『好き! すき!! 魔女先生』(すきすきまじょせんせい)は、1971年10月から1972年3月にかけて、TBS系列で毎週日曜18時から18時30分に放送された朝日放送(ABC)、東映制作のテレビドラマである。1968年に主婦と生活社の少女向け週刊誌「ティーンルック」で連載された石ノ森章太郎の少女向け劇画『千の目先生』(せんのめせんせい)を原作とする。ドラマ版は遠い宇宙の彼方から突然やってきたヒロイン・月ひかるが東京の小学校に赴任して児童たちと触れ合う学園ファンタジーもの。原作との共通点は主人公が超能力を持つ新任女性教師という部分のみで物語自体は別個のものである。魔女っ子アニメの実写版を目指したとされる。最初の3か月間は原作と同じ学園ものだったが、1972年の年頭に内容を一新し月ひかるがアンドロ仮面に変身して悪者との対決をするというアクションヒロインものにスタイルを変更した。本作は当初の予定通り全26話で終了を迎えたが、本作プロデューサーの平山亨、小野耕人は非公式に第3クール突入を見越した延長企画案も考えていたとのことである。その案は、怪人クモンデスが倒された後、新たに人間狩りを企む地底人が出現、ひかると正夫、進らの少年警備隊「アンドロ探偵団」らが地底人一味と戦うものであった。この案は本作終了直後に同じ東映制作でスタートした『超人バロム・1』(よみうりテレビ)における敵キャラ・ドルゲの設定、演出に活かされている。当時は変身ブームの真っただ中でもあり、このアンドロ仮面は特撮変身ヒロイン物のさきがけにして草分けとも云うべき存在である。女性変身ヒロインが単独で悪の怪人と渡り合うという演出は当時としては珍しいものだった。敵役のクモンデスは、「ナムダー」という蜘蛛の巣柄のタイツを着た戦闘員軍団を従えており、これら戦闘員と戦うアンドロ仮面のアクションは、『仮面ライダー』などの男性ヒーロー物に引けをとらない内容となった。また「最終回で再生怪人軍団が登場する」との、のちの東映変身番組で定番となる演出も本作で初めて使用された。路線変更により当初のコメディ性は薄くなったが、結果的に男児層からの好評を得たとされる。また、石膏像の「怪人ソクラテス」、「悪の羊飼い」、「海賊」、「黒ピエロ」などシュールなキャラクターが続出する展開は、のちの『美少女仮面ポワトリン』などに代表される東映不思議コメディーシリーズを彷彿とさせる。制作スタッフも、東映生田スタジオ、大野剣友会など、同時期の『仮面ライダー』とまったく同じ陣容である。主演の菊容子は、生田スタジオ所長の内田有作がオーディションの際に『仮面ライダー』の撮影を行っていた主演の佐々木剛に意見を求め、佐々木が共演経験のあった菊を推薦したことにより起用された。本作のロケ地として、世田谷区岡本の聖ドミニコ学園が本作の舞台の一つとなった私立東西学園として使用された。美術は他社作品参加のため『仮面ライダー』を離脱したエキスプロダクションの三上陸男と、他社との契約のため『仮面ライダー』に参加しなかった前澤範が中心となった。『仮面ライダー』のように怪人が毎回は登場していないが、教室のシーンでは図工や習字の作品が必要であり、特に監督の山田稔が「同じものではアップが撮れない」と要望したことから生徒50人分の作品を作らねばならなかった。前澤はほぼ1人でこれらを制作しており、小学生の作品という設定のためわざと下手にしなければならず、また同じ回で別の教室のシーンがある時はその分も作らねばならないため、作業量が多く苦労した旨を語っている。アンドロメダ星雲アルファー星人の月ひかるは宇宙連合の平和監視員として地球人を調査しにやってきた。東西学園の教師として赴任し、地球人と生活を共にしながら秘密裏に地球人の生態調査を行う。だが、持ち前の世話焼きと子どもに期待する気持ちが抑えきれず、超能力「ムーンライトパワー」で人間関係を改善したり、逆にトラブルも起こしてしまう。上級平和監視員となった月ひかるは超能力の発動に「ムーンライトパワー」の掛け声を不要とする。超能力はムーンライトリングに口づけするか両目を光らせる事で使用する。また、ムーンライトリングのエネルギー低下と満月に向かってムーンライトパワーを蓄える描写がなくなった。ムーンライトリング(作中では指輪とも呼ばれる)は本人の手から離れた場合、玉の部分が発光し自宅の機器とバルへ緊急信号を出す。オープニングタイトルは前期と後期で若干異なっている。朝日放送(ABC)と東映の共同制作による連続テレビドラマは、本作品と、テレビ朝日系列へネットチェンジ後の『それゆけ!レッドビッキーズ』(53話から。52話まではテレビ朝日制作)の2作品のみで、いずれも原作者は石ノ森章太郎である(テレビ朝日主幹で当時のフルネット系列局と共同制作の『徳川三国志』を含めると3作品)。また、テレビ朝日系移行後には『土曜ワイド劇場』等で単発及び非連続のシリーズ作品が制作された。ABCは本番組に非常に力を入れており、第1話でABCが制作した全国ネットのコメディ時代劇『てなもんや三度笠』で絶大な人気を集めた白木みのるの出演をとりつけたり、第10話で大阪ロケ(当時の朝日放送本社ビルが映るシーンがある。披露宴のシーン撮影はホテルプラザで行われた)を敢行するなど、制作局として積極的な取り組みを見せている。なお、当時ABCでドラマ制作部門のプロデューサーだった山内久司は本作品には直接的に関与していない。企画段階で東映がつけたタイトルは『かぐや姫先生』だったが、朝日放送サイドから反対意見が出たため変更された(本作スタートの直前に同じ朝日放送制作で放映されていた『白雪姫と七人の悪党たち』が視聴率的に失敗したことから、「~姫」と言うタイトルには難色を示したということだった)。第4話で、月ひかるが授業中に、「ウルトラシリーズ」(本作と同時期の作品はTBS・円谷プロダクション製作。当時の朝日放送はTBS系列局だった)に登場する架空の星について言及した。当時のスポンサーはヤマキ、ナカバヤシ、SSKだったが、本番組をもって長年続いたABCの日曜18時枠が終了するのに伴い、SSKは同じABC制作のアニメ『海のトリトン』へ、ナカバヤシとヤマキも同社制作で、テレビ朝日へネットチェンジした『新婚さんいらっしゃい!』のスポンサーへ移行した。アンドロ仮面のアクションシーンの音楽には、『魔法のマコちゃん』の楽曲(作曲者はどちらも渡辺岳夫)が使われている。2013年11月から2014年2月まで、Youtubeの「東映特撮 YouTube Official」にて配信が行われた。CS放送では東映チャンネルで3期にわたり放送された。日曜18時00分 - 18時30分水曜18時00分 - 18時30分土曜17時00分 - 17時30分土曜19時00分 - 19時30分日曜9時00分 - 9時30分日曜10時30分 - 11時00分(この2局で放送時期が同一かは不明)日曜11時00分 - 11時30分本放送終了後に放送再放送(ABCとTBS系各局を除く)
出典:wikipedia
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