トムとジェリー(英語原題 ')は、アメリカ合衆国の映画会社メトロ・ゴールドウィン・メイヤー (MGM) に所属していた、ウィリアム・ハンナ (William Hanna) とジョセフ・バーベラ (Joseph Barbera) が制作したアニメーション、カートゥーン。略称は「トムジェリ」(ワーナー・ブラザーズwebサイトより)「TJ」などその後、ジーン・ダイッチ (Gene Deitch) やチャック・ジョーンズ (Chuck Jones) らによって続編が制作された。体が大きく凶暴だが、おっちょこちょいでどこか憎めない部分のあるネコのトムと、体は小さいが頭脳明晰で、追い掛けてくるトムをことも無げにさらりとかわすネズミのジェリーのドタバタを、ナンセンスとユーモアたっぷりに描いたアニメ作品で、アカデミー賞を幾度となく受賞。日本でも、1964年にTBS系列で地上波初公開されて以来、幾度も繰り返し再放送、ビデオとDVDも数多くリリースされ、現在に至るまで愛され続けている。1930年代後半、当時アメリカでアニメーション(カートゥーン)の分野では、ウォルト・ディズニー・カンパニーが人気面で先頭を走っており、他の映画会社が負けじとカートゥーンを手掛けはじめていた。MGMも例外ではなく、新しいカートゥーンを創るべく、ウィリアム・ハンナ、ジョセフ・バーベラの2人のアニメーターに製作を依頼した。当初、この猫と鼠の追い掛けっこをモチーフにしたカートゥーンは、現場サイドでの評判は決して良くなかったと言われている。1940年に第1作目「上には上がある」("Puss Gets the Boot") をアメリカで公開。公開当時、" というタイトルは付けられておらず、トムは「ジャスパー (Jasper)」、ジェリーは「ジンクス (Jinx)」という名前だった。製作も、お馴染みのハンナ=バーベラの2人の連名ではなく、ルドルフ・アイジング (Rudolf Ising) という、全く別の製作者の名前が冒頭で公開されていた。しかしいざ公開すると、この作品の人気が瞬く間に上昇し、ハンナ=バーベラの2人のアニメーターの名をアメリカ中に轟かせる結果となった。もともとトムとジェリーは、新聞の4コマ漫画や風刺漫画のような、大人向けのコミカルな風刺物の劇場用短編作品として公開されていた。アメリカでテレビ放送が開始されたのは1941年であり、放送開始後もしばらくは裕福な家庭しかテレビは所持できなかった。従って当時はアメリカに限った話ではなく、映画館では典型的な娯楽映画以外にもニュース映画などの、現在ではテレビ番組として放送される内容も映画館で上映されており、これらの上映時のフィルムの架け替えの時間を埋める作品として製作された。1話の時間10分弱程度と短い(1カートン)のはそのためである。日本ではテレビ用に映画版のフィルムであったものに台詞を吹き替え解説を入れたりして毎週(再放送では毎日も)放送されたテレビアニメシリーズとしたものが最も良く知られているが、本来はMGM系の劇場用長編映画の添え物として作られており,年に数本の不定期製作であった。従って、公開年次と内容をよく観察すると、作品一つ一つにその当時の社会風俗の描写、あるいは社会風刺が入っている。また制作された時代にヒットしていた実写映画のオマージュやパロディ作品もある。風刺には、大都会へ上京したジェリーが、結局は都会に馴染めずに郊外の田舎に戻るといった分かりやすい物(イソップ物語の説話「田舎のネズミと町のネズミ」のパロディ)から、感謝祭のごちそうをめぐって、インディアンの扮装をしたトムが、入植した英国人に扮したジェリーと争った末で白旗を揚げる話、閑静な住宅街に住む黒人女性のお手伝いさん(日本語版のナレーションより)が飼い主として描写されているエピソードといった、現代の視点では一見気づきにくいが、実は微妙な描写まで様々である。そもそも、タイトルの「トムとジェリー」自体が、アメリカ(あるいはイギリス)とドイツの当時の俗称である(トムとジェリー (曖昧さ回避)も参照のこと)。日本の視聴者にもわかりやすい事例としては、ハンナ=バーベラ第2期ではロッキード事件を風刺したセリフがある。なお、戦時中の作品「勝利は我に」では、これとは逆にジェリーがアメリカ兵、トムがドイツ兵に扮してかなり容赦ない「戦争」をした。現代では、アメリカでも、普通のスラップスティックなアニメとして鑑賞されることも多いが、ある程度の年配者やアメリカの社会風俗を学んでいる人に対して、トムとジェリーを幼年向けのアニメ文化という前提で話すと困惑されることもある。ドタバタコンビの一方。猫。正しくはThomas Cat(トーマス・キャット)だが、ほとんどの作品ではTom Cat(トム・キャット)と表記されていることが多い(注:もともとTom Catとは猫の種類「どら猫」を意味する)。ガールフレンドの白猫から『トミー』と呼ばれていたこともある。ハンナ=バーベラ第1期第1作目では「ジャスパー」という名だった。色はグレーまたは水色。口周り、手首足首から下、尻尾の先は長いの白。お腹は周囲より薄い色であり、雑種と思われる。製作時期により顔の形、色が若干異なる。時に毛皮を刈り取られたとき、毛皮はなぜか着脱可能で、下着(?)としてランニングシャツと赤い猿股を着用する(ブッチはじめ他のネコは、猿股だけか下着そのものを着ないことが多い)。手足の白い部分も手袋と靴下。二足歩行ができ、身長は人間の腰ほどもあって、子犬やハイハイをしている人間の赤ん坊を片手でつまみ上げられるくらい大柄である。親族は、容姿はトムと瓜二つだが、ネズミ恐怖症のいとこ・ジョージがいる。飲酒や葉巻を吸っているシーンから、人間年齢では成人していると推測される。作品によっては、世界猫連盟の事務総長、ねずみ取り選手権のチャンピオンだったりする。お手伝いさんにネズミを捕まえるよう頼まれ、ジェリーを捕まえようと何度も試みるがいつも失敗しており、その度にお手伝いさんからお仕置きを受けたり家を締め出されたりしている。ジェリーのライバルにして親友。