『× ―ペケ―』(ぺけ)は新井理恵の4コマ漫画作品。小学館の雑誌『別冊少女コミック』(月刊)で1990年12月号から1999年1月号まで連載。単行本全7巻。著者にとっては初めて単行本化された作品である。栃木県宇都宮市に実在する栃木県立宇都宮南高等学校を主な舞台とする、オムニバス形式の作品である。また著者自身も左記の学校出身であり、そのため制服や運動着、体育館の位置など上記の学校と全く同じものが描かれている。通常、4コマ漫画作品においては、1本1本の4コマごとに異なる小題(小見出し)が付与されるが、本作品では、同一の小題が連続して用いられ、各小題と一定の登場人物群とが、おおよそ1対1対応をなしている。例えば、「高校落書」という小題であれば、それは山本晃司を主人公とする物語の一場面であり、「君の瞳は10000ボルト」であれば、白鳥瞳と出川俊夫を主人公とする物語の一場面である。つまり、同一の小題が付されているもの自体が、1つの独立した物語をなしているといえる。これらの連作といえる50編以上の物語群を総称したものが、本作品『× ―ペケ―』である。なお、単行本第3巻以降においては、同時期に連載されていた著者の他作品『ご笑覧ください』からも、「ないないの神様」などの登場人物が用いられるようになっている。同様に単行本第4巻以降では、『ダイナマイト・ブラボー』からも、「看護婦の母」などのシリーズが『× ―ペケ―』に合流している。したがって、本記事ではこれらの登場人物群についても扱う。(きみのひとみはいちまんぼると)彼氏に対して常軌を逸した振舞いをする女子生徒と、彼女に翻弄される男子生徒の物語。(こうこうらくがき)(ほかほかかぞく)「高校落書」は、高校の男子生徒、山本晃司の物語。「ほかほか家族」は晃司を含む山本家の人々の物語。『× ―ペケ―』では山本という苗字の者が7名登場するが、単に「山本」と言った場合には山本晃司のことを指す(本記事でも以下これに倣う)。連載開始当初は、山本家は、山本晃司と、晃司の双子の兄の山本城司、妹の山本鈴妥、その両親(名前不明)の5名で構成されていた。後に、晃司たちの兄に当たる山本勘彩と、その子供の山本晃司(同姓同名)の2名が加わり、7名家族となる。晃司以外は皆、明るく奔放な性格で、いつも笑い声が絶えない。クリスマスケーキをチョコケーキにするかバタークリームケーキにするかで大喧嘩したり、餅が咽喉に詰まったからといって大笑いしたりする、きわめて平和な家族である。(ぼくのほけんしつへようこそ)性的な欲求が非常に強い、高校の保健医の物語。タイトルの元ネタは筋肉少女帯の楽曲「僕の宗教へようこそ」から。(せんそうくらぶ)(シスターストロベリー)「戦争倶楽部」は、高校の卓球部に所属する男子生徒、アンデルセン(通称。本名不明)と、その顧問の男性教師(名前不明)の物語で、「SISTER STRAWBERRY」は、アンデルセンの姉の真紀子姉さんの物語である。タイトルの元ネタは筋肉少女帯のアルバム「SISTER STRAWBERRY」から。(おかもとゆめじ)高校の女子生徒、岡本夢路の物語。自称“幸せの使者”のルイルイと、その同業者たちの物語。この物語が、『× ―ペケ―』で高校関係者以外を主人公とするものの端緒である。外観が明らかに白ウサギ(白い体毛と赤い目をもつジャパニーズホワイト)にしか見えない男子生徒を主人公とする物語。(さがしてるのにぃ)探しているものを見つけてくれる神様の物語。「ないないの神様」という言葉を何回か唱えると、ないないの神様が返してくれるという言い伝えがあるとされる。ないないの神様は第1巻の表紙にも描かれ、企画ページなどにも登場しているが、実は本来『× ―ペケ―』ではなく別の漫画『ご笑覧ください』の登場人物であり、本編には2回しか登場していない。タイトルの元ネタは、YOUが所属していたバンド『FAIRCHILD』の同名曲から。(かいじんあかまんと)怪談や都市伝説として流布している架空の怪人たちの物語。(こうこうきょうゆ)普通の高校教師と、彼が担任を務めるクラスの女生徒・広瀬の物語。2人は恋人同士であり、周囲にはこれを内緒にしている。先生は、結婚するまでは女の貞操を守るべきだと考えているため、2人の関係はなままである。2人きりで旅行しても、あまり進展はない。この物語のみ、他の物語とは明確に異なる時系列(約12年後)で描かれている。このことは伏線として『× ―ペケ―』内の随所で示され、最終回において、劇的な形で明らかになる。(あかいはおと)干支の化身である戦士たちが一般の高校生の家に居候する話。戦士たちの風貌は『聖闘士星矢』のパロディ。(ひだまり)コスプレが好きな男子生徒2人の物語。
出典:wikipedia
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