マダラウミスズメ(斑海雀 学名:"Brachyramphus marmoratus") は、チドリ目ウミスズメ科に分類される海鳥の一種である。オホーツク海沿岸、カムチャツカ半島、アリューシャン列島、アラスカからカリフォルニア州にかけての地域で繁殖する。冬季は周辺の海域に残る個体とやや南下する個体に分かれる。日本では主に冬鳥として、北海道から本州の北日本の海上に渡来する。九州、久米島、伊豆諸島での記録もある。繁殖の確実な記録は1961年の北海道におけるものだけだが、知床半島周辺では繁殖期にも観察されることから繁殖している可能性もある。全長は25cmほどで、他のウミスズメ類よりくちばしがやや細長く見える。夏羽では体の上面が褐色で黒褐色の斑が入り、体下面は白色に黒褐色の羽縁が入るため、全身まだら模様のように見える。和名、英名ともこのまだら模様に由来した名前となっている。冬羽では背が黒褐色で腹が白くなる。目の周囲は白く、肩羽には白色斑がある。非繁殖期は海上で群れをなして生活する。アラスカ沖では数十万羽の群れが目撃されることもある。本種は、ウミスズメ科としては例外的に針葉樹林の大木のうろに巣を作る。時には海岸からかなり離れた針葉樹林に営巣することもある。しかし、ツンドラ地帯の地上で巣が見つかったという報告もあり、繁殖状況などはまだ不明な点が多い。くわしい生態の調査が待たれる。2つの亜種に分かれており、北アメリカ沿岸の個体群は亜種 "B. m. marmoratus" 、カムチャツカ半島からオホーツク海にかけての個体群は亜種 "B. m. perdix" とされている。日本に冬季渡来するのは、 亜種"B. m. perdix"である。"B. m. perdix" は独立種 "B. perdix" (Pallas, 1811) とされることもある(独立種にした場合の和名として「ハシナガウミスズメ」という名称を用いている文献があるが、学名の変遷にかかわらず、和名はマダラウミスズメを用いるのが妥当である)。
出典:wikipedia
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