ソーテックとはオンキヨー株式会社が販売していたパーソナルコンピュータのブランド名である。かつては株式会社ソーテックのブランド名だった(後述)。オンキヨーは、ソーテックブランドのパーソナルコンピュータに加え、comfix(コムフィックス)ブランドで周辺機器も販売していた。なお、2009年にONKYOブランドに統合する事が発表され、ソーテックブランドは消滅した。主にOEMでPCを製造、販売していた株式会社ソーテックは1990年代後半、韓国の三宝コンピュータ(トライジェム)製PCを当時破格の10万円以下で発売、一時期シェアを大きく伸ばした。しかし品質管理やサポート体制が販売量に追い付かずに問題となった。市場評価急落と景気低迷により業績が低下したため、キョウデングループ入りを経て英国資本アクティブ・インベストメント・パートナーズ傘下で再建を図った。その後2008年、PC部門の強化を目論んでいたオンキヨーがソーテックを吸収合併し、ソーテックはオンキヨーのブランドとなった。なお、オンキヨーとの合併後、パソコンの製造やサポートなどは子会社の鳥取オンキヨー(現・オンキヨー&パイオニアイノベーションズ鳥取本社)が受け持っており、かつてのソーテック時代の体制は引き継がれていない。2009年9月17日、ソーテックブランドのPCを全廃し、社名の「オンキヨー」ブランドに統一する方針であると報道されたが、実際にはソーテック・オンキヨーの両ブランドのPCは平行して販売され、ソーテックブランドが完全に廃止されたのは2010年である。2014年現在はラインナップを大幅に減少させており、小型のノートパソコンを1機種販売するほどになっている。主に日本国外向けラップトップ型、ノート型PCの製造販売、OEMを手掛けていた。1997年、生産依託先の三宝コンピュータ(トライジェム)に事実上買収され、国内向けデスクトップ型PC販売へ進出。1999年、10万円を切るパソコンを発表。「しまったー! 99800円のパソコンなんてどう考えても安くしすぎだ! うっかり、してました」という特徴的なコーラスのテレビCMを放映し、消費者にインパクトを与えた。同時にダイレクト販売も開始したが、下記の品質問題やiMacに酷似した一体型パソコン「e-one」の販売差止が痛手となり、また同社社名をもじった「ウソテック」、「総鉄屑」なるインターネットミーム、及び同社ユーザ間に被害者同盟が生まれ同社は著しく株を落とし、その結果筆頭株主が三宝からキョウデンに交替しキョウデングループ入りした。その後CD-R/RWドライブ搭載製品をいち早く販売したり、特定のプロバイダと契約することによりパソコンを無料で寄贈する「タダパソ」のサービスを、2007年1月まで実施するなど、従来の常識にとらわれない斬新なアイデアを盛り込んだ製品を多数送り出した。しかし品質管理の甘さ(これは後年ソーテック自身が認める事になる)により多くのクレームを引き起こした。サポートの電話も混雑して繋がらず、ソーテックも「電話、1台しかないんか!」と題する自虐的広告を出す程だった。その結果知名度は上昇したが、皮肉にも売上高は急降下することとなる。2004年、キョウデンが持ち株をロスチャイルド・三井物産合弁のアクティブ・インベストメント・パートナーズに売却。創業者の大邊創一がソーテックを離れ、新たに工人舎(後述のものとは別の新会社)を設立した。2007年7月2日、大手音響メーカオンキヨーによる公開買い付けおよび第三者割り当ての引き受けにより、オンキヨーの子会社となることが決定。続く2007年9月、菅正雄を代表取締役社長に迎える。新体制としてオンキヨーとソーテックの組織体制の統合、営業拠点の統合がスタートする。2008年6月を目途に、修理・保守、問い合わせに対応するリペアセンターとコールセンター機能を、PC生産拠点(鳥取オンキヨー)と一本化することを発表。統合により迅速な修理・保守体制を確立することで、消費者へのサービス、満足度を高めることを目標とする。なお、2008年に入り営業拠点の統合が完了した。2008年3月19日、9月1日をもってオンキヨーに吸収合併されることを発表。9月1日に正式に解散、ソーテックはオンキヨーが発売するPCのブランドとなった。PC STATION(ピー・シー・ステーション)はソーテックが販売していたデスクトップパソコン。店頭での販売のほか、BTOによる直販も行っていた。コマーシャルでは俳優の竹野内豊が出演。「PCメーカ初」と称しハイエンド3DCG製作ソフトウエアー、オートデスク社製Mayaのバンドル製品を発売。WinBook(ウィンブック)はソーテックが販売していたノートパソコン。店頭での販売のほか、BTOによる直販も行っていた。コマーシャルでは力士(当時)の舞の海が出演。Afina(AFiNA、アフィーナ)はソーテックが販売していたパーソナルコンピュータ。PC STATIONやWinBookシリーズよりもコンシューマ向けという位置づけだった。個性的なデザインを採用し、話題となる。e-one(イー・ワン)はソーテックが販売していたCRTディスプレイ一体型デスクトップ。米国eMachines社から発売された「eOne」の日本向け製品。L'Arc〜en〜CielがCMソング"Pieces"を歌っている「e-one 433」はブルーのスケルトンボディを採用するなどiMacに酷似したデザインから人気を博すがアップルコンピュータより提訴され、1999年9月20日に東京地方裁判所により製造・販売を禁止する仮処分が下された。和解後は全体をシルバーベースにカラーリングを変更した「e-one 500」が発売された。e-note(イー・ノート)はソーテックが販売していたノートパソコン。WinBookの下位製品。e-three(イー・スリー)はソーテックが法人向けに販売するパーソナルコンピュータ。PC STATIONやWinBookシリーズをベースにBTOにより直販する。ソーテックはe-threeによりコストパフォーマンス、高い品質、そして従来同社の弱点だった充実したサポート体制という3要素を重点に法人(enterprise)向け製品を展開する方針。2007年4月には従来の直販サイトであるソーテックダイレクトと法人会員向けの直販サイトソーテックビジネスを分離、e-threeの販売と併せて法人向けのオンラインサービスを開始。2007年7月には提携先のヤマダ電機でe-threeの店頭販売を開始した。
出典:wikipedia
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