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超電磁マシーン ボルテスV

『超電磁マシーン ボルテスV』(ちょうでんじマシーン ボルテスファイブ)は、日本で製作されたテレビアニメ。本作は東映テレビ事業部が企画することで、製作を日本サンライズに委託していた、アニメ番組である。ちなみに、本作の広告代理店は東映エージエンシーが担当しており、提供スポンサーはポピー(現・バンダイ)が主力を務めていた。『超電磁ロボ コン・バトラーV』に続く「長浜ロマンロボット3部作」の第2作に数えられており、題名における“V”はローマ数字のVで“ファイブ”と読む(『コン・バトラーV』の“V”は英字で“ブイ”)。オープニングに登場する番組ロゴと、アイキャッチに登場する番組ロゴは別物である。アイキャッチ版はポピーの玩具に用いられることが多い。監督の長浜忠夫の構想メモおよび第1話準備稿の表紙から、それぞれ「グランバッファーA(エース)」「超電磁ロボ・V・クリーガー」という準備タイトルが確認できる。大下英治の著書『日本(ジャパニーズ)ヒーローは世界を制す』(角川書店、1995年、ISBN 4048834169)によると、当初はNETがテレビ朝日へと局名を変更する1977年4月の放送開始を前提に、本作の企画は進行していたものと思われる。提供スポンサーを務めていたポピー(現・バンダイ)からの提案によって、本作の必殺技は銃であることが日本サンライズのスタッフにも伝達されており、1976年末には本作の作画も開始されていた。ところが12月29日に、ポピーが必殺技を剣にするという重大な変更事項を唐突に通達したことから、その時点までに作られていた作画はもちろん基本設定まで白紙撤回も同然に戻されてしまう。必殺技はポピーによって「天空剣」と命名され、本作でも総監督を務めることになった長浜忠夫は、作画スタッフや脚本家などへの参考資料として、殺陣師による天空剣の振り付けを、改めて撮影することになった。展開面においても長浜は、1話完結方式が基本であった前作との違いを強調するために、本作では父と子の大河ドラマを提案した。この提案を長浜と協議した田口章一によると、これは『母をたずねて三千里』の影響で、「母ならぬ父をたずねて」とのことである。それに対し、東映テレビ事業部の部長を務めていた渡邊亮徳は、単なる「お涙頂戴」ものの展開になることを避けるためにも、本作ならではの切り札を要求した。渡邊の要求に応じるべく、長浜は宝塚歌劇団をヒントに「プリンス・ハイネル」という主人公のライバル格の主要キャラクターを考案した。また、東映のプロデューサーであった飯島敬によると、主人公らと異母兄弟であるハイネルに対して、最終回で悲劇的な最期を遂げさせることは当初から決定済みであったという。これは「身近にある様々な差別に対する怒りを強烈に引き出し、本作を通じて差別を憎みそれを是正するのを視聴者に考えて欲しかったからだ」と語っている。そのような紆余曲折を経て、第1話の決定稿が完成したのは1977年3月であり、放送は6月4日という中途半端な時期に開始される運びとなった。長浜によると、本作はその高いドラマ性により『コン・バトラー』の視聴層である幼児から小学生のみならず中高生、大人が見ても鑑賞に耐えうる作品を目指したそうである。このような手法は現在では、低年齢層からの反響が悪くなる、つまり低年齢向けロボットアニメのマーチャンダイジングという観点からはマイナスに働く選択であることがわかっているが、田口章一によると1970年代のロボットアニメでは「スポンサーサイドも絶対的な勝算を持っていなかった」ため、特に反対はされなかったそうである。商業的に見ると本作は、前作『超電磁ロボ コン・バトラーV』には及ばなかった。ポピーによると「超合金そのものは少しも落ちていません。個数的にも、ボルテスVは一昨年のコンバトラーVと同じです。では何がダメだったのか言うと、ポピニカ関係が非常に伸び悩んだわけです」としている。ポピニカとは「ポピーのミニカー」のことで、ポピーの乗り物関係のブランドである。