彼との追いかけっこ=喧嘩は大抵トムの負けで終わるが、稀に勝ったり引き分けたり共闘するときもある。ジェリーを見つけるととにかくいじめようと追いかけるが、そこを反撃されて負けるパターンが多い。要は調子に乗りやすいタイプ。初期作品では本気でジェリーを殺そうとしたり、ジェリーに助けられてもすぐに裏切るなど性格の悪さも目立ったが、後発作品ではだいぶ性格が丸くなっている。ジェリーを筆頭に、基本的に小動物は獲物とみなして追いかけ回す猫らしい性格をしているが、自らになついたアヒルの子のためにアヒル母になりきる、落雷の日に放り出した子犬を心配して連れ戻す、孤児に扮したブッチを可愛がる、飼い主の赤ん坊を(ジェリーと共に)死ぬ気で守り通すなど、お人よしかつ優しい面も持つ。なにより、ジェリーに関してはそのセンチメンタルな面が強くでるようで、ジェリーが苦しがるふりをした際、急いで「救急箱」を持ってきたり、出て行ったときは寂しそうにしたり、さらにはジェリーが死んだと勘違いした際には泣き出したりしたこともあった。何かのアクシデントで追いかけっこがなあなあに終わった時など、わざと自分に攻撃させてから再戦開始させようとしたりするほど、彼にとって追いかけっこは大切なことらしい。凍死寸前のジェリーを助けたり、クリスマスプレゼントをあげたり、時には休戦して一緒に出かけたりもするのでまさに「仲良く喧嘩」している。ただし雌猫(トゥードル他)に対しては非常に惚れっぽく、その場合は他の何事も目に入らなくなるようだ。親友でもある野良猫のブッチとは恋の鞘当てを演じることもある。ミルクと魚(缶詰類も含む)が大好物。かつてはジェリーの大好物であるチーズは匂いがダメらしく、苦手であったが『トムとジェリー ショー』ではジェリーのチーズを取り上げて食べるシーンがあることから克服したようだ。また、ジェリーを追い回している最中にジェリーをほうきで叩こうとしたお手伝いさんに誤ってトムが叩かれ、ネズミの心を持ってしまい、チーズを食べたことがある。他にも屋敷の金庫に大量のチーズを隠し持っていたが、ジェリーに狙われ、結局金庫ごと強奪された。非常に多才な猫である。芸術面では音楽の才能に長けている。特にピアノの演奏は絶品で、足の指でリストを弾け、野良猫仲間とは見事なジャズセッションをする。指揮者としての才能はドタバタ劇の末、ジェリーに負けてしまう。また、オーケストラの楽器の大半をこなすことができるほど、楽器への順応性が強い。歌声には自信が無かったと見え、レコードの口パクでごまかしていた。しかし後に克服したらしく、人気絶頂のバリトン歌手として、大舞台でセビリアの理髪師・「町のなんでも屋」を熱唱する。運動神経も異常に良く、テニス、ボウリング、サーフィン、ビリヤード、やり投などレパートリーも広い。特にビリヤードではプロ顔負けのドローショット(引き球)を披露する。またバンクショットの名手であり、イージーボールでも必ずクッションを使う。ただし、ゴルフはPAR4のホールで33打たたくなど、得意ではないようだ。水泳も大の苦手で、川に落ちて溺れたところを、食べようとしていたアヒルに救われるほどだった。(ただし目茶苦茶ゴルフでは、水中に潜る描写がある。) しかし新作などで普通に泳いでいることから、現在は克服しているようである。このように非常に器用なため、軽業のような芸当にも秀でており、ジャグリングなどを披露することもしばしばだが、これは専らジェリーに遊ばれている時に急場を凌ぐための芸当であることが多く、大抵は途中でジェリーに邪魔されて散々な結果に終わる。また、倒立の状態で、手の指だけで進むことができる。足の指でピアノを弾くことも出来る。他にもアニメ的演出として、ジェリーの家の穴やビリヤードのポケットなど、空間をねじ曲げることができる。物を作るのには才能があるらしく、作品によってはネズミ捕り機(失敗)やレースカー、ロケットなどを作ったことがある。マッチを擦るときは自分の尻で擦る。ただしこれはトム特有ではなく、ジェリーも同様に自分の尻を使うことがある。なお1940年当時のマッチは黄リンを使用しているため、何に擦っても火が点いた。ジェリーの仕掛けた罠によく尻尾や指を挟まれ(あるいは鋭い針で突き刺されて(特に尻))、すさまじいまでの断末魔のような叫び声をあげる。大きく分けて「ヴェアーハッ!」「アォアォアーッヒャホホホゥ!」「アアアアアアアーーー!」の3種類がある。この叫び声が、トムの被った傷みの度合いを表現しているといえる。また、『海のバカンス』ではジェリーに指をセロリと勘違いされ食べられたことがある。「首を切断させられる」・「車に轢かれる」・「高い場所から落ちる」・「大爆発に巻き込まれる」・「破裂させられる」・「全身が燃えて黒こげになる」・「頭に大きなものがめりこむ」などの行為によっても死なない不死身の猫である。また、分断されたしっぽをきれいにつなげ、その部分を握りしめることで傷跡が残ることなく修復する、というあり得ない生命力も持っている。しかし、ジェリーの隠れ家の前に多数の大型爆弾を仕組んだところ、ジェリーに逃げられ、自分だけ爆死したり、掃除機に吸い込まれそうになった際にトムの魂(?)が9つ現れたり、階段から落ちたピアノの下敷きになり、臨死体験をしたことがある。『トムとジェリー テイルズ』では、鶏の振りをして無理やり卵を産むシーンもある。銃で全身を撃たれても無事であるが、穴は開くらしく、撃たれたところから飲んだ水が漏れる。なお、作中で登場する他の動物が人語を話す場合があるのに対し、トムはセリフをめったにしゃべらないキャラクターとして設定されており、必要な場合は筆談を用いることもある。日本語版では、日本の視聴者に対しての説明のため、筆談のため英語でトムが書いた文章を、日本語のセリフでしゃべる場合がある。ドタバタコンビの一方。鼠。正しくは"Jerry Mouse (ジェリー・マウス)"。ハンナ=バーベラ第1期第1作目「上には上がある」では「ジンクス」、「ワルツの王様」では「ヨハン」という名だった。色は茶色。劇中、ハツカネズミに間違われることもある。