海老名駅(えびなえき)は、神奈川県海老名市上郷および扇町にある、小田急電鉄・相模鉄道(相鉄)・東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅である。小田急の小田原線、相鉄の本線、JR東日本の相模線の3路線が乗り入れ、接続駅となっている。相鉄本線においては当駅が終点となっている。島式ホーム2面4線を持つ地上駅で、橋上駅舎を有している。駅長所在駅で、相模大野管区海老名管内として相武台前駅 - 厚木駅間の各駅を管理している。駅番号はOH 32。一部の特急ロマンスカーを除き全ての定期列車が停車し緩急接続や特急ロマンスカーの通過待避などを行う。2016年3月26日のダイヤ改正より特急ロマンスカーが一部停車し平日22本と土、休日25本が停車。かつては主に当駅と相模大野駅で分割・併合が行われていたが、2002年3月23日のダイヤ改正によりそのほとんどが新松田駅で行われるようになり、2008年3月15日のダイヤ改正で分割・併合そのものが大幅に削減され、2012年3月17日のダイヤ改正で特急ロマンスカー以外の営業列車での途中駅での編成の分割・併合は完全に廃止された。2012年3月16日までのダイヤにおいては、平日・土休日の小田原4:53発急行新宿行(6両編成、本厚木まで各駅に停車)は当駅で前部に空車4両を増結して10両編成に、同じく平日・土休日の新宿23:35発最終急行小田原行(本厚木から各駅に停車)は後部4両を当駅で切り離し、小田原まで行くのは前部の6両であった。同年3月17日のダイヤからは、小田原4:55発急行相模大野行(6両編成、本厚木まで各駅に停車)は相模大野で始発の急行新宿行に連絡するようになり、同じく平日・土休日の新宿23:35発最終急行小田原行は小田原まで10両で運転することになった。列車の分割・併合は、原則として1番ホーム(下り線)と4番ホーム(上り線)を使用していた。2010年11月3日より本厚木駅とともに接近メロディとして、海老名市・厚木市出身の音楽ユニット・いきものがかりの楽曲『SAKURA』が使用されている。これは、『ウルトラマン』の楽曲を採用した祖師ヶ谷大蔵駅に次いで2例目である。改良工事の進捗に伴い、2009年5月31日初電より新宿寄り階段の使用が開始され、平日6時30分から8時30分まで実施されていた3・4番ホームのエスカレーターの上り専用の扱いが廃止となった。また、自動改札機を入口専用として2台増設した。また、同年12月13日からは改札口が1か所増え、従来からある中央改札口(有人)と新設される西口改札口(無人)の2か所となった。これに合わせて中央改札口ときっぷうりばの場所が新宿方面寄りに移動した。2010年5月16日からは客用トイレ(本設)の使用が開始され、駅務室が中央改札口の小田原方面寄りに移動、きっぷうりばも左側に移動し、客用トイレ(仮設)は使用停止となった。さらに、ホームのかさ上げ工事と床の舗装も行われた。2009年3月29日、小田急 - 相鉄間の新設連絡通路が供用開始となった。また2010年8月20日に自由通路整備事業が完了(詳細は後述)し、構内には小田急マルシェ海老名がオープンしている。改札口からホームへはエレベーターが各ホームに1基ずつ、エスカレーターが各ホームに2基ずつ設置されており、エレベーターは2007年5月12日に、エスカレーターは2008年2月3日にそれぞれ使用を開始した。なお、改良工事期間だった2008年2月から2009年5月ごろまで上りホームのエスカレーターは平日の6:30から8:30まで2基とも上り専用(ホーム→改札階)だった。改札内コンコースにあり、男女別に多目的トイレが設置されている。2010年5月16日より現在の位置となり、それ以前は下りホームに設置されていた。主本線は2番線と3番線であり、1番線と4番線は待避線である。西側の座間寄りに海老名検車区があり、一日数本ほど当駅始発列車が設定されている。小田急の4か所ある電車区・車掌区の1つ(海老名電車区・車掌区)でもあり、毎年10月中旬頃の週末には「ファミリー鉄道展」が開催される。敷地内に初代3000形ロマンスカー「SSE」が格納庫に収納されたまま保存されている。海老名市では1981年以来、神奈川県鉄道輸送力増強促進会議を通じて小田急電鉄に対し、当駅への特急ロマンスカーの停車を要望している。