きらきらうえつは、東日本旅客鉄道(JR東日本)新潟支社が、新潟駅 - 酒田駅・象潟駅間を白新線・羽越本線経由で運行する快速列車である。本項目では、列車及び専用車両について扱う。なお専用車両「きらきらうえつ」についてはジョイフルトレイン#きらきらうえつ・国鉄485系電車#ジョイフルトレインも参照。新潟駅で上越新幹線に接続し、新潟県下越地方、山形県庄内地方を走行する臨時列車で、年間を通じて主に週末を中心に運転される。列車名は、羽越本線に寄り沿う日本海の美しさを「きらきら」で表現するとともに、路線名の由来でもある沿線地域の旧国名「出羽国」と「越後国」を合わせた「羽越」を表したものである。沿線には日本海に沈む夕日や出羽三山、かつての城下町である鶴岡市と村上市、北前船の文化が根付く湊町の酒田市などをはじめ数々の観光地が存在し、また多種多様な食材が豊富な立地でもあり、四季を通じて観光資源に恵まれている。こうしたことから「きらきらうえつ」には「乗ってうれしい・降りて楽しい」というキャッチコピーが銘打たれ、沿線観光が主眼に置かれており、停車各駅からの観光コースも設定されている。JR東日本新潟支社と秋田支社、仙台支社では沿線自治体と共同で観光振興に取り組んでいるほか、山形新幹線の在来線区間を運行する臨時特急列車「とれいゆ つばさ」などと合わせた周遊観光ルートの提案を進めている。専用編成により、3月から1月上旬にかけては金曜日・土曜日・休日を中心に、1月中旬から2月にかけては土曜日・休日を中心に運転される。このほか、夏休み期間や年末年始などの多客期には毎日運転される場合がある。通常時の基本運用は新潟駅 - 酒田駅間を1日1往復する形態となっている。また、主に7月から10月上旬にかけての夏季間は象潟駅まで、さらに不定期ではあるが羽後本荘駅や秋田駅まで、それぞれ延長運転が実施される。これらの場合も運用は1日1往復となっている。新潟車両センター所属の485系電車700番台「きらきらうえつ」専用4両編成が充当される。外装はホワイトをベースに、羽越本線沿線の色彩豊かな四季の風景をイメージカラー化してパッチワーク風に配色した塗装が施されている。種車の485系は高運転台だが、きらきらうえつ編成は車窓の眺望性を高めるため低運転台に改造されている。座席車は全車普通車で、1号車・3号車・4号車のいずれも全席指定席となっている(定員116人)。座席はシートピッチ970mm のリクライニングシートを採用し、席間はグリーン車並みの間隔が確保されている。車内は床面を高くしたハイデッカー構造と大型のウインドウを採用し、より車窓を楽しめるよう設計されている。また1号車と4号車の先頭部(運転室後方)にはレストバーベンチを備えた簡易展望スペースが、3号車には多目的室「きらきらルーム」が設けられている。2号車は「きらきらラウンジ」車両で、ミニビュッフェ「茶屋」とボックス席(18席)、沿線の風景や名所をプロジェクションマッピングやパンフレットで紹介する「きらきら情報コーナー」が設けられている(ミニビュッフェとボックス席に関する詳細は後述)。バリアフリー対策として車椅子席を3号車に設置しているのをはじめ、全通路に手すりが取り付けられ、各車両の乗車口付近はスロープの設置やドア幅の拡幅、ドアチャイムの設置などの改造が施されている。また1・3・4号車のトイレのうち、3号車は車椅子対応の大型トイレである。車内は全車禁煙となっている。喫煙室等は設置されていない。なお、きらきらうえつ編成が定期検査等のため運用できない場合は、快速「きらきらうえつ」は他車両での代替運転は行わず、全区間で運休となる。新潟駅 - 豊栄駅 - 新発田駅 - 村上駅 - 桑川駅 - 勝木駅 - 府屋駅 - 鼠ヶ関駅 - あつみ温泉駅《 - 羽前大山駅》 - 鶴岡駅 - 余目駅 - 酒田駅( - 遊佐駅 - 吹浦駅 - 象潟駅《 - 金浦駅 - 仁賀保駅 - 西目駅 - 羽後本荘駅- 秋田駅》)日本レストランエンタプライズ (NRE) 新潟営業支店が、新潟駅 - 酒田駅間で車内販売(待受販売およびワゴン販売)を担当している。2号車「きらきらラウンジ」内のミニビュッフェ「茶屋」では、新潟駅で構内営業を行っている三新軒と「きらきらうえつ」の車掌が共同企画し、沿線各地の食材を取り入れた駅弁「きらきら弁当」などの弁当をはじめ、地酒の呑み比べセットや地ビールなどのアルコール類、ソフトドリンク、土産品などの販売が行われており、茶屋で購入したものはラウンジ内のボックス席で飲食できる。ただし新潟駅 - 酒田駅間のボックス席は「茶屋専用席」として、茶屋で飲食品を購入した乗客のみを利用対象としている。また、より多くの乗客に車窓を楽しんでもらうため「約40分間」の利用制限時間が設けられている。利用は先着順で、空席の場合は会計の際、茶屋の販売スタッフにボックス席を利用する旨を申告すればすぐに着席でき、利用時間が40分を経過するとスタッフがその旨を案内する。なお満席の場合は会計の際に次の空き時間の着席を事前予約したうえで、スタッフから「予約券」を受け取る必要がある。茶屋およびワゴン販売の営業区間は前掲の新潟駅 - 酒田駅間のみで、酒田駅以北へ延長運転する場合も同駅以北では営業を行わない。また延長区間内では、ボックス席は時間制限なく自由に利用できる。「きらきらうえつ」の運行開始当初は、酒田駅で構内営業を行っていた酒田弁当販売が物品類の供給を行い、車内販売専用弁当「きらきらうえつ弁当」も調製していたが、2005年(平成17年)10月末に構内営業から撤退し廃業したため、駅弁等は翌11月から新潟駅の構内営業業者が納入している。専用車両は「きらきらうえつ」のほか、JR東日本管内の臨時列車や団体列車に運用されることもある。新潟支社管内では年末年始や特定時期など、主に平日に運行される臨時列車を中心に運用される。同支社以外の地域ではデスティネーションキャンペーンなど各種催事等に合わせて運用される。また団体列車では武蔵野線・京葉線経由で東京駅まで、北陸本線・湖西線経由でJR西日本の京都駅まで入線した実績がある。
出典:wikipedia
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