本作ではボルトマシンやビッグファルコンが“デラックスポピニカ”ブランドから発売されたが、ボルトマシンは5機個別に発売され、これを全て揃えることで合体し、ボルテスVが完成するというもので、トータルを考えれば単価が高く、事実上は超合金より上位に位置する商品であった。本作のポピニカ玩具の不振の主要因は、同時期にスーパーカーが子供たちの間で大ブームとなり、注目がそちらに流れたためとされている。ここで問題になるのは、本作の売りであるボルテスの合体機能が、商品上だと超合金ではロボット形態のみで装備されておらず、ポピニカにのみ装備されており、そのポピニカが全く不振に終わったことである。すなわちこれは、本作の主要セールスポイントである合体が売れなかったということを意味する。このため次回作『闘将ダイモス』では超合金のラインナップが増やされる一方でポピニカは減らされ、合体も売りにしなくなった。本作の放送中にスタッフも変動しており、各話演出のとみの喜幸や作画の貞光紳也、富沢和雄は『無敵超人ザンボット3』の参加に専念するため中盤で降板したものの、佐々門信芳は本作の制作が終わった後に『ザンボット3』の最終回に参加している。なお、1980年代に映画化が報じられたものの、最終的にこれは頓挫している。地球より14000光年、蠍座の球状星団内にある恒星系。そこに貴族による寡占政治を行い、角の有無が階級を運命付けるボアザン星がある。ボアザン帝国の科学長官ラ・ゴールは皇帝の甥(弟の長子)として次期皇位継承の資格を持ちながら、角が生まれつきなかったのをライバルのズ・ザンバジルに暴かれて失脚、妻ロザリアとも引き裂かれて労奴に落とされる。しかし、ラ・ゴールは反乱を起こしてボアザンから脱出し、1年の漂流の後、地球に落ち延びて科学者・剛光代に救われる。ラ・ゴールは光代と結婚して剛健太郎と名乗り、本編主人公となる三兄弟をもうけ、好戦的なズ・ザンバジルの侵略を予想して、浜口博士や防衛軍の岡長官と共に巨大ロボ・ボルテスVや基地ビッグファルコンの建設に着手後、和平の道を探るべく地下組織と連携して密かにボアザン星へと帰還するが、帝国軍に囚われてしまう。一方、ボアザン帝国ではズ・ザンバジルが皇位を継承する。国内の不満の捌け口を外へ向けるべく「高貴なボアザン文明を宇宙へ広げる」文化輸出の美名を建前に宇宙各地へ侵略を開始した。ラ・ゴールとロザリアとの間に生まれていた皇子ハイネルは、“裏切り者の子”と後ろ指を指されるが、皇帝への忠誠を証明すべく、血を分けた兄弟が住むとも知らず、新たな侵略予定地の地球攻撃司令官として任地へ赴くこととなる。かくて地球とボアザン、ボルテスとボアザン獣士、そしてハイネルと剛三兄弟の壮絶な死闘が繰り広げられる中、ダンゲ将軍に助けられた剛健太郎と反乱軍も地球に到着。ボルテスチームや地球とは別口で皇帝打倒と革命の準備が着々と進められていたが、反乱軍秘密基地はグルル将軍の奇襲を受け、剛健太郎は再び捕らえられてボアザン星へと連れ去られてしまう。だが、反乱軍はビックファルコンに恒星間航行能力を与えるソーラーバードを完成していた。剛健太郎奪還とボアザン星の解放を目指し、ボルテスチームは巨大宇宙船ソーラーファルコンで一路、ボアザン星へと飛び立つ!ボアザン星人の地球侵略とその尖兵である巨大戦闘メカ・獣士に対抗するため、剛健太郎博士が開発(妻の剛光代と浜口博士も開発に協力)した巨大合体スーパーロボット。ボルトクルーザー(VoltCruiser:クルーザーは巡洋艦の意味)、ボルトボンバー(VoltBomber:ボンバーは爆撃機の意味)、ボルトパンザー(VoltPanzer:パンザーは戦車あるいは装甲車の意味、ドイツ語読みの「パンツァー」の方が日本では馴染み深い)、ボルトフリゲート(VoltFrigate:フリゲートは適当な訳語はないが、敢えて当てはめるなら通報艦や快速艦を意味する)、ボルトランダー(VoltLander:ランダーは地上車の意味)の5機が合体することにより、全長58.0m、重量600.0t、最高飛行速度M20の人型の巨大ロボットとなる。動力源は超電磁エネルギー。メインパイロットは剛博士の長男、剛健一。