これに対し、小田急電鉄は「今後、旅客の利用状況、駅周辺の状況および鉄道施設の改善状況等を踏まえ、検討していきたい」と回答している。なお、2009年5月10日には海老名市長を会長とする「海老名発ロマンスカー実現市民会議」が発足し、特急ロマンスカー停車を求める署名運動を行っており、駅前に垂れ幕も掲出している。2015年8月28日、日中時間帯に1時間に1本をベースに2016年3月より一部ロマンスカーを停車させることが発表され、3月26日より停車するようになった。頭端式ホーム1面2線を有する地上駅。駅舎は小田急電鉄のホームに隣接して設置されている。改札口は南側頭端部1か所のみとなっている。なお海老名管区として、当駅 - 相模大塚駅を管理している。駅番号はSO18。相模鉄道によると、利用者が2004年度から3年連続で増加していることから、乗客の安全に配慮し、ラッシュ時のホーム上の混雑を緩和する目的でホームを現行の9mから13mへと4割程拡幅する工事を行った。2007年11月17日まで使われていた2番線の線路を撤去してその部分にホームを拡幅したため、同年11月2日まで電留線として使われていた3番線が2番線となった。2007年秋から仮設乗り場の建設を行い、当初は2008年9月までの竣工を予定していたが工事の遅れから、2009年6月に整備完了となった。併せて発車標も新しいタイプに交換され、同年8月には自動放送も更新している。東口(駅前広場側)にエスカレーターが2基あり、2006年12月20日に使用を開始した。また、相鉄 - 小田急乗り換え通路にはエスカレーター3基とエレベーター1台があり、2009年3月29日より使用開始した。改札内にあり、多目的トイレが自動精算機横に設置されている。改札内にAEDが設置されている。島式ホーム1面2線を持つ地上駅で、橋上駅舎を有している。相模線単独の駅としては最も新しい駅である。ホームと駅舎は小田急・相鉄ホームの西側よりかなり離れた所に設置され、かつては小田急・相鉄の駅とJRの駅とは屋根のない自由通路で連絡していた(自由通路の所要時間はおよそ3分程度であり、小田急・相鉄双方のホームからJRホームまでの移動時間は7分前後を要する)。このため、動く歩道などを設けた新自由通路が駅周辺の再開発に合わせて2015年10月に整備された(詳細は後述)。直営駅(駅長配置)であり、管理駅として厚木駅と入谷駅を管理している。駅舎内にはみどりの窓口(営業時間 7:00 - 20:00)、自動券売機(近距離乗車券用・指定席券売機)、自動改札機(Suicaオートチャージ対応型)、自動精算機が設置されている。2006年11月16日に自動改札化が完了した。構内にエスカレーターはないが、2011年3月に構内エレベーターを供用開始した。(出典:JR東日本:駅構内図)当駅は自由通路の混雑が激しく、特に朝ラッシュ時は小田急線と相鉄線の列車が同時に到着すると自由通路の人の行き来が多い。このことから「海老名駅自由通路整備事業」が計画され、2010年に完成した。なお、2015年にはJR海老名駅方面へ自由通路が延伸されている(詳細は後述)。海老名市・小田急電鉄・相模鉄道の3者でこの事業に関する施工協定を2006年1月11日に締結し、2009年時点では小田急と相鉄の駅舎のバリアフリー化の工事が進められていた。自由通路を改装前の7mから12mに拡幅してコンコースを増築、加えて東側への中央改札口の新設、ホームのかさ上げと屋根の改修を実施し、多機能トイレの設置、ホームとコンコースを結ぶエスカレーターとエレベーターの設置を行った。また、JR以外で初めて鉄道警察隊の分駐所も新設された。2007年1月13日から小田急線東口階段(駅前広場側)が一部閉鎖されたため、バスやタクシーを利用する場合は相鉄の階段またはペデストリアンデッキを経由しなければならなくなったため、同年5月12日からエレベーターや中央改札口(新設)など新駅舎の一部が使用開始された。2008年2月3日から小田急線上下ホームに新設された中央改札口に通じるエスカレーターの使用を開始するとともに小田急線の臨時改札口を閉鎖して改札口を中央改札口に一本化、並びに小田急線 - 相鉄線の連絡通路を閉鎖したので、乗り換え経路が中央改札口から仮設階段を経由して一旦東口に出て乗り換える経路となった。