メガCD(メガシーディー、MEGA-CD、Sega CD)とは、セガ・エンタープライゼス(後のセガゲームス)が発売したメガドライブ用の周辺機器。日本では1991年12月12日発売。価格は49,800円。メガCDをメガドライブに接続することで、メガCD用ゲームをプレイできるほか、オーディオCDおよびCD+G規格のCDを再生することが出来る。メガドライブ本体側面の拡張用スロットを使用して、メガドライブ本体の下に接続する。初期型のメガCDのCD-ROMドライブは電動で開閉するトレイ式(フロントローディング式)であったが、後期型のメガCD2では手動で開閉するトップオープン式に改められた。メガCD・メガCD2はどちらもメガドライブ・メガドライブ2の両方の本体に接続可能だが、海外市場でリリースされているメガドライブ3(Genesis3)以降には接続できない。メガCDは、先行して発売されたNEC HEのPCエンジン CD-ROMが採用していた、当時CDやレーザーディスクなどチャプタースキップ時には毎回各トラックの先頭から一定速度でデータを読み出すといった、いわゆるカセットテープをCD媒体にしたようなCLV方式とは違って、フロッピーディスクやハードディスクなどパソコン用記憶装置でも使われていたCAV方式を採用しており、内周と外周のトラックで回転速度を変えて制御するランダムアクセスとエラー補正機能を備えた本格派のCD-ROM機として発売された。本体内に大容量の6メガバッファRAMやスーパーファミコンを上回る2軸回転も可能な拡大縮小処理機能を装備し、メガドライブよりも高速な68000CPUを搭載してメガドライブと並列処理をさせることでデータと表示の同時処理を実現したメガCDは、当時としては最先端のゲーム制作環境を見越した作りになっており、背景動画の上にワイヤーフレームで破壊可能なオブジェクトを表示させた「スターブレード」、当たり判定がある毎秒15コマの全編背景動画の上でリアルタイムポリゴンキャラクターを動かすCPU並列動作という手法をとった「シルフィード」のほか、海外ソフトでも、再生と静止による動画処理で背景を任意スクロールさせる事が出来る「Bram Stoker's Dracula」や、時間軸で同時進行する複数の実写ムービーを切り替えるといった動画再生のインタラクティブ性を大幅に向上させた「ナイトトラップ」など、当時画期的とも云えるフルCGやフルビデオムービーを多用する次世代ゲームへの方向性を示した。日本で内々に開発されたメガCDは、1991年6月に開催された東京おもちゃショー'91にて初めて公表され、同年12月に発売となった。日本市場における販売台数は1994年5月の時点で38万台と推測されており、これは当時の日本におけるメガドライブユーザーの11%にあたる。北米版メガCDであるSega CD(SCD)は1992年1月にシカゴで開催されたCESで発表され、発売予定は同年11月と告知していたが、予定を繰り上げ10月15日となった。バックが雲の画面であったメガCDの起動BIOS画面は、北米版Sega CDでは地球を背景とした宇宙空間画像に変更され、BGMも改められており、SegaCDとSegaCD2でもBGMが異なる。デザインは日本版と同一であるが、日本のメガCDソフトは北米版セガCDでは起動しない。但し日本版BIOS-ROMを装着すると日本版のメガCDソフトが動作する。北米ではSEGA CD本体自体、やや高めの価格で設定されていたため、SEGA GENESIS本体程の勢いがある売上は見せていないものの、任天堂が「SUPER NINTENDO」用CD-ROMドライブである「プレイステーション」の開発を中止したり、NECの「TurboDuo」やPhilips社の「CD-i」がほとんど普及しなかった事もあって、海外ではSEGA CDが事実上のCD-ROMドライブユニットとしての高いシェアを誇った。ヨーロッパでは日本と同様にMega-CDという名称にて1993年4月19日に発売された。既にメガCD2の登場後という時期に発売開始されたため、最初からMega-CDではなくMega-CD 2が発売された地域(スペインなど)もある。全体的には、メガCDとSegaCDが混ざったようなものである。欧州市場でもやはり北米市場のSEGA CDと同様、本体自体がやや高価格で販売されていたため、多少売れあぐんでいたものの、北米市場と同様、CD-ROMドライブユニットとして高いシェアを獲得している。ブラジルでは北米版Sega CD 2がSega CDの名称で発売された。ただしブラジル版メガドライブ本体は北米版のGenesisではなく日本や欧州と同じMega Driveであったため、しばしば非公式にMega-CDの名称でも呼ばれる。製造販売はTectoy。およびメガドライブのゲームタイトル一覧も参照。を参照。
出典:wikipedia
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