親族としては従兄弟のニブルスやマッスル、伯父など、トムと比べて多く存在する。飲酒や葉巻を吸っているシーンから、こちらも人間年齢では成人していると推測される。トムのライバルにして親友。彼との追いかけっこは、大抵ジェリーの勝利で終わる場合が多い。時に負けることもあるが、直接的な被害をこうむることはあまりなく、話の中には引き分けや共闘もある。圧倒的な勝率を誇り、トムの攻撃を完封することもしばしばあるが、ほとんどの物語では、序盤または中盤では劣勢なものの、そのすぐれた頭脳を使い、トムの仕掛けてきた攻撃を逆手に取って反撃をし、最後に巻き返す作品が大半である。ジェリーが敗北する作品は実に10本に満たない。トムに悪戯をすることが大好きで、わざわざ危険を冒してまで彼を怒らせているときもしばしば。ややちゃっかりしたところがあり、トムが単独で美味しい思いをしていると、便乗するためにやってくることも多い。鼠以外の小動物とは、サイズゆえかすぐに仲良くなれる上、ライオンのような巨大な生き物にも懐かれることが多い。前者はトムに襲われているところを助けて共闘し、後者は窮地を助けて恩返しに来てくれるパターンが多い。鼠嫌いの人・猫以外の動物に対しては好かれるようだ。トム同様、実はトムがいないと非常に寂しがるセンチメンタルな面も持ち合わせている(そもそも追いかけっこ自体、彼の方から無理にでも仕掛けている時がある)。このため、トムが家から追い出されると彼が家に戻れるように画策したり、トムが自分ではなく雌猫を追うようになると、恋路を妨害することもある。チーズが大好物だが、別段偏食はしない。トムと同じく多才で、やはり芸術面・体力面などで才能を発揮する。そしてその悪戯好きな性格で、トムが演奏会に出たり、大金を手に入れたりするとありとあらゆる方法で邪魔をし(時に同じ土俵の上で戦い、実力で負かしたりして)、最後は台無しにしてしまう。文筆の才能に秀で、常日頃から日記をつけている(『ジェリーの日記』)他、自ら手掛けた小説が大ヒットし、5万ドルの印税を手にしたこともある(トムと折半)。書籍類も数多く持ち合わせており、身の丈にあったミニサイズから巨大な辞典まで家からひっぱりだしてくる。田舎暮らしをしていた時に一度、都会に出たことがあったが、都会の喧噪に嫌気がさして一晩で戻ってきてしまったことがある。体力面では、サイズゆえかトムに比べると息が切れやすいが、小回りが利き速い。体に似合わぬ怪力を持ち、部屋の隅に追いつめられると「窮鼠猫を噛む」よろしく猛反撃に出てトムを叩きのめすこともあるが、普段はトムより下らしい。だがニブルスをトムがいじめたときなど、激怒した時には脅威的な力を発揮することもある。空手や柔道などの格闘技の素養もある。両利きである。剣の腕前はトムと互角だが、ニブルスが加わることにより、加勢というよりはジェリーの邪魔ばかりしているがトムに勝ってしまう。また、ダンスの腕も一流である。机の脚や壁の端から、片足だけを出してトム他を転ばせる技もある。普段はマッチ箱や菓子の箱などを利用した家具、オイルサーディンの缶でできたベッドのある(両親らしき写真も飾ってある)壁の半楕円形の鼠穴に住んでいるが、その旺盛な食欲を満たすために冷蔵庫や食卓を蹂躙する。また、家中のありとあらゆる場所に非常口とその経路を張り巡らせており、金庫の中さえも進入することができる。これによって、トムの隠したミルクを強奪したこともあった。この巣穴にはトム撃退用の様々な仕掛けが施されていることもあり、扉がついていたりファスナーで閉じられるものや、コンセントの非常口や壁の隠し扉もある。いかなる場所に閉じ込められても必ず脱出できるという特技を持つ。その脱出劇はイリュージョンさながらであり、トムをたびたび驚愕させる。理由としては、前述の脱出口の存在や、携帯できるのこぎりのようなものを常備しているとも考えられる。トムがジェリーを飲み込んだ話もあったが、その時はジェリーはトムの鼓膜を破って脱出している。トム同様に「重たい物に押しつぶされる」・「高い場所から落ちる」、または、トムのいたずらで散々な目に遭うなどの行為によっても死なない不死身の鼠である。しかしトムによって冬の屋外に放り出された時は、低体温症で氷菓のようになり凍死しかけことがあるが、その時トムは自分の行いを反省し、ジェリーを救出することで事無きを得た。なお、トムに本当に殺されそうになった際(たとえば:なかよし)には手を合わせてお祈りするシーンがみられる。このことからジェリーは仏教徒ではないかと推測される。トム同様に人語をめったにしゃべらないキャラクターとして設定されているが、日本語版では同じく文章をセリフとしてしゃべる場合があるが、ヘラルド・ポニー版では同じく文章をセリフとしてしゃべっていない。また、一部のパブリックドメイン版DVDでは声に加工が施してある。トムとジェリーを語る上で重要視されているものに、脇役の存在が挙げられる。事実、ハンナ=バーベラ第1期には、ニブルスやスパイク、ブッチなど、個性的な脇役たちによって、話を盛り上げていくこともしばしばあった。なお、トムとジェリーが人語をめったにしゃべらないキャラクターとして設定されているのに対し、脇役の動物の中にはセリフをしゃべる者もおり、中にはテレビ出演して歌を歌った者すらいる。作品一覧は、トムとジェリーの短編作品一覧を参照。全作品がテクニカラー製作。アカデミー賞受賞、ノミネート作品が多く並ぶ。今日フルアニメーションと呼ばれる動きのなめらかな作画が特徴。またディズニーの作品に対抗意識を持って作られた一種のディズニー短編へのパロディ作品がいくつも見うけられる。第二次世界大戦が行われた時代には、「勝利は我に」に代表される、戦時色(国威発揚)の濃い作品も見受けられ、ヒトラーを揶揄する表現も登場する。1955年公開の「ひげも使いよう」までは、ハンナ=バーベラの2人は監督という立場で作品製作に携わっているが(製作はフレッド・クインビー名義)、その次の「素敵なママ」以降は、製作・監督の両面で彼らがメインとして携わっている。