また、JR相模線との連絡通路も一部移設された。2009年3月29日から小田急 - 相鉄を連絡する乗り換え通路も新設され、エスカレーター3基(昇り1基・降り2基)とエレベーター1基も新たに設置されるとともに西口階段の一部を閉鎖しエスカレーター2基の使用を開始し、同時に東口にあった仮設階段は閉鎖された。2009年5月31日より小田急線の新宿方階段を使用開始し、また、小田急 - 相鉄との連絡エスカレーターの運転方向を昇り2基・降り1基に変更した。2009年12月13日から小田急線の改札口が増設され、従来の中央改札口と新設される西口改札口の2か所となった。また、東西自由通路とJR相模線方面を結ぶ連絡通路の使用を再開し、これによりJR相模線の乗り換えの経路は現在よりも短くなった。合わせて東西自由通路と西口を結ぶ西口階段(本設)の使用を開始した。2010年5月16日より小田急線客用トイレ(本設)の使用を開始し、また駅務室が中央改札口の小田原方面寄りに移動し、きっぷうりばも左側に移動した。2010年8月20日より一部工事中となっている駅構内および自由通路が全面完成・開通。これをもって4年7か月にわたった自由通路整備工事は完了した。工事開始以来当駅構内には飲食店がなかったが、同日に小田急マルシェ海老名がオープンし、吉野家や小田急グループ企業が運営するまぐろ市場、箱根そばなどが入店した。その工事完了後はJR相模線の駅のバリアフリー化工事が行われ、2011年8月にエレベーターが設置された。2010年に完成した小田急海老名駅構内の自由通路を延伸する形で、JR海老名駅までの連絡通路(新自由通路)が2015年10月に整備された(既存の駅間連絡通路の並びに作られるため、新自由通路への切り替えまでは既存の連絡通路が使用されていた)。また、小田急海老名駅の東口やJR海老名駅の北西側、両駅舎間では再開発事業が進行中(詳細は後述)で、再開発の中核施設となる「ららぽーと海老名」までを結ぶ動線にもなっている。既存の駅間連絡通路(延長約200メートル)は幅4メートルの屋根なしであったが、これに対して新たに設置された連絡通路は幅12メートルの屋根付きで、動く歩道や蓄電池内蔵太陽光発電システム、LED照明、ミストシャワーなどが設けられている。近年の1日平均乗降人員の推移は下記の通り(JRは除く)。近年の1日平均乗車人員の推移は下記の通り。従来の集落とは関係なく小田急小田原線と相鉄本線の合流点に設けられた当駅は、開業当初、周辺集落のいずれからも遠い水田地帯の真ん中に位置していた。海老名町(1971年より海老名市)の中心集落に近い東口側に駅前集落が形成されたが、その発展は長らく限定的なものであった。駅周辺の市街化が進行するのは水田からの農地転用と再開発事業が進み、以下の諸施設が建設された1980年代以降のことである。以前からの市街地で小田急線・相鉄線の当駅メイン出入口である東口には、2002年4月より大型ショッピングモールのビナウォークが立地し、丸井海老名など130以上の専門店が入居する。少し離れるとイオン海老名店やショッパーズプラザ海老名などの商業施設、海老名市役所や海老名郵便局、さらにヤマダ電機やSuper D'station(パチンコ屋)、オークラフロンティアホテル海老名、海老名プライムタワーが、そして駅からかなり離れているがコジマ×ビックカメラなどの家電量販店が立地する。また、駅周辺にはマンションが建ち並んでおり、駅前に23階建ての高層マンション2棟がある。イオン海老名店(旧海老名サティ)には日本初のマルチプレックスシネマともされるワーナー・マイカル・シネマズの1号劇場(現イオンシネマ海老名)が1993年4月に開業した。その後、2002年4月にできたビナウォークにもTOHOシネマズ海老名(旧ヴァージンシネマズ)が進出するなど、近距離に映画館(シネコン)が2店舗立地している。海老名を『映画の街』としてアピールするため、2002年から2008年まで「海老名プレミアム映画祭」が開催されていた。この他、東口の北東側では商店街活性化の取り組みとして、独立を目指す飲食店などが入居する商業施設「喰の道場」が2004年9月より10年間の期間限定でオープンしていた。