『.hack//Radio』(ドットハックラジオ)は声優の浅野真澄と川澄綾子がパーソナリティを務めたラジオ番組(アニラジ)である。なお、本項では『.hack//Radio』の前番組で同様の性格を持ったラジオ番組である『RadioB』(ラジオビー)についても便宜上併せて記載する。『.hack//Radio』は文化放送とBSQR489で放送されていた。主要スポンサーはバンダイ、角川書店。放送開始は2002年4月7日からで、2003年3月30日まで50回にわたり放送された(BSQR489は4日遅れ)。なお、この放送スケジュールは当初2002年一杯の予定であったものが、文化放送A&Gゾーンで聴取率第1位(第7回放送で発表)になるなどの人気があったため、年度末まで延長されたものである。オープニングテーマはABBAの「That's Me」、エンディングテーマには川澄綾子の「Day's Angel」が使われた。この番組はタイトルに.hack//を冠していたことからも明らかであるようにProject .hackの一環として制作されたものである。ただし、.hackプロジェクト内におけるこの番組の役割は、主に関連製品の宣伝等を担当するという位置付けであった。また、サブタイトルを含めた『.hack//Radio 綾子・真澄のすみすみナイト』(「すみすみ」は浅野真澄と川澄綾子の名前に共通する「すみ」に由来)というタイトルが番組内で一貫して用いられていたこともあって、プロジェクト色の弱いすみすみナイトという愛称が定着していた。この番組は、上記のとおり.hackの販促番組の位置付けを与えられ、一応プロジェクト向け情報コーナー(後述)はあったものの、どちらかといえばお便りをネタにした浅野真澄と川澄綾子の掛け合いが占める部分が大きく、かつ聴取者もそれを期待するというものであった。ちなみに、上記の掛け合いというのは、基本的に浅野真澄がボケを、川澄綾子がツッコミを、それぞれ担当する漫才のようなものであった。特に浅野真澄のボケぶりは極めて秀逸であり、ある意味非凡なその才能により何を言い出すか分からない暴走トーク、あばれトークと高い評価を得ることとなった。また、相方の川澄綾子も常識人の立場からの容赦ない冷徹なツッコミによって浅野真澄を叩きのめすことで、その掛け合いの面白さの増進に貢献していたといえる。その上、これらの掛け合いは、浅野真澄が天然ボケらしい(演技だとしたら相当のもの)ということにより、さらにリスナーの予想を上回る面白さを提供していた。もっとも、制作側は当初から番組をこのような方向に持っていくことを念頭に置いていたようであり、そのことは番組初期の台本自体が既に浅野真澄をお笑い要員として扱っていたことによく表れていた。上記のようにある意味無軌道であった本番組は、特に浅野真澄のキャラクター生成に甚大な影響を及ぼした。それまで新進気鋭の声優として一応正統派を目指していた浅野は、この番組のかなり早い段階で色物声優としての地位を確立してしまい、その後の仕事はこのキャラクターを前提としたものが中心となっていった。なお、『浅野真澄のスパラジ!』はまさにこのような前提の下開始されたラジオ番組であった。『RadioB』は文化放送で2002年1月8日から同年3月26日まで12回にわたり放送されていたラジオ番組である。メインパーソナリティには.hackシリーズの主要キャラクターであるブラックローズ役の浅野真澄を起用し、ゲームを中心としたProject .hackの宣伝をすることを主目的としていた番組であった。しかし、当時はプロジェクトの大半が始動前ということもあり、その詳細な内容を扱うことにはかなりの制限がかかっていた。このため、.hackの紹介を行うコーナーであったウチコンも曖昧な情報しか提供できず、今ひとつ盛り上がりに欠けることになった。なお、このような状況でコーナーが盛り上がるのは、大抵の場合ウチコンの主である内山大輔と浅野真澄の掛け合いが発生したときであった。このような事情もあって、本番組は浅野真澄のトークを中心として構成されることとなった。主要コーナーには浅野真澄の赤貧生活自慢など、.hackとは全く関係のないものが含まれるようになり、番組の性格はどちらかというと浅野のプロモーション的なアニラジに近いものとなった。なお、一応は.hack宣伝のアシスタントとして「バン☆ビ! ガールズ」(橘れな、長谷川恵美で構成)が置かれていたが、彼女らも開発中のソフトについて殆ど取り上げることができず、単なる漫談の相方のような役割を担っていた。また、このような番組の迷走ぶりと、それに伴う浅野の位置付けの変更は、その直接の後継番組である『.hack//Radio』の方向性について多大な影響を与えることとなった。
出典:wikipedia
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