


株式会社ニコリ(英文表記Nikoli Co., Ltd.)は日本の出版社である。1980年にパズル通信ニコリを出版し、他のパズル関係の出版物やパズルの制作も手がける。パズルの種類の総称としての「ペンシルパズル」や、数独などのパズルの名称について商標登録している。パズル通信ニコリに登場する馬のキャラクターの名前にも使用されている。ニコリの名称はパズル通信ニコリと同じく、ダービーの出走馬からきている。1983年に会社を設立するまでは、魔法塵の名でパズル通信ニコリを発行していた。ニコリ(nikoli)は、1980年にアイリッシュ2000ギニーで勝利しダービーステークスに出走した競走馬である。アイリッシュダービー出走後に引退し、種牡馬としてアメリカに渡る。後にウルグアイに渡っている。父はシャーガーの父として知られるグレートネフューであり、サイアーラインはファラリス系(フェアウェイ系)に属する。一般の出版物と違い、ニコリの出版物は大部分が取次を経由せず直接取引のみとなっている。そのため、常に入荷する書店は限られている。ニコリの出版物を販売している店(書店の他に、おもちゃ屋などの場合もあり、また"出張馬房"と総称される)の一覧は、同社のホームページや『パズル通信ニコリ』の毎年12月に発売される号の誌上に掲載されている。また、ニコリの出版物を入荷しない書店でも、地方・小出版流通センターを経由して注文し、取り寄せることが可能である。一般的な出版社と同様、雑誌の定期購読が可能である。1990年以降、一般の流通販路を持つ波書房と提携・子会社化し、現在ニコリが発行しているパズル通信ニコリ別冊と似たコンセプトの出版物を多数刊行していた。2003年8月25日発行のニコリ編著「ハード数独14」以降は出版物の刊行を行っていない。ニコリは自社でパズルの雑誌を出版するだけではなく、他の新聞・雑誌等に問題を提供している。同社のクロスワードの多くは、特殊な知識を要求しない・時事的な要素をなるべく使用しないなどの特徴があり、多くの人が解けるように作られている。クロスワード以外のパズルは、ルール説明が必要な反面、言葉の知識等がなくても論理的に解けるものが多く、これらは日本のみならず海外でも紹介されている。特に2005年からガーディアン紙に提供を始めた『数独』は、"Sudoku"の名前で世界中でブームとなった。
出典:wikipedia
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