この時期の音楽を担当した作曲家スコット・ブラッドリーは、映像のあらゆる細かい動きにタイミングを合わせてふさわしい音楽を付けていくという、緻密な構成を備えたフルオーケストラ曲をそれぞれの作品のために書いている。同じ作品内でも場面によってジャズ風からクラシック風まで曲調がめまぐるしく変化する独特の伴奏音楽は、この時期の作品群の大きな魅力の一つである。この時期のオープニングは実写映画と同様だが下に「CARTOON」のロゴが入るMGMのロゴ(動画)で始まり、タイトルカード、サブタイトルカード、クレジット1、クレジット2となる。著作権標記はクレジット1に入る。リニューされたかどうかは不明。また、「上には上がある」のみ、著作権標記が入らない。また、エンドカードは統一デザインとなっている。実写映画の著作権表記とエンドカードに入るMGMの社章は入らない。1950年代後半、テレビの普及と撮影所システムの崩壊でMGMの経営は傾き始めた。しかし、トムとジェリーも予算は削られたものの人気は依然高かった。MGMは当初、アニメーションなどの短編映画もシネマスコープ化して対抗しようとしたが、やがて旧作の上映のほうが新作上映よりも儲かる事実に気付いた。その結論は、MGMのアニメーション部門の閉鎖だった。1957年スタジオは閉鎖され、1958年8月1日公開の作品が最後となった。ハンナとバーベラは独立し、ハンナ・バーベラ・プロダクションを設立する。1960年、MGMはトムとジェリーの新作短編シリーズを再開することにし、プロデューサーのウィリアム・L・スナイダー(William L. Snyder)はチェコスロバキアのプラハに拠点を置くジーン・ダイッチ(Gene Deitch)のスタジオ、レンブラント・フィルム(Rembrandt Films)に製作させた。ダイッチとスナイダーのコンビは、シュルレアリスティックな短編13編を作った。全作品カラーフィルム製作。この時期のオープニングは実写映画と同じMGMのロゴ(動画)で始まり、タイトルカード、サブタイトルカード、クレジットとなる。BGMは、『ごきげんないとこ』で使われたものを流用。後にTBS版で使われる統一版となる(ただし新カルメン物語のみ、カルメン序曲となる)。この期のトムとジェリーは、唯一ラストに「メイド・イン・ハリウッド、USA」が付いていない。しかもダイッチのスタジオは東側陣営のチェコにあり鉄のカーテンの反対側だった事情もあり、スタジオがどこの街にあるかはクレジットからは完全に省略された。通常版のDVDには未収録だが1コインDVDには一部収録。この期間の作品にはサブタイトルカードに著作権標記が入るが、リニューされたかどうかは不明。ダイッチ製作分の最後の一本が公開されたあと、MGMは『ルーニー・テューンズ』や『メリー・メロディーズ』など、バッグス・バニーやダフィー・ダックを主人公にしたアニメーション短編シリーズで名高かったアメリカ人監督チャック・ジョーンズ(Chuck Jones)を起用することとした。ジョーンズは30年以上在籍したワーナーのアニメーションスタジオを辞し、新たに自らのスタジオである「シブ・タワー・12プロダクションズ(Sib Tower 12 Productions)」をパートナーのレス・ゴールドマン(Les Goldman)と立ち上げたところだった。ジョーンズとゴールドマンは1963年から34本の短編を製作した。全作品メトロカラー製作。これらの作品はジョーンズの演出が特徴的である。同時期のサイケデリック・ムーブメントの影響も見られた。ジョーンズは、トムとジェリーのブランドに自分のスタイルを当てはめようとした。ストーリーラインやキャラクターの個性はあまり変わらないが、キャラクターデザインが大きく変わった。トムはボリス・カーロフのような太い眉毛になり、頬の毛もふさふさになった。ジェリーは目や耳が大きくなり、ポーキー・ピッグ(Porky Pig、ワーナーのルーニー・テューンズのキャラ)のような姿形になった。この時期のオープニングは日本のテレビ放送でもおなじみの「ライオンの代わりにトムが吠える」MGMのロゴで、真ん中の丸が、そのまま、TOMのOになり、そのあと、JERRYのYの上にジェリーが降りてくる。この後、サブタイトルカード、クレジット1、クレジット2となる。著作権標記はクレジット1に入る(リニューされたかどうかは不明)。シブ・タワー・12はMGMのアニメーション部門になり、MGMは1967年にはアニメーション短編の製作を停止した。ジョーンズはすでにテレビスペシャルや、ノートン・ジャスターの児童書『マイロのふしぎな冒険』の長編映画化・『"The Phantom Tollbooth" 』など他の仕事に取り掛かっていた。ここまでは劇場用に作られたため収録時間が6分から9分の間で一定しない。この期にはBGM作曲家が3人いて、話の雰囲気や制作時期などに応じてEugene Poddany、Dean Elliott、Carl Brandtが楽曲を提供している。Eugeneは弦楽器や管楽器を中心とした明るめでメロウな曲調を、Deanはブラスが幅を利かせた、時に軽快、時に激しい曲調の楽曲を、Carlは金管や木管を基調としたジャズおよびロックンロール調の楽曲を得意としており、3人それぞれ強い個性を放っているが、いずれの作曲家もBGMと映像がシンクロした繊細かつ流麗な劇伴音楽を書くという意味では共通している。1965年以降、ハンナ=バーベラ第1期の作品がCBSで土曜の朝からテレビ放映され人気を博した。チャック・ジョーンズの製作班はテレビ放送や政治的正しさへの配慮のために黒人のお手伝いさんをロトスコープで取り除き、白人女性に入れ替える描き直し作業や声の差し替えも行っていた(近年の再放送では描き直し前の黒人のお手伝いさんが放映されているが、声はステレオタイプな黒人英語を和らげている)。また、テレビ向けには暴力的とされたアクションも編集で削られた。CBSは1967年から放送を日曜に移し、1972年9月まで放送した。