『電子戦隊デンジマン』(でんしせんたいデンジマン)は、1980年(昭和55年)2月2日から1981年(昭和56年)1月31日までANN系列で毎週土曜日18:00 - 18:30に全51話が放送された、東映製作の特撮テレビドラマ、および作中で主人公たちが変身するヒーローの名称。「スーパー戦隊シリーズ」第4作にあたる。「○○戦隊」といった呼称、変身にアイテムを使用すること、ヘルメットのデザインにゴーグルを導入したこと、メンバーが色別になったことなど、以降のシリーズの多くのスタイルは本作で確立された。前作『バトルフィーバーJ』と差別化のため、ヒーローが戦いのプロではなく元一般人であること、その出自が宇宙に由来すること、などの要素が導入されている。また『南総里見八犬伝』を参考としており、8つの玉の代わりにデンジ星人の宿命が5人を集結させるほか、デンジ犬アイシーは同作品の八房をモデルとしている。企画段階での仮称は『電子マン・トリッガー』。実際の作品ではデンジ姫が担った「ベーダーに滅ぼされた異星の生き残り」という役が、ヒロインのトリッガー5にあてられていた。決定名称の『電子戦隊デンジマン』は、東映の渡邊亮徳常務から「電子もデンジも同じようなもんじゃないか」と反対されたが、村上克司が「電子と言った次に、より強いデンジという言葉を重ねるのです」と、似た言葉を連呼する意義を説明し、許可を得た。本作品からゴーグル型シールドが採用された理由は、レインボー造型企画創始者・前澤範がかねてより抱いていた「アクリル樹脂による一枚もののシールド造型」という構想が、素材やデザインなどの条件とちょうど合致した時期だったからである。デンジマンのマスクには本体とゴーグル部分との段差がないため、シールド接着面を2ミリメートルだけ削るという困難な作業が要求された。そのうえ額のデンジメカ収納部もシールドになっているため、土台となるマスクの耐久性はとても低かった。ノウハウが蓄積された後年ではシールドと土台の接着面を可能な限り大きくするよう心がけており、2011年の『海賊戦隊ゴーカイジャー』の際にデンジマンのマスクを見たレインボー造型のスタッフは、「今これを作れといったら難儀だ」と述懐している。なお、アクション用マスクのゴーグルには従来どおり空気穴を兼ねたのぞき穴が空けられているが、これも本作品までとなった。当時のSF映画ブームを受けて、デンジマンは超科学で戦う。ストーリーはSF色が強く打ち出されており、後の宇宙刑事シリーズに影響を与えたとされる。初期編では一般人が残酷に殺されたりなど怪奇色も強く、中盤以降でも一般人が利用された挙句、何の意味もなく死ぬ、怪物になって死んでしまうといった内容もある。そして終盤では、脚本家の上原正三が後の作品でも使った“敵組織の内部抗争”が描かれ、敵組織の崩壊とその後の壊滅がよりリアルに描写された。また、コメディタッチの描写(青梅の「あんパン好き」など)も随所にちりばめられている。東映がマーベル・コミック・グループと交わした「3年間、お互いのキャラクターを使用できる」という提携の最後の年に制作された作品であるが、マーベル色はヘドリアン女王の衣裳デザインに「死の女神ヘラ」の名残を残す程度に抑えられた。マーベル・ヒーローの『シルバーサーファー』や『超人ハルク』を用いた企画も存在したが、『バトルフィーバーJ』の後番組もチームヒーロー作品でいくことは早くから決まっており、これら単体ヒーローの作品が実現することはなかった。次作『太陽戦隊サンバルカン』は世界観のつながった続編にあたり、曽我町子が演じたヘドリアン女王が新組織ブラックマグマに参加する。またストーリーの中でデンジ星人の設定を引き継いだエピソードの回も存在する。黄山純役の津山栄一によれば、次作で「デンジマン役の5人がヘドリアン女王とすれ違い、彼女がいぶかしむ」という形でのゲスト出演が検討されたこともあったが、結局は実現しなかったとのことである。『高速戦隊ターボレンジャー』第1話「10大戦隊集合 頼むぞ! ターボレンジャー」でデンジマンの5人が登場した。『未来戦隊タイムレンジャー』第51話ではタイムレンジャー5人がタイムジェットで本作の世界を見に来たという設定で本作の映像が流用されている。3000年前にデンジ星を滅ぼした異次元人で悪の一族・ベーダー一族が地球に襲来、地球総ヘドロ化を企む。