ボブスレー()は、独特な形状と機構を持つ専用のそりに乗って、氷が張ったコースを滑走、タイムを競う競技で、ウィンタースポーツの一つ。最高速度は130km/h - 140km/hに達し、「氷上のF1」と呼ばれる。オリンピックでは1924年の第1回シャモニー・モンブラン冬季大会から正式競技として行われている。競技は1台ずつで行われる。選手は呼吸を合わせながらそりを押して走り、加速をつけて素早く乗り込む(押す距離は約50〜60m)。この時、1人でも乗り込めなかったら失格になる。あとはドライバーがハンドルを操作、残りの選手は空気抵抗が少なくなるよう頭を下げ、約1300mの曲がりくねったコースを滑降、タイムを計る。スタートダッシュでどれだけ加速できるかが、勝負を大きく左右する。また、選手の技術だけでなく、そりの性能の差も勝敗の鍵を握ると言われる。そり本体と選手の体重を合わせた合計重量には制限があり、男子2人乗りは390kg、男子4人乗りは630kg、女子2人乗りは340kgとなっている。競技は2日間に4回滑り、順位を決める。日本国内でボブスレーの競技が可能な施設は長野県長野市の「スパイラル」(長野市ボブスレー・リュージュパーク)の1か所のみとなっている。また、1999年、2003年には札幌市のフッズスノーエリア藤野コースで、ボブスレーの試走も行われた。藤野コースの全長は1000m強だが、ボブスレー目的で使用しているのは500m程度である。したがって国際大会などには使えず、国内大会や練習の目的で使われている。なお札幌五輪で使用された手稲山ボブスレーコースは、2000年1月に閉鎖されている。ボブスレー用のそりは、鉄製のシャーシに流線型のFRP製カバーをつけたもので、前方にハンドル、後方に停止用のブレーキを備えている。ブレーキはフィニッシュまで使えない。前方と後方の左右に、ランナーと呼ばれる刃(エッジ)を計4枚備えており、それで氷面を滑走する。前方のランナーは舵になっており、ドライバー(パイロットとも言う)が操るハンドルと連動して左右に振ることができる。ボブスレーのそりには2人乗りと4人乗りがある。近年では、競技向けボブスレー用そりは空気力学の観点からの研究開発が進んでおり、バンクーバーオリンピックではイタリアチームがフェラーリ製、ドイツはBMWの開発協力によるものを使用するなど、レーシングカーの開発とよく似た開発競争が繰り広げられている。日本でも長野オリンピックの際には童夢の協力によるボブスレーの開発が構想されたことがあるが実現せずに終わった。ただし2012年には童夢の関連会社である童夢カーボンマジックが東京大学や東京都大田区の中小企業らと共同で女子用の二人乗りボブスレー・通称「下町ボブスレー」を開発、同年12月に試走を行った。スイスのアルプス地方で生まれ、遊戯として発達したといわれる。1923年に国際ボブスレー・トボガニング連盟(FIBT)が創設され、翌1924年の第1回オリンピック冬季競技大会から正式種目になった。当初は男子だけだったが、2002年のソルトレークシティオリンピックから女子2人乗りが追加された。
出典:wikipedia
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