府と、その他の国における新しい共産主義政権の間に緊張が続き、メコンの利用については協力関係を築けない状態が続いた。しかし、1957年には、流域諸国が集まって協議するメコン川委員会が創設された。メコンが現在直面している2つの最も大きな問題は、ダム建設と急流を緩和する治水工事である。多くのダムが既に川の支流に建設されているが、顕著な例ではタイ・ウボンラーチャターニーのパクマンダムが、環境への被害をもたらすとともに、地域住民の生活にも悪影響を与えると批判されている。主流へのダム建設は、さらに深刻な影響を与える。中国はチベット周辺にあるメコン川主流へのダム建設の大規模なプログラムに着手している。1990年代に始まり既にひとつ目の漫湾ダムをはじめ3つのダムを完成し、さらに12のダムを計画中である。経済が未発達なカンボジアでは、食料供給の大部分を川に依存している。年に一度の氾濫は、メコンの支流であるトンレサップ流域を肥沃化するために必要な、多量の水を供給している。氾濫がなければ、この地域は乾いたほこりだらけの生産力の低い土地となり、ひいては都市を維持することもできなくなる。トンレサップ生物保護区は、トンレサップ周辺領域を保護するために創設された。他国を顧みない中国の姿勢をメコン川委員会の他国は非難し、ダム建設の中止を求めたが、空振りに終わった。最初の中国のダム建設以降、水位は低下し、捕らえられた魚は小さく、漁獲量は4分の1に減少した。チェンライ港の取引高は半分未満まで減少し、メコンイルカやマナティーを含む、多くの種が絶滅の危機にさらされるようになった。水位の低下によりフェリーが立ち往生するため、チェンライからルアンパバーンまでの航行は、以前の8時間から2日間を要するまでに伸びている。現在でもこうした問題が発生しており、中国のダム建設が計画通り行われるとさらに深刻な影響を及ぼすことになる。下流域諸国は環境破壊と汚染に加え、低い水位が魚の遡上を妨げ、産卵ができなくなるという、川の閉塞問題にも直面する。中国政府は建設前に下流の地域に事前に警告することになっているが、遅すぎるか全くないことが多いという。中国が岩石と砂洲を浚渫し、峡谷を爆破して流速を緩和する一方で、別の場所ではダムから放水を行うことにより、雨期-乾期という自然のサイクルを無視した一時的な水量の増加が、別の環境問題を引き起こす。この問題に特に強くさらされているのはカンボジアである。カンボジアの農業生産は絶妙な水量のバランスの上に成り立っており、それが崩れることで、15世紀にクメール王朝を滅亡させた大規模な飢饉と壊滅的な洪水というシナリオの再現が危惧されている。メコン流域のラオスの都市やベトナムのホーチミン市も低い水位と汚染により、大きな打撃を受ける。

出典:wikipedia

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