長崎空港(ながさきくうこう、)は、長崎県大村市にある空港。空港法では第4条1項5号に該当する空港として政令で定める空港に区分されている。一般に知られる長崎空港とは、正確には長崎空港B滑走路 (14 / 32) とそれに付随する施設のことを指す。大村湾のほぼ中程、海岸から約2kmに浮かぶ箕島(みしま)全域を開発することで、1975年5月1日に世界初の海上空港として開業した。空港自体が大村湾の沖合に位置するため、対岸への騒音による公害は皆無に等しく(ただし、曇天時はやや大きく対岸へ響く事がある)、環境面でも有効な位置関係である。長崎空港ビルディング株式会社(コーポレートブランド:NABIC(ナビック)、Nagasaki Airport Building International Corporationの略)が管理し、国土交通省が運営している。空港西側にある丘陵の花文字山には滑走路側の切土斜面に約5万本のツツジ及びサツキで"NAGASAKI"の文字が施されており、空港のシンボルとなっている。また、超音速旅客機のコンコルドが飛来したことのある日本の数少ない空港の1つである(他は東京国際空港と関西国際空港)。2011年に廃止されたA滑走路 (18 / 36) とそれに付随する施設は、本土側の大村市今津町に位置する長崎空港発足以前の旧大村空港を指し、現在は大村航空基地とも呼ばれ、海上自衛隊大村航空隊及び第22航空群が使用している。また長崎県防災航空隊、長崎県警察航空隊も使用している。地元住民(特に年輩)からは現在の長崎空港も「大村空港(おおむらくうこう)」と呼ばれることがあるが、羽田空港(東京国際空港の通称)などとは違い、全国的には一般的ではないため、県外の観光客などには誤解をまねく場合もある。羽田-長崎線は観光客、ビジネス客ともに需要が高く、国内線でも上位10位以内に入る利用客数の多さであり、かつてはボーイング747、トライスター、DC-10、現在ではボーイング777などのワイドボディ機が主に投入されている。また、1996年には日本エアシステムのMD-90の初便就航路線となったほか、全日空のボーイング767-300やボーイング747-400Dが初便就航当日に投入された路線でもある。なお、1990年代頃までは伊丹-長崎線にも、トライスターやボーイング777などが投入されていたが、現在は小型機による運航がメインとなっている。長崎の歴史的、地理的な背景もあり、地方空港としては珍しく昭和50年 - 60年代から上海(就航当時は中国民航及び日本航空による運航。なお、日本航空は成田からの経由便として運航)やソウル(就航当時は大韓航空による運航)への国際定期便が就航した。また、九州の空港で唯一FAZ(輸入促進地域)にも指定されており、国際航空貨物の物流拠点としての飛躍が期待されている。年間利用客数は、国内2,932,086人、国際76,513人(2014年度)。毎年5月1日に、有人島であった箕島から空港建設に伴い立ち退いた旧島民によって、慰霊祭が行われている。また、毎年9月頃には、空の日にちなんで花文字山や管制施設などの一般開放も実施されている。空港内に住み着いているタヌキが増加して航空機の離着陸の妨げになるとして問題となっており、2012年に電気柵が設置された。また、空港敷地内でのタヌキへの餌付けが禁止されており、看板で注意を呼び掛けている。その一方で、長崎空港限定のグッズでコスチュームキューピーの「たぬきキューピー」といったものが発売されている。※ボーディングブリッジは5基設置されており、うち1基は大型機用のダブルボーディングブリッジである。航空管制は、国土交通省が実施している。海上自衛隊は自隊の航空機に対して大村側の地上走行のみの管制を行っている。TCAは、2007年7月1日より運用開始。航空保安無線施設の保守は、国交省大阪航空局長崎空港事務所航空管制技術官が担当する。1社の航空会社がこの空港をハブ空港(拠点都市)もしくは焦点都市として運航している。航空会社が2社以上の場合、最前の航空会社の機材・乗務員で運航する共同運航便(コードシェア便)かつての定期就航路線長崎空港と対岸の大村市森園町は長崎県道38号長崎空港線の連絡橋である箕島大橋(長さ970m、幅員8.5m)によって結ばれている。鉄道などはないため、空港へのアクセスはこの道路からの利用もしくは海上空港のために船によるアクセスがある。長崎自動車道及び長崎バイパスまたはながさき出島道路経由により、長崎市街まで約40 km(最短35分)だが、空港から大村ICまでは一般道を走行するため、やや時間がかかる。長崎新幹線が開業した場合の新幹線と空港とのアクセスについて、表だった発表はない。空港ターミナル - 船着場間は約300メートルの連絡通路が設けられている。
出典:wikipedia
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