フウキンチョウ科(フウキンチョウか、)は、鳥類スズメ目の科である。分類によってはフウキンチョウ亜科 、フウキンチョウ族 とも。フウキンチョウ(風琴鳥)と総称される。ミツドリ類なども含む。南北アメリカ(ガラパゴス諸島を含む)の熱帯に生息する。雄は色鮮やかな羽色が多いが、雌は地味である。熱帯林の樹冠に住む。食性は多様で、昆虫食、花蜜食、雑食。9枚の初列風切をもつ nine-primaried oscines の1科である。ホオジロ科フウキンチョウ亜科、あるいはアトリ科ホオジロ亜科フウキンチョウ族とも。Klicka "et al." (2007); Weir "et al". (2009)による。ただし Weir "et al." がこの系統内に置いたスズメ科とセキレイ科は省略した。伝統的にフウキンチョウ科だった群には ★ を、一部がそうだった群には ☆ をつけた。分子系統から、 内でいくつかの属が移動させられた。Weir "et al." (2009)による移動は次のとおり(スミレフウキンチョウ属 ・ミドリフウキンチョウ属 、キガタイカル属 、ジフウキンチョウ属 を追加)。国際鳥類学会議 (IOC)・アメリカ鳥学会 (AOU)・AOU南アメリカ分類委員会 (SACC)の対応を示す(×: 伝統的な科に留める; ○: 系統的な科に移す; Emb: ホオジロ科; Coe; マミジロミツドリ科; ?: 未定 ; -: 地域にいないなどの理由で扱っていない)。ホオジロ科から、フィンチ類、シトド類の一部など、約20属がフウキンチョウ科に移された。これらはフウキンチョウ科の系統の中でまとまっておらず、あちこちに分散している。ホオジロ科には未サンプリングの属もあるので、このリストは増える可能性がある。コウカンチョウ属 はショウジョウコウカンチョウ科(旧称コウカンチョウ科)から、Tordoff (1954) によりホオジロ科に移されており、そのあとフウキンチョウ科に移された。AOUではホオジロ科にとどまっている。ショウジョウコウカンチョウ科だったマミジロイカル属 は多系統だが、大部分はフウキンチョウ科に含まれる。ノドグロイカル は別系統でオナガシトド (伝統的にはホオジロ科だがDNAハイブリダイゼーションではフウキンチョウ科とされた)と姉妹群であり、ノドグロイカル+オナガシトドからなる単系統はショウジョウコウカンチョウ科のおそらく基底に位置する。ただしこの群も他のマミジロイカル属と近縁でフウキンチョウ科とする説もある。またアカハライカル はフウキンチョウ科内だが他の種とは異なる位置にある。Weier "et al." (2009)は暫定的にマミジロイカル属全体をフウキンチョウ科とした。IOUは科を変更せず、AOUは独立した科を形成する可能性があるとし科未定 "incertae sedis" にしている。伝統的にアメリカムシクイ科だったマミジロミツドリ属 は、フウキンチョウ科内に位置する。ただしIOUは単型のマミジロミツドリ科 、AOUは科未定 としている。ツバメフウキンチョウ のみからなる単型のツバメフウキンチョウ科 はフウキンチョウ科に統合された。詳細は移動先の科を参照。スミレフウキンチョウ属 ・ミドリフウキンチョウ属 はアトリ科にスミレフウキンチョウ亜科 として分離された。プエルトリコフウキンチョウ ・シトドフウキンチョウ属 ・ズグロヤシフウキンチョウ属 は、フウキンチョウ族には含まれないが、アメリカムシクイ科に含まれるかどうかはやや不確実であり、伝統的なアメリカムシクイ科の近くに分布しており、これらをアメリカムシクイ科に含めない説もある。アカハシフウキンチョウ属 は、低い確度でだがいずれの科にも属さない系統位置にある。ショウジョウコウカンチョウ科に移されたヨゴレフウキンチョウ属 が、これと姉妹群だとする説もある。伝統的には、フウキンチョウ科、あるいは、他の科と統合しその中のフウキンチョウ亜科 とされてきた。フウキンチョウ亜科が属する科には、フウキンチョウ科、アトリ科、ホオジロ科などがあった。Sibley & Ahlquist (1970) や Sibley "et al." (1988) では、アトリ科ホオジロ亜科フウキンチョウ族 となった。ミツドリ類は伝統的にはフウキンチョウ類には含まれず、フウキンチョウ科とは別のミツドリ科(あるいはフウキンチョウ亜科とは別のミツドリ亜科)とされてきた。しかし Tordoff & Arbor (1954)や Paynter (1968, 1970) ではミツドリ類の大半がフウキンチョウ亜科(フウキンチョウ科に当たる)に移され、Sibley and Monroe (1990) ではさらに多くがフウキンチョウ族(フウキンチョウ科に当たる)に移された。属と種は国際鳥類学会議 (IOC)による。
出典:wikipedia
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