前作がアニメの合体を玩具で表現する際に非常に苦労したことから、デザインは玩具メーカー主導で進められ、コン・バトラーと比べても、俗に「烏天狗」と評される顔のデザインを除けば、合体システム、機体の配色、各機体の役割なども同じであった。ロボットアニメにおける決めの必殺技として剣で斬るパターンを創出したのが、ボルテスVの天空剣Vの字斬りである。剣そのものは西洋式の両刃の剣であったものの、その巨大さゆえに両手で振るわれることから事実上、剣道のような殺陣が描かれることとなり、その後しばらくの間、スーパーロボットの必殺技といえば「○○剣××斬り」がお約束となるほどの影響を残した。また、ボルテスVではロボットの設定や演出に工夫が凝らされている。第1話では声紋登録が行なわれており、ボルテスチーム以外の人間では合体できないとされた。また、3機のコクピットが装甲に隠れるのでパイロットの安全性は高い反面、非常時の脱出が困難とされる。第10話では超電磁エネルギーの秘密が敵に解析され、超電磁合体破壊装置を装備した獣士が登場して合体不能の危機に陥るが、浜口博士開発のウルトラマグコンを追加装備し、事なきを得る(この際に、超電磁エネルギーはクラウンコイルへの磁粒子の誘導により発生する、と設定されている)。第16話では損傷したボルトフリゲートを分離し、クルーザー、ボンバー、パンザーだけの上半身とランダーとで戦うという離れ業も披露している。天空剣の刀身が巨大な獣士を切り裂くことができるのはなぜか、とボアザン側が研究した結果、刀身の強度だけではなく刀身を包む超電磁フィールドが分子構造を分解していることが判明すると、マキシンガル合金装備の鎧獣士が登場、天空剣がまったく通用しなくなる事態に陥る。この事態を打開するため、剛健太郎(当時行方不明中)が送り届けた鷹型メカが、マキシンガル合金を劣化させる超電磁加重砲をもたらし、ボルテスの後期の必殺技、天空剣・超電磁ボールVの字斬りが完成する。ただし、超電磁ボール自体はマキシンガル合金を劣化させるものでしかなく、あくまでも天空剣による斬撃とVの字斬りを必殺技として使うことは続けられた。なお、劇中での各機の呼び名は「1号機、2号機〜」である。前作に引き続き、主題歌の作曲は小林亜星が行い、BGMは筒井広志が担当した。ただし、筒井は主題歌の編曲から外れ、高田弘にバトンタッチした。オープニング主題歌は当時のロボットアニメとしては異例の、女性ソロボーカルである。巨大ロボットアニメの主題歌を女性歌手が単独で歌うのは過去になかったことで、歌手の堀江美都子自身も躊躇したとインタビュー等で答えている。ただし堀江は、ロボットアニメのオープニング自体は前年の『マグネロボ ガ・キーン』でも水木一郎とのデュエットの形では歌っている。この小林(作曲)+高田(編曲)+堀江(OP歌唱)+筒井(BGM)の組み合わせは、『宇宙魔神ダイケンゴー』や『未来ロボ ダルタニアス』でも受け継がれた。なお、エンディング主題歌を作詞した「あおいあきら」とは長浜忠夫のことである。フィリピンでは同国での本放送当時、堀江と水木が歌った日本版の主題歌が、現地のレコードレーベル(VMC International)からシングルレコードとして発売された。規格品番はVOI-78-290 (SCS 358)。タイトルは「ボルテスVの歌」が「VOLTES V SONG」、「父をもとめて」が「I WANT FATHER」。歌手名義はColumbia Orchestra。本来の歌手である堀江・水木の名は編曲者として記されている。1978年1月21日は第2話、2月11日は第8話、3月4日は第18話のそれぞれ再放送日本のアニメは世界各国の放送局に放送権が販売され、各国語での吹き替えで放送されている。本作品も同じく世界各国で放送されたが、1978年に放送を開始したフィリピンでは特に大人気で(フィリピン国営放送で毎週金曜日18:00-18:30(現地時間)に放映された)、最高視聴率が58%を記録した。当時テレビアニメといえばアメリカ作品しかなかったフィリピンでは、子供たちにとって『ボルテスV』の登場は衝撃的な出来事であったらしい。