ポーン (Pawn、) はチェスの駒の一種で、歩兵を表している。 白ポーンはチェスボードの2ランク、黒ポーンは7ランクのマスに配置する。チェスの駒の中で、ポーンだけは動かし方と敵の駒の取り方が違っている。将棋の歩とも性質が大きく異なるため、特に注意が必要とされている。「アンパッサン」についてはアンパッサンを、「プロモーション」については次節を参照。ポーンの動きは前方に進むだけで、後方に戻ることはできない。相手側の最終ランクに到達したポーンは、それ以上動けなくなってしまう。そのため、プロモーション(昇格・成る)と呼ばれるルールが決められている。相手側の最終列に達したポーンは、同色(味方)のクイーン、ビショップ、ナイト、ルークのどれか好きな駒に昇格させなくてはならない。以前はこれらの駒への昇格だけでなく、敵駒への昇格や、昇格させずにポーンのままでいることも禁じられていなかった。しかし現在では、同色駒への昇格のみが公式規定で決められている。ポーンを到達させたプレイヤーは、同じ1手の一部としてポーンを昇格する駒に取り換える。取り換えたい駒が物理的に余っていない場合の対策は後述の通り。将棋の「成り」に似ているが、チェスの駒の中でプロモーションできるのはポーンだけである。ポーンは最も強力なクイーンに昇格させるのが一般的だが、(ごく稀に)それ以外の駒を選んだ方が良いケースもある。これはアンダープロモーションと呼ばれ、チェスの戦術の一つとされている。あえてクイーンを選ばない理由には以下のようなものがある。上図はアンダープロモーションの一例。白ポーンをクイーンに昇格させてしまうと、黒キングは現在の場所から動けなくなり指し手がなくなってしまう。この結果ステイルメイトが成立し、(白が圧倒的有利な状況にもかかわらず)ゲームは引き分けに終わる。この場合、白はポーンをルークに昇格させればステイルメイトを回避できる。ポーンは単体では最も弱い駒、価値の低い駒である。しかしチェスの駒の半数はポーンが占めており、欠かすことのできない駒でもある。これらの評価は一般的なものであり、絶対的なものではない。チェスの局面によって駒の価値は変動する。特にポーンにはプロモーションがあるため、その直前の場所のポーンは価値が跳ね上がる。「ポーンはチェスの魂」と言われているように、ポーンは非常に重要な駒である。その形についても様々なケースがあり、重要な物には名前がついている。
出典:wikipedia
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