近年アメリカやイギリスのカートゥーン ネットワークやBOOMERANGで放送を行っているが、トムが喫煙しているシーンで視聴者からの「教育上良くない」という意見が理由で削除されたケースが問題化している。『" 』というタイトルでテレビシリーズとして製作。ABCで土曜の朝のカートゥーン枠に放送され、再びハンナとバーベラが製作にあたることになった。日本では『新トムとジェリー』のタイトルで放映された。テレビの厳格な暴力描写の規制のため、トムとジェリーが喧嘩をせず、一緒に冒険に出るなどストーリーは大きく変わった。またトム、ジェリーとも蝶ネクタイを着用している。これ以降の短編作品群はテレビでの放送を考慮して収録時間がきっちり7分となった(The KarateGuard(劇場用)のみ8分)。全作品カラーフィルム製作。現在、日本ではDVD未発売。この時期の作品には著作権標記が入り、保護期間中。『" 』の名前で1980年にテレビ向けに制作された短編作品群。1983年までの間CBSで繰り返し放送された。日本では『トムとジェリー大行進』内で放送されたが、日米共にDVD発売予定が無い。MGM名義で制作された最後の作品群となった(フィルメーションと合同)。全作品カラーフィルム製作。この時期の作品には著作権標記が入り、保護期間中。1986年にCNN創業者テッド・ターナーがMGMを一時的に買収し、このとき「トムとジェリー」も含む古いMGM作品の権利(旧作、及び、新作製作権)がターナーの手に移ったため、以後シリーズはターナー系列の会社(1996年より、タイム・ワーナー)で製作されるようになった。これらの作品は「エグゼクティブ・プロデューサー」としてハンナとバーベラの2人が関わっており、2001年のハンナが死去後の作品はバーベラが単独で担当した。尚、2006年のバーベラが死去後の作品(『トムとジェリー シャーロック・ホームズ』以降の作品)には「キャラクター制作」としてハンナ=バーベラコンビがクレジットされている。☆はカートゥーン ネットワークで現在放送している作品。 ★は過去にカートゥーン ネットワークで放送された実績のある作品。『トムとジェリーキッズ』☆は、1980年代から1990年代にかけて続いた、「クラシックなトゥーンキャラを大人から子供に変えて再利用する」という風潮に伴い、トムとジェリーも子供バージョンが作られることになった。トムとジェリーの幼年期を描いたアニメ作品。原題は『" 』。ハンナ・バーベラ・プロダクションとターナー・エンタテインメントの製作、FOXでの放送。全作品カラーフィルム製作。VHSでは発売されたがDVDは未発売。『トムとジェリーの大冒険』☆は、初の劇場版長編作品。原題は『" 』。カラーフィルム・スタンダード・サイズ製作。ヘンリー・マンシーニの遺作となった。日本語吹き替え版では篠原涼子と小林幸子がゲスト声優として参加している。VHS・DVDが発売中。『" 』★は、2000年に60周年記念に製作されたTV向け短編作品。日本ではカートゥーン ネットワークの『カートゥーン カートゥーン ショー』で2001年4月20日に放送。デジタルビデオ製作。DVD未収録。『トムとジェリー魔法の指輪』☆は、初のOVA長編作品。原題は『" 』。デジタルビデオ製作。ハンナの遺作となった。この作品以降ワーナー・ブラザーズ・アニメーションがアニメ制作を行っている。『トムとジェリー 火星へ行く』☆は、OVA長編作品2作目。原題は『" 』。デジタルビデオ・ハイビジョン製作。DVD版及び専門チャンネルであるカートゥーンネットワーク放送では、画面左右両端をカットし、画面アスペクト比率が地上波アナログ放送と同じ4:3となっている。ひかりTVビデオ・サービスでは、字幕スーパー版がハイビジョン画質(画面アスペクト比率16:9)で登録・配信している。『トムとジェリー ワイルドスピード』☆は、OVA長編作品3作目。原題は『" 』。デジタルビデオ・ハイビジョン製作。『"The Karate Guard" 』★は劇場版作品2作目にあたる短編作品(8分)。アニー賞ノミネート。劇場用の短編作としては現時点で最終作。日本ではカートゥーン ネットワークの『カートゥーン カートゥーン ショー』で2006年1月27日に放送(『カウ&チキン/I amウィーゼル』との併映)。デジタルビデオ製作。DVD未収録。『トムとジェリーの宝島』☆は、OVA長編作品4作目。原題は『" 』。デジタルビデオ・ハイビジョン製作。DVD版及びカートゥーンネットワーク放送での画面アスペクト比率は4:3だが、2013年末に地上波(サンテレビ,TOKYO MX)で放送された際はオリジナルと同じ16:9サイズで放送された。『トムとジェリー テイルズ』☆は、30年振りに製作を再開した短編作品群。テレビシリーズ。CWテレビジョンネットワークで放送。原題は『" 』。全作品デジタルビデオ製作。この作品ではバーベラがエグゼクティブ・プロデューサー及び一部作品の脚本を担当している。『トムとジェリーのくるみ割り人形』☆は、OVA長編作品5作目。原題は『" 』。デジタルビデオ・ハイビジョン製作。バーベラの遺作となった。『トムとジェリー シャーロック・ホームズ』☆は、作者死後作品。OVA長編作品6作目。原題は『" 』。デジタルビデオ・ハイビジョン製作。この作品からカートゥーンネットワークの放送では16:9での放送を実施している。『トムとジェリー オズの魔法使』☆は、作者死後作品。OVA長編作品7作目。原題は『" 』。デジタルビデオ・ハイビジョン製作。『トムとジェリー ロビン・フッド』☆は、作者死後作品。OVA長編作品8作目。原題は『" 』。デジタルビデオ・ハイビジョン製作。『トムとジェリー ジャックと豆の木』☆は、作者死後作品。OVA長編作品9作目。原題は『" 』。デジタルビデオ・ハイビジョン製作。『トムとジェリー ショー』☆は、『トムとジェリー テイルズ』以来8年ぶり製作された短編作品群。テレビシリーズ。カートゥーンネットワークで放送。原題は『" 』。