さらに東口エリアの再開発として、駅前の旧駐車場スペースに商業施設(1〜4階)および上層の賃貸住宅からなる地上11階建ての複合施設「ビナフロント」が2014年10月に完成している。同施設の2階部分では、駅のコンコースやビナウォーク方面に向かうペデストリアンデッキと直結する構造となっている。小田急線・相鉄線の駅とJR線の駅との間(駅舎間)には、小田急電鉄海老名電車基地や海老名市文化会館、総合福祉会館、海老名市立中央図書館などがある。また、これまでJR海老名駅の北西側はリコーテクノロジーセンターやビアメカニクスなどの工場や田圃が中心で、東口と西口では街の様相が大きく異なっていたが、西口や小田急〜JR駅舎間において後述のように再開発事業が進行中である。なお、西口の再開発事業における中核施設としては「ららぽーと海老名」が2015年10月に開業している。相鉄線の駅はラッシュ時に混雑が常態化していることから、改札と駅舎を現在のホーム南端だけでなく北端にも設置し、北口として駅前広場も整備することとなった。また相鉄ホームの上部を覆う形で北口から南口まで連絡通路を設置し、さらに南側の相鉄駅舎も現在の2階建てから3階建てに全面改築して福祉施設などを入居させる計画となっている。工事は国土交通省の鉄道駅総合改善事業における「連携計画事業」として実施され、事業主体は海老名市・相鉄・関係機関などによる法定協議会となり、2020年度の完成を目指している。これまで開発が行われてこなかった当駅西口エリア(JR海老名駅の北西側)でも再開発が計画されている。三井不動産による大規模商業施設「ららぽーと海老名」を街の中心に配置し、商業・業務・住宅の複合施設、マンション、戸建て住宅などが整備される(計画人口は3000人、商業施設の開業および街開きは2015年10月)。また、西口エリアとは別に小田急とJRの駅舎間エリアでも民間企業による再開発が今後行われる計画である。この他、再開発事業に合わせて西口駅前ロータリーや前述のように小田急海老名駅〜JR海老名駅間の新自由通路も整備されている。以下の路線が乗り入れ、神奈川中央交通と相鉄バスによって運行されている。このほか、海老名総合病院・海老名メディカルサポートセンターへの送迎バスがビナフロント南側のサブロータリーに発着する(海老名駅西口から移転)。海老名市からバス停の設置許可が下りなかったためバス停は設置されていない。2015年10月27日より神奈川中央交通のバス停がJR海老名駅西口に移転し、同名のバス停が2箇所に存在するようになっている。高速乗合バス専用。高速バス海老名バス停は、海老名駅東口のバスロータリーから海老名市役所方面へ約400m南下したところにある国分関免交差点付近の、ライオンデンタルクリニックの正面()にある。このバス停を使用するのは後発の高速乗合バス事業者のみで、海老名駅東口のバスロータリーは先発の相鉄バス(相鉄グループ)・神奈川中央交通(小田急グループ)のみが使用している。2015年1月12日供用開始。すべて夜行便。海老名駅東口から小田急線・座間方面へ線路沿いに歩いた先、押堀西交差点付近にある。名称のとおり、主に企業の送迎バスが利用するターミナルだが、高速乗合バスのうち桜交通が利用する。駅所在地の自治体名が「海老名」であることから。なお、「海老名」の名の由来にはさまざまな説がある(詳細は「海老名市#地名の由来」を参照)。小田急と相鉄の駅舎がともに老朽化し、かつ手狭にもなっていることから、新しい駅舎を建設(駅改良工事)することとなった(小田急は新築、相鉄は一部改良)。その際の2006年4月16日に当時の厚木市長の呼び掛けで両者関係者出席の下、相鉄線の駅から小田急小田原線本厚木駅への乗り入れに関するシンポジウムが開催された。相鉄側の見解としては、小田急線のみならず、他社線との相互直通(乗り入れ)については利便性向上や沿線価値の向上、新たな輸送需要喚起になるため、今後の研究課題としている。一方で、この時点で前述の当駅における新築計画を白紙として見直す必要があることに加え、などの課題もあり、相鉄の筆頭株主である小田急側は難色を示している。現在では前述の駅改良工事が既に完了していることにより、構想の実現は更に遠のいている。
出典:wikipedia
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