『みどりのマキバオー』は、つの丸による日本の競馬漫画作品。および、それを基に製作されたテレビアニメ。「競馬」をテーマにした動物漫画。第42回(平成8年度)小学館漫画賞児童部門受賞。『週刊少年ジャンプ』(集英社)1994年50号から1997年18号にかけて第一部(有馬記念まで)が、同年24号から1998年9号にかけて第二部(海外遠征編)が連載された。なお、物語の終盤に連載が打ち切られたため、完結編が『赤マルジャンプ』1998年SPRINGに掲載された。ジャンプコミックス全16巻、文庫版全10巻。話数カウントは「週刊○馬」。アクの強すぎる下ネタを連発した下品なギャグ色が強い作品であるがそれとは裏腹にシリアスなドラマが展開され、正統派競馬作品として根強い人気がある。本作は物語序盤では人間と動物(馬やネズミ)の関係は現実世界のそれと変わりないものであったが、物語の途中からは人間と動物が対等にセリフのやりとりをするといった世界観となっていった。とくにマキバオーのパートナーとなる騎手の山本菅助(後述)が登場するころからは、マキバオーたち競走馬やチュウ兵衛と人間たちが直接会話をしている場面が随所に見られる。『週刊プレイボーイ』(集英社)2006年40号(10月16日発売号)には、マキバオーとベアナックルがディープインパクトを観戦する漫画「んあっ!!マキバオーの『凱旋門賞』観戦記なのねっ!」が掲載された。過去には、1996年のブリーダーズカップ・クラシック(シガー、タイキブリザードなどが出走)も「観戦」している。『週刊プレイボーイ』2007年15号(3月26日発売号)から続編「たいようのマキバオー」が連載開始。主人公であるミドリマキバオー(うんこたれ蔵)が、北海道勇払郡鵡川町の「みどり牧場」にて生まれるところから物語は始まる。母のミドリコが借金のカタに堀江牧場(通称・ひげ牧場)に売られてしまったため、たれ蔵は母親に会いたい一心で、みどり牧場から脱出。道中、とある森の中で後の親分肌となるネズミのチュウ兵衛と出会い、さまざまな困難を経て、母親と再会を果たすのだが…。その後、カスケードらライバルとの出会い、競走などによって、たれ蔵は競走馬「ミドリマキバオー」として成長していく。各キャラクターの名前の由来の多くは、実在する競走馬や戦国時代の歴史上の人物、地名などのパロディとなっている。1996年3月2日から1997年7月12日までフジテレビ系で全61話が放送された。製作はスタジオぴえろ(現ぴえろ)。ローカルセールス枠のため、一部の系列局は遅れネットとなり、また福島テレビ・福井テレビ・山陰中央テレビ・サガテレビ・テレビくまもと・テレビ大分・テレビ宮崎・沖縄テレビでは未放映であった。アニメ版では競馬記者が若い美人記者であったり、飯富勝や本多麗、堀江ヒゲ治といった子供が登場したりと、原作と比較してよりファミリー向けになっている。また、日本ダービー以降は大幅にアニメオリジナルの演出が入り、有馬記念に勝利した後はアメリカ遠征という、完全オリジナルストーリーで最終回を迎える。原作と違って、フウリンカザンの転倒理由が単なる「事故」から「観客の新聞が飛んできて足に絡まったため」に変更、木曽と昌虎の仲たがいが解消する、ミドリコが途中でマキバオーの元へ戻ってくる、「チュウ兵衛が死亡しない」といった変更点がある。有馬記念に勝利した後、マキバオーはアメリカのムハンマド競馬場で行われた「世界最強馬グランプリ」に出走し、トリニダードに勝利した。その後カスケードら戦友と共に、再び見慣れた中山競馬場に並び、アニメ版は終了する。同じフジテレビ制作のスーパー競馬が協力に携わっており、アナウンサーの福井謙二、三宅正治、青嶋達也がオープニング主題歌やナレーターとして出演しているのも特徴。2009年2月20日にDVD-BOXがバンダイビジュアルより発売された。2008年11月30日よりCS・ファミリー劇場で放送(毎週日曜18時 / 水曜26時)2010年1月5日より独立U局サンテレビジョンでも放送(毎週月 - 木7:30)2011年2月7日よりCS・フジテレビONEで2話ずつ放送。2012年2月6日よりCS・キッズステーションにて放送。上記登場人物の項にて説明のある通り、マキバオーのキャラクターには各所に戦国武将のモチーフが使用されているが、ストーリー展開的には(設定に少々の差異はあるが)、『あしたのジョー』のオマージュとも言える作品となっていると、漫画評論家の夏目房之介は評している。以下、その例。この点について夏目は、「僕はこれを“真似している”って言いたいんじゃなくて、『あしたのジョー』はバトル漫画の原型なんです。つまり、そこで形作られた手法ってのは既に少年漫画の神話なんです。それを再生産するってのは、やっぱり泣けるでしょう」と発言している。1996年12月21日にトミーからゲームボーイ版が3,900円で発売。1998年3月19日にアクセラより『みどりのマキバオー 黒い稲妻 白い奇跡』のタイトルで発売。対応機種はプレイステーション。マキバオーを育て、レースの結果によって物語の進行が変わるシステムになっている。内容は原作を元に作られているため、アニメに登場した勝などの登場人物が出なかったり、アニメでは死ななかったチュウ兵衛が死亡する展開がある。なお、EDは3つある。『走れマキバオー』もOPとして収録。キャラボイスはマキバオーのみ。2011年2月25日に株式会社ツナミより『みどりのマキバオー ~みんなで勝負なのね~』のタイトルで配信開始。アイテム課金制。平和より、2010年2月にパチスロ・『みどりのマキバオー』、2011年1月にパチンコ・『CRみどりのマキバオー』がそれぞれ発売。
出典:wikipedia
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