2016年からシーズン2として『もっと!トムとジェリー ショー』というタイトルでDVD発売が予定されている。デジタルビデオ・ハイビジョン製作。『トムとジェリーと迷子のドラゴン』☆は、作者死後作品。OVA長編作品10作目。原題は『" 』。デジタルビデオ・ハイビジョン製作。『サンタの小さなお手伝いさん』★は、作者死後作品。初のOVA短編作品。2014年発売のDVD『トムとジェリー サンタの小さなお手伝いさん』に収録。原題は『" 』。デジタルビデオ・ハイビジョン製作『トムとジェリー スパイ・クエスト』☆は、作者死後作品。OVA長編作品11作目。原題は『" 』。デジタルビデオ・ハイビジョン製作。同じハンナ・バーベラ作品のアニメ『J.Q』とのクロスオーバー作品。『トムとジェリー すくえ!魔法の国オズ』は、作者死後作品。OVA長編作品12作目。原題は『" 』。デジタルビデオ・ハイビジョン製作。2011年に製作された長編作品『トムとジェリー オズの魔法使』の続編。日本では2016年11月19日にローソン,HMVにてDVD独占先行販売の他ユナイテッド・シネマ,シネプレックスにて劇場公開(独占記念上映)が予定されている劇中で使われるアイテムは「トムとジェリー」のドタバタを盛り上げるのに非常に欠かせないものとなっている。なお、広義でアイテムの意味を捉えれば、トムの尻尾もアイテムに含めうるかもしれない。他のカートゥーンでも同様の用法で登場するものが多い。1964年(昭和39年)5月13日から1966年(昭和41年)2月23日まで、毎週水曜日の19:30から20:00にTBS系列で放送された。本放送時の提供はサンスターシオノギ(当時、サンスター社は歯磨き粉に関して塩野義製薬と業務提携していた)。開始当初はモノクロでの放送で、後にカラー放送へと移行した。2話目にテックス・アヴェリーなどの作品が挿入されたのは1971年(昭和46年)から(後述)。谷幹一による軽快なナレーションや、トム、ジェリー達のオリジナルの台詞が当該番組の大きな特徴の一つである。原語版の吹替としての台詞を除いても、キャラクターが非常によく言葉を話しており(「ネズミ取り必勝法」に至ってはトムがナレーションと会話まで交わしている)、近年DVDや地上波放送で視聴できる吹き替え版とは印象が大きく異なる。特に八代演じるトムがややソフトな江戸っ子口調で話したり、藤田演じるジェリーがトムを「さん」付けで呼んだり等、TBS版独自のキャラ設定がこれらの吹き替えによって生まれている。しかし、中には原語版の台詞の吹き替えを除き、トムやジェリーが全く喋らない回もある。放送する回がアカデミー賞受賞作品の場合、必ずナレーションまたはジェリーが冒頭でその旨を説明する。第1回に放送された話は、「白ねずみは人気者」、「くたびれもうけの魚釣り」、「ワルツの王様」の3つ(当時の毎日新聞・朝日新聞の番組欄より)。新番組紹介の欄では、トムは力持ちだが、おっちょこちょいでお人好しとして記されていた。主題歌の「トムとジェリー」は、三木鶏郎により作詞・作曲され、梅木マリとフォーコインズによって歌われており、現在発売中のビデオおよびDVDにも収録されている。当時この曲はレコードではなくソノシートのみ発売された。ソノシート版はテレビ版より少し歌詞が長い。現在はCD化済み。3話構成の1話目と3話目のオープニングはチャック・ジョーンズ期の、トムが「ニャーオ」と吠えるMGMのロゴで(ただし吠え声はオリジナルではなく八代によるものが使われている)、バックの音楽はジーン・ダイッチ期のオープニングのものが使われる。2話目の、映画館のロビーで追いかけっこをしているオープニングは、「おしゃべり子ガモ」のクレジットで使われたものが使用されている。またこのオープニングではタイトルの出る場面でその作品のもとの音楽が途中から流れることがある。この番組で放送された作品には、「へんてこなオペラ」、「悪人の誕生」、「ウルトラ子ガモ」、「へんな体験記」、「僕はジェット機」、「ノミのサーカス」、「こんなお家は」などがある。放送順は固定されている。"His Mouse Friday" という原題の作品は当初「南の島には土人がいたよ」という邦題だったが、後に土人という単語が消され「南の島」に変えられた。放送終了後も1990年頃まで何度も再放送が繰り返されており、個人で録画したビデオが多数存在する。前述のとおり、初回放送時はTBS系列で放送された。ただし再放送に関しては、TBS系列よりもむしろ他系列での再放送が頻繁に行われる傾向がある(中京広域圏でのメ〜テレなど)。この項では、後年になり他系列で再放送されたケースは含めない。TBS版『トムとジェリー』では、30分の番組内で『トムとジェリー』が2作品放送され、その間に他のキャラクターを主人公としたアニメーション(主にテックス・アヴェリー作品)が1作品挿入されて放送された。挿入された作品一覧はこちらを参照。一部は『トムとジェリー』通常版DVDに特典として1作ずつ収録された。1970年代後半にNET系列で放送。『"The New Tom and Jerry Show" 』を日本で放送したもの。主題歌はアメリカ版のものを使用している。トムとジェリーは叫び声、笑い声などは発するもののセリフは入っていない。なお、本作は再放送は度々民放にて行われたが日本ではビデオ化されていない。日本で1992年にビデオで発売された「新トムとジェリー」はシーズン1による「トムとジェリーキッズ」のビデオ化で、本作とは別物。1980年から1981年に日本テレビ系列、『木曜スペシャル』で『おかしなおかしな トムとジェリー 大行進』として単発で放送。ここでは当時未公開だったチャック・ジョーンズ期を放送。「お好みサンド」と「ジェリーの親友」の2話のみTBS版で放送されここでは放送されていない。ナレーションは植木等が務めた。その後、同じく日本テレビ系列で1981年から1982年まで『トムとジェリー大行進』をレギュラー番組として放送。こちらはフィルメーション作品を日本で放送したもの。