道路交通情報通信システム(どうろこうつうじょうほうつうしんシステム、Vehicle Information and Communication System、略称VICS、ビックス)は、日本の財団法人道路交通情報通信システムセンター(略称・VICSセンター)が収集、処理、編集した道路交通情報を通信・放送メディアによって送信し、カーナビゲーションなどの車載装置に文字や図形(地図など)として表示させる国内向けのシステムである。高度道路交通システム(ITS)の一翼を担っている。VICSによって提供される情報としては、渋滞情報、所要時間、事故・故障車・工事情報、速度規制・車線規制情報、駐車場の位置、駐車場・サービスエリア・パーキングエリアの満車・空車情報などがあるこれらの情報は日本道路交通情報センター(JARTIC)が都道府県警察、道路管理者から収集したものである情報提供は次の通信・放送メディアが利用される。なおこれらの情報を取得するにはVICS対応のカーナビを使用する必要がある。また、以下に説明する電波ビーコンや光ビーコンから情報を入手するには、カーナビに専用のビーコンユニットを接続する必要がある。2010年後半ごろからITSスポット用DSRC路側機(マイクロ波:5.8GHz帯、占有周波数帯幅:4.4MHz)が整備され、情報提供が行われている。これは狭域通信用基地局である。旧来の電波ビーコン(2.4GHz)と比較して情報提供量が非常に多く、より広範囲な進行方向1,000km程度までの高速道路の情報やインターチェンジ付近の接続道路、平行する一般道路情報、沿道ライブカメラの映像などが提供される。ITSスポットを使ったサービスをETC2.0と呼んでいる。電波ビーコン(2.4GHz)は高速道路や都市高速を中心に、道路脇に設置されている(準マイクロ波:2499.7MHz、占有周波数帯幅:85kHz)。概ね200km程度前方までの高速道路の情報を提供している。都市部では並行する一般道路の情報も提供する場合もある。ビーコン数は全国で3,005基(2008年4月現在)。電波法令上は水防道路用特別業務の局である。平成34年3月31日に情報提供を停止し、その後はITSスポットからの提供に一本化される。車載器(受信機)は電波ビーコン(2.4GHz)用とITSスポット用で互換性がなく、前者は主にビーコンユニットの中にセットされているが、後者は「ETC2.0対応車載器(DSRC車載器)」を利用しているため、対応車載器と対応ナビをつなげる必要がある。(DSRC車載器にはETC機能が内蔵されており、ETC車載器としても利用可能。当初は、セットアップ時にはDSRCのセットアップとETCのセットアップを個別に行わなければならず、1台の車載器に対しセットアップ手数料が二重にかかっていたが、2015年時点ではETC2.0車載器のセットアップを行うと、DSRC部のセットアップと同時にETCのセットアップも行われる。)都市部やその周辺の主要な一般道路を中心に、道路上に設置されている光学式車両感知器。赤外線による通信で車速70 km/h以下に対応する。前方30km程度先までの一般道の情報を、都市部では加えて周辺の高速道路の情報も提供する。ビーコン数は全国で約54,000基(2011年3月現在)。一般道に設置されている渋滞センサーには単純に渋滞の有無を検知するだけの逆ラッパ型のもの以外に、個々の車両に搭載されている光ビーコンユニットが持つID番号を受信するものがある。これは受信したID番号をVICSセンターにて集計、あるID番号が一定区間における実際の通過所要時間を計算し、より正確な渋滞情報として活用するものである。なお、ビーコンユニットが持つIDは、エンジンを掛ける都度、つまり、ビーコンユニットの電源が入る度にランダムでIDが生成されるので、自動車が持つナンバープレートとは違い、IDのみで特定車両を追跡するのは極めて難しい。各地のNHK-FM放送の放送波に多重化して、都道府県単位の広域情報を文字多重放送で提供。放送局数は基幹局53局、中継局465局(2008年4月現在)。FM多重放送(ARIB STD-B3)はDARCを使っており、変調にLMSK(Level-controlled Minimum Shift Keying)、誤り訂正に(272,190) 積符号(短縮化差集合巡回符号)が用いられている。NHK・VICS(関東地区9101チャンネル関西地区9102チャンネル)のデータ放送で実施。2003年10月10日サービス開始、2007年4月2日終了。VICSによる各種情報は以下の3パターンによって表示される。いずれも上記のどのメディアからも取得することができるが、メディアによって提供範囲が異なる。出典
出典:wikipedia
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