さらには『ボルテスV』の成功を契機に、フィリピンに次々と日本のロボットアニメが輸入されることになった。フィリピンでは、子供の人気とは裏腹に、大人たちの『ボルテスV』への反発が存在した。当時の放送の担当者には、本作による子供への悪影響を心配した親や教師から「本作の内容が暴力的であり、道徳的でない」としたものや「子供がボルテスVに夢中になるばかりにキャラクターグッズを欲しがったり、勉強をしなくなる」ことを心配する抗議の声が寄せられた。また、第二次世界大戦後のフィリピンでの反日感情からボルテスVの武器を侍の刀の象徴であるとか、旧日本軍の賛美や戦時中の行いを正当化したもの、軍人精神を称えるものと捉えたり、本作を皮切りに日本企業が台頭してくることを警戒する声もあり、民間で抗議団体も結成された。最終話直前の1979年8月、時の大統領フェルディナンド・マルコスが放送禁止を宣言し、国営放送での『ボルテスV』は放送中止された。このフィリピンでの『ボルテスV』を巡る話題は、日本でもマスコミを通じて紹介された。まず『週刊読売』1979年2月4日号では、フィリピンでの『ボルテスV』人気を報じた。続いて、1979年8月29日付の『東京新聞』では、当時のマルコス大統領が暴力的として中止に乗り出したことを伝えた。『週刊アサヒ芸能』1979年10月4日号も放映中止事件を扱っている。いずれも俗悪な暴力番組のため放送中止になったという扱いだった。国営放送で本作の残りの回が放映されたのは、エドゥサ革命でマルコス政権が倒れた直後の1986年であった。そのため「ボルテスVを放映させるために革命が起き、マルコス政権が倒れた。」というジョークが語られることがあるが、この放送再開時にはかつてのような熱狂的ブームも抗議活動もなかったという。評論家の岡田斗司夫は、1996年に出版した『オタク学入門』で、ストーリー後半が革命を示唆する内容であったため、独裁的な政権運営を行なっていた当時のマルコス政権による政治的圧力で放送が禁止された、と解釈している。「かつて国を追われた名門出の改革者で、長年の苦難を乗り越え帰国、革命を起こすラ・ゴール(地球名は剛健太郎)」は、当時亡命中で後に暗殺された元上院議員ベニグノ・アキノを連想させなくもない。一方、フィリピン人スタッフ制作でこの問題をテーマにした番組『NHKスペシャル・ドキュメンタリーアジア発』第1回「フィリピン『日本製アニメに何を見たか』-ボルテスファイブを知っていますか?-」(1991年9月30日放送)では、フィリピン人から見た打ち切り問題の原因が論じられている。政治的判断によりボルテスが打ち切られたとする意見に対し、番組内では、『ボルテスV』を配給していた企業が「政界のその筋にパイプを持っていなかったため、我が社だけが不公平な扱いを受けた。ビジネスにはよくある話である」と説明している。また、上述のように第二次世界大戦後のリアルな反日感情を持ち『ボルテスV』に反対していた大人の世代と、強い反日感情を持たず「ボルテスVが面白かったので見ていただけで、ボルテスVでさえあればどこの国の製品でも構わなかった」と考える子供の世代とのジェネレーションギャップなどといった、様々な観点が紹介されている。さらに時代が下り、1999年から『ボルテスV』の再放送が始まると、リバイバルブームになった。最高視聴率が40%を超え、日本語の主題歌「ボルテスVの歌」も大ヒットした。朝の時間帯に放送していたため、子供が学校になかなか行こうとしなかったという話もある。主題歌を歌った堀江美都子がフィリピンでライブを行った際は、国賓並みの待遇を受けたという。当時の『東京新聞』では、現地に駐在の記者が、主題歌の日本語歌詞を入手した現地の人に「英語に訳してくれ」といわれ、「Even if...」と訳していったというエピソードを掲載している。2006年、安倍晋三総理夫妻がフィリピンを訪問した際、昭恵夫人が訪問した施設において、現地の若者たちは本作のエンディングテーマを歌って迎えた。

出典:wikipedia

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