2000年10月1日から2001年6月24日まで日曜日の7:00 - 7:30にテレビ東京系列で放映。本放送時の提供はワーナー・ホーム・ビデオ。主題歌はTBS版で使われた「トムとジェリー」をそのまま使用している。放送形態が特殊で、2話目に「トゥイーティー」が挿入されたり、1話目のみが『トムとジェリー』で、2話目が『チキチキマシン猛レース』で3話目が『偉大なるケンケン劇場』("The Magnificent Muttley" )だったり、また3話総てが『トムとジェリー』だったこともある。現在はワーナー・ブラザース・テレビジョンが配給し、各地方局などで放送。放送プログラムはどこで放送されても同じ。オープニングは「いそうろう」の音楽を使用、エンディングは「DVD全10巻のジャケット」画面で曲はTBS版を使用しクレジットになっている。映像ソースがLD版と同じ為、黒人差別を指摘される恐れのある部分があまりカットされず、そのまま放送されることがある。作品により、トムとジェリーの声優が異なる。話数の編成・順序は放送局によって異なっている、2006年6月から7月にかけて同じ時間帯にKBS京都(金曜のみ、4月頃開始)とサンテレビ(月曜 - 金曜)で30分枠(3話総てが「トムとジェリー」)が放送された。その他にも、TOKYO MXでも放送され、九州では九州朝日放送の自社製作の『アサデス。』内にて夏休みや祝日に毎日1話ずつ放送していた(オープニング・エンディングは基本的になし。※まれにエンディングの映像が数秒映ることがある)。2013年12月23日から2014年2月19日までテレビ大阪(朝のこども劇場)で8:00から放送されていた。千葉テレビ放送で2014年4月29日より、毎週火曜の17:30から放送された。KBS京都も再び2015年5月11日から7月1日まで放映。カートゥーン ネットワークでの放送では、DVD版や現在の地上波での放送の吹き替えとは違い、日本語吹き替え音声が入らない作品がまれにある。また、作品により、トムとジェリーの声優が異なる。放送プログラムはランダムで、DVD未収録作品も放送される。シネマスコープのトリミングではDVD版のような中央のみしか映らないものではなく左右に動いたり、縦に引き伸ばされたりしている。番組冒頭で「原作者のオリジナリティを尊重し…」の注釈を入れている為、DVD版ではカットされたシーンがそのまま放送されることがある。2010年6月1日からは生誕70周年を記念してHDリマスター版が放送されている。これにより、シネマスコープ作品がハイビジョンで視聴可能になった。3話ずつ火曜 18:30 - 18:55に放送。2013年4月2日から12月24日までハンナ&バーベラ、ダイッチ、ジョーンズ期の各作品がセレクションされ、2014年1月7日から2014年9月16日まで同じ順番の再放送となっている。よく知られた作品の邦題が変更された回がある。スタンダード・サイズで制作された回は左右にサイドバーが付けられ、厳密には画面縦横比3:4より僅かに横長(約1:1.42)。スコープサイズにリメイクされた回は左右をカットしてハイビジョン画面に合わせている。エンディングにはTBS版主題歌「トムとジェリー」が使用されている。台詞のある回の吹替音声はレーザーディスク版の流用で、エンディングでLD-BOX3巻に出演した声優ほぼ全員に加え演出・翻訳スタッフまでクレジットされる点はデータとしては貴重。それに伴い、日本語吹き替え音声が入らない作品のものが抑えられている。ただし表記は放送回に沿ったものではなく毎回同一である。2005年にカートゥーン ネットワークの「ポップコーン(旧:カートゥーン シアター)」で放送された「トムとジェリーの大冒険」以降、不定期でトムとジェリーの長編作品が放送されるようになった。作品により、トムの声優が異なる。特に『トムとジェリーのくるみ割り人形』は2008年以降クリスマスシーズンの12月限定に必ず放送されている。2007年6月2日からカートゥーン ネットワークで放送されるのを皮切りに2010年以降は地上波各地方局で放送されている他、2012年4月4日からはBSプレミアムでも放送されていた(現在は放送終了)。DVD版とは異なり、トムとジェリーの声のみ原語版の声が使われている。2008年8月1日にBS2の「2008 BS夏休みアニメ特選」内で放送された。衛星及びNHKで「トムとジェリー」が放送されたのはこれが初めてと思われる。2011年12月25日にBSプレミアムの『BSプレミアム 冬休みキッズスペシャル』内で放送された。2014年4月6日からカートゥーン ネットワークのプレミアムサンデー枠にて放送開始。毎月放送作品が変わる枠の関係上、1ヶ月4週分の放送を行う。(その後放送されるNewエピソードも同様)また、前述のトムとジェリー(BSプレミアム版)の後番組(火曜 18:30 - 18:55)として2014年9月23日からBSプレミアムにて『新トムとジェリー ショー』という番組名で放送を開始した。地上波では、『トムとジェリー ショー』として、2015年12月15日よりTOKYO MXで、2016年9月4日よりテレビ愛知で放送されている。現在正規版では、『新トムとジェリー』はバンダイビジュアル。『トムとジェリー キッズ』は、アミューズビデオ(現:ショウゲート)と松竹。それ以外の旧作・新作はワーナー・ホーム・ビデオ(現:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント)から発売されている。それ以前は日本ビクター(現:JVCケンウッド)、パイオニアLDC(現:NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン)、ヘラルド・ポニーでも発売されていた。『トムとジェリーキッズ』では、原語版の声が使われている。LD版は全3巻。「トムとジェリー スペシャルBOX(Cartoon Festival)」という商品名で発売された。