ラリージャパン(Rally Japan)は、FIAが主催する世界ラリー選手権(WRC)のモータースポーツ、ラリーイベントの一つ。2001年から開催されていたラリー北海道が2004年からWRCの一戦に昇格したもの。コース名は標準的な日本語ではなく、北海道古来のアイヌ語の地名によって名づけられていることも特徴の一つである。国立・国定公園に隣接した林道でのラリーに対して、自然保護団体等からは抗議・反対の声もあがった。第2回(2005年)よりプロダクションカー世界ラリー選手権 (PWRC) が併催されている。なお、ラリー北海道は同年よりアジアパシフィックラリー選手権(APRC)の一戦として、ラリージャパンとは別に開催されている。2004年~2007年にかけては北海道・十勝地方で行われた。ヘッドクオーター及びサービスパーク(北愛国)は帯広市に設置され、帯広市、陸別町、足寄町、新得町にスペシャルステージ(SS)が設定された。2005年までは、幕別町の札内川河川敷に観戦スタンドを備えた特設コースが建設され、スーパーSSが行われていたが、2006年は北愛国サービスパークに隣接された。スペシャルステージは非常に道幅が狭く高速なステージが多いが道幅の広い高速コースもある。路面状況は砂や砂利が多く、非常にルーズな路面も多いためニュージーランドやグレートブリテン(イギリス)に似ているとも言われている。中でも足寄町で行われるSSの一つ、パウセカムイ観戦エリアBは北海道らしい雄大な牧草地帯を走り抜けるところを観戦できるため、人気の観戦ポイントとなっていた。初開催となった2004年は道内外と海外からのべ21万人が訪れ、2回目となる2005年も20万人が観戦した。また、帯広市内中心部で開催されるセレモニアルスタートにも毎年約5万人が訪れ、帯広市としては市制始まって以来の年に一度の大イベントとなっていた。ただし、2005年大会の終了後、ラリー北海道時代から支援を続けてきた毎日新聞が多額の経費負担を理由に撤退し、財政面の後ろ盾を失った。また、帯広市周辺の宿泊施設のキャパシティを大きく上回る関係者・観戦客の数により毎年宿泊施設不足に悩まされていたことなどに加え、リエゾン区間(SSとSSの間や、SSとサービスパークの間などを移動する区間)の距離が長く、競技車両が渋滞に巻き込まれタイムコントロールに遅刻するケースがしばしば発生し、参加者から改善を求められていた。2008年からはこれらの問題を一挙に解決すべく、開催地が道央地方に移された。拠点は、札幌市では大都市過ぎ、競技車両渋滞や事故等の恐れがあるため、千歳市、岩見沢市辺りが有力と思われていたが、最終的には札幌市に決まった。札幌ドームにヘッドクォーター・サービスパーク・メディアセンターが集約され、ドーム内にスーパーSS(2台同時タイムアタック)用の特設ステージが用意された(屋内でのスーパーSS実施はWRC初)。札幌ドームではプロ野球パ・リーグのクライマックスシリーズと日程が重なる可能性があることから、日程を変更したとされる。SSは札幌のほか千歳市、苫小牧市、恵庭市、夕張市、美唄市、岩見沢市、三笠市の8市にまたがるが、リエゾン区間に高速道路を利用するなど、全体的にコンパクトな開催形態を目指した。新千歳には「新千歳モーターランド」のダート・オフロードコースを利用した観戦ステージが設けられた。また、初めてパイオニア・カロッツェリアが冠スポンサーに付くなど、財政面でも黒字化を目指すとしていた。初開催の2008年は十勝開催時の3倍相当のチケット販売を記録したが、一部のSSでギャラリーポイントからコースが見えないという問題が発生した。
出典:wikipedia
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