しかし、デンジ星人の生き残りはベーダーに立ち向かうべく、科学力を結集して作った巨大宇宙船「デンジランド」をすでに地球に送り込んでいた。ベーダーの侵攻をキャッチしたデンジランドはシステムが起動し、目覚めたデンジ星の生き残り・ロボット犬アイシーは地球に移住したデンジ星人の末裔である5人の若者を選び出し、電子戦隊デンジマンを結成した。デンジマンは地球を守るためにベーダー一族との戦いに挑む。デンジマンの変身プロセスはデンジリングと呼ばれる変身用の指輪を使う。リングをかざして「デンジスパーク!」と発声すると、リングからデンジ強化服が放出されてデンジマンへの変身が完了する。デンジマンの5人は、普段は同じアスレチッククラブでインストラクターとして働いている。世間には正体を秘密にしているが、インターポールから依頼を受けるなど、社会的には一定の信頼を得ている模様。第2話のベーダー側の会話によれば、デンジ星にも先代の「電子戦隊」が存在していた様子が示唆されている。また、各メンバーの名字には、それぞれのパーソナルカラーが入っている。集合時の名乗りは「見よ、電子戦隊デンジマン!!」。主としてサブレギュラー。よくベーダーの陰謀に巻き込まれる。異次元宇宙に潜む別世界の人類。幹部全員が顔出し俳優による人間である。地球の人間とは全く異なる美的感覚を持ち、人間が美しいと思うものを醜いと感じて嫌悪し、ヘドロ等の汚いものを美しく感じる。デンジ星を始めとする多くの星々を滅ぼしており、地球もヘドロに満ちた汚れた星にしようとする。異次元空間に浮かぶ巨大なベーダー城を本拠地にしている。怪人までがヘドリアン女王のカリスマ性に忠誠を誓い、歴代でも屈指の結束の固さを誇る敵組織だが、客将バンリキ魔王の参入以降大きく引っ掻き回されることとなる。名前はヘドリアン女王と元々ベーダーではないバンリキ魔王一派を除き、全て「○○ラー」で統一されている。デンジマンが5人で放つ必殺技には、以下のものがある。 発動は、リーダーであるレッドの号令により行われる。銀河系のはるか彼方に存在していた惑星・デンジ星。かつてその文明力と科学力は栄華を極め、平和な星だった。発達した科学と豊かな自然が調和し、人々の顔には常に笑顔がほころんでいた。しかし、3000年前、ベーダー一族が送り出したウミツラーによって、デンジ星は滅んだ。ある日、水道から軟体物が発生。海が腐り、霧雨が降り続き、花や木もすべて枯れ果てた。霧雨には酸が混じっていたため、ビルや高速道路の鉄骨は腐り落ちて崩れてしまった。ウミツラーは腐った海に津波を起こし、人も街も、すべてが腐った海の底に溶けてしまった。デンジ星の科学者たちはベーダー一族の侵略に気づいてダイデンジンを組み立てたが、時すでに遅かった。デンジ星の科学者と生き残ったわずかなデンジ星人たちは、完成したダイデンジンと共に太陽系の地球に向けて脱出。地球への移住を夢見てデンジランドで旅立った。デンジランドはデンジ星人のノアの箱舟だったのだ。しかしウミツラーが作り出した軟体物によって乗員が滅び、地球に降り立った後、デンジランドを司るコンピューターは、アイシーの記憶装置に電子戦隊の結成を残して、時を待ち続けた。電子戦隊の戦いは、デンジ星の弔い合戦でもある。劇中では7話で明かされた。45話ではデンジ姫の子孫が登場したが、デンジ星人としての能力は失われていた。マヤ族の金星の暦、古代エジプトのピラミッド、ナスカ高原の図形・ピリレイスの地図などの超古代文明は、地球に伝播したデンジ星の知識であると言われている。※漢字表記は、ファンタスティックコレクションNo.39『電子戦隊デンジマン』朝日ソノラマ(1984年)、テレビマガジン特別編集『秘密戦隊ゴレンジャー大全集』講談社(1988年)ISBN 4061784099に拠る。上記の他、第34話において「母の背で覚えた子守唄」(歌:みなみらんぼう)が使用された。ビデオリサーチ調べ、関東地区以下、客演作品。2014年4月から10月まで、Youtubeの「東映特撮 YouTube Official」にて配信が行われたほか、2016年6月18日より再配信が行われている。
出典:wikipedia
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