由布岳(ゆふだけ)は、大分県由布市にある標高1,583mの活火山。山体が阿蘇くじゅう国立公園に指定されている東峰と最高峰の西峰の2つのピークからなり、山頂には1583.28mの一等三角点(基準点名は「油布山」)がある。円錐形をしていることから、豊後富士とも称される。由布院盆地では、各所から由布岳の独特な山容を望むことができるため、ランドマーク的な存在となっており、別府湾からも鶴見岳の後方にその姿を望むことができる。古来より信仰の対象として崇められ、『古事記』や『豊後国風土記』にもその名が記されている。『豊後国風土記』では、「柚冨峯」と表記されており、その頂上には石室があって常に氷が凍っており、夏を過ぎても溶けることがないと述べられている。また、「柚冨郷」の近くにあることが「柚冨峯」という山名の由来とされている。宇奈岐日女神社(式内社)の祭神であり、また、山岳仏教信仰の山としてかつては中腹に佛山寺(湯布院町)の伽藍があった。府内大橋から眺めると由布岳と鶴見岳が並び稜線が透けたように見える。これは一番手前にある小鹿山の稜線が由布岳と鶴見岳の稜線に偶然にも合致しているためである。約2,200年前に大規模な噴火をしている。最も大きな噴火の際には山体崩壊と火砕流の流下を起こし、その後しばらく小規模なブルカノ式噴火が続いた。有史に残る噴火記録はないが、随所に溶岩ドームの名残が見受けられる。山麓には由布院温泉を始め温泉群が点在し、活火山であることを思わせる。深田久弥が日本百名山に入れなかったことを後悔した山といわれ、近年になって登山家である岩崎元郎が自身の新日本百名山の一座に選定した。また、日本二百名山のひとつにも、日本山岳会東九州支部が選定した大分百山にも選ばれている。山頂からは日本百名山の九重山、祖母山、阿蘇山などが見え、天候がよければ大分県・福岡県境の英彦山、長崎県の雲仙岳まで見渡すことができる。頂上付近になるにつれて草木はまばらになるが、山頂にはミヤマキリシマも多く山麓の草原にはヒゴダイ、マツムシソウも多い。主要な登山道は、中央登山口、西登山口、東登山口の3つがある。このうち最も登山客数が多いのが中央登山口で、駐車場が整備されていてバスも通っている。2つのピークのうち最高点は西峰だが、岩場が入り組んでいる。山頂付近には火口の縁を回るお鉢巡りルートが設定されている。5月末から6月初めにかけてはミヤマキリシマが開花する。
出典:wikipedia
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