新規収録された日本語吹き替え版は既成版を踏襲しない声優を据えた(「著作元の意向によりアメリカで製作されました」と記述があり米国内で配役・収録された模様)第1巻(1995年発売)に対し、第2巻以降はテレビシリーズや既成のビデオ・LDにより近いキャスティングが行われている。「パパは強いな」、「赤ちゃんは楽だね」、「みーちゃったみーちゃった」、「必殺ネズミ取り」及び日本未公開リメイク作品は未収録。ジーン・ダイッチ期については「トムとジェリー ドルーピーといっしょ」(全2巻)に収録されている。発売時期の関係からか、黒人差別を指摘される恐れのある部分があまりカットされていない。映画評論家の森卓也が監修を務めており、彼による作品解説シートが同梱されている。作品により、トムとジェリーの声優が異なる。(括弧内は担当巻)VHS版は全20巻。「パパは強いな」、「赤ちゃんは楽だね」、「みーちゃったみーちゃった」、「必殺ネズミ取り」及び日本未公開リメイク作品は未収録。ジーン・ダイッチ期については「トムとジェリー ドルーピーといっしょ」(全4巻)に収録されている。発売時期の関係と映像ソースがLD版と同じ為、黒人差別を指摘される恐れのある部分があまりカットされていない。LD版同様、森卓也が監修を務めている。作品により、トムとジェリーの声優が異なる。(括弧内は担当巻)通常版DVDは全10巻(ソフトシェル版もあり)、UMD版はそのうちの4巻までが発売されている。これとは別に、テーマに沿って4作品をセレクトした廉価版の1コインDVDおよび各巻32話ずつを収録した2枚組の「どどーんと32話 てんこもりパック」シリーズがある。通常版では「パパは強いな」、「赤ちゃんは楽だね」、「みーちゃったみーちゃった」、「必殺ネズミ取り」及び日本未公開リメイク作品は未収録であった。いっぽう、ジーン・ダイッチ期については初回発売時に全10巻購入者特典として配布された「スペシャルDVD」に全13作が収録されている。このジーン・ダイッチ期作品については、1コインDVDに「猫はワンワン犬はニャーオ」、「友達はいいな」を除く11作が含まれている。「どどーんと32話 てんこもりパック」シリーズには、上記未収録作品のうち、「パパは強いな」と「必殺ネズミ取り」が収録されている。また、国内では特典盤でのみリリースされていた「猫はワンワン犬はニャーオ」と「友達はいいな」も収められた。以上のシリーズでは、黒人差別を指摘される恐れのある部分のカットが含まれている。アカデミー賞受賞&ノミネート作品を集めた「アカデミー・コレクション」もDVD・UMDにて発売されている。作品により、トムとジェリーの声優が異なる。(括弧内は担当巻)全6巻。Vol.1-3までは「第1シーズン」放映分、Vol.4-6までは「第2シーズン」放映分がそれぞれ収録されている。尚、Vol.1-3収録分は1コインDVDにも収録1940年から1953年までの作品は日本で著作権の保護期間が終了したものと考えられており、主に以下のDVDが発売されている。また、上記各シリーズとは別に、一枚あたり8話収録でリリースされている廉価版DVDシリーズもあるが、日本語吹き替え音声が出るたびにBGMが消えたり、トムやジェリーの声が加工されていたりと、吹き替えの出来は良くない。また、このシリーズではスタッフクレジット画面にあるはずの権利者表記が削除されている。また1940年から1953年までの作品は日本で著作権の保護期間が終了しているためYouTubeに(主にトランスグローバル版)多数投稿されていたが、権利者がその多くを削除するなど著作権ラインが曖昧である。トムとジェリーの声優はコスミック出版でのキャスト。本国では、1993年から1994年にかけて"The Art of Tom and Jerry"という全3巻のLDボックスが発売され、ハンナ=バーベラ第1期114話に加え「スパイクとタイク」2話、チャック・ジョーンズ期34話の全話が、ノーカットで収録された。これらの時期の作品の市販商品としては最も完全なものとされている。DVDでは、"Spotlight Collection"全3巻が、ハンナ=バーベラ第1期から112話を収録している。ここでは人種偏見要素が特に著しく認められる「お掃除はこうするの Mouse Cleaning」と「計算ちがい Casanova Cat」が収められていない一方、第3巻の特典映像として2005年制作の"The Karate Guard"が含まれる。このうち第1巻と第2巻とは、当初検閲によるカットが施されたエピソードが含まれていたが、その後それは企画意図に反する誤りであったことが判明し、ノーカット版のディスクへの交換が行われた。ただし、人種偏見を象徴する訛りを強調した音声部分は、標準的な英語の新録音に差し替えられている。また、併せて"Gene Deitch Collection"と"Chuck Jones Collection"とがそれぞれの時期の全エピソードを収録してリリースされている。なお、"Spotlight Collection"非収録の2話も、欧州版DVD(PAL方式)の"Classic Collection"には収録されている。2011年以降、"Golden Collection"と銘打ちHD修復・リマスターを行ったBlu-Rayディスク並びにDVDでのリリースプロジェクトが進行中で、ハンナ=バーベラ第1期から37話を収録した第1巻が2011年10月末に発売された。続く42話を収録した第2巻は2013年12月発売と予告されたが、そこには"Spotlight Collection"同様「お掃除はこうするの Mouse Cleaning」と「計算ちがい Casanova Cat」が収録されないことが判明した。その後、この第2巻は発売延期となり、2016年2月現在そのリリース時期は、後続巻も含め未定のままである。
出典:wikipedia
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