鎌谷駅(かまやえき)は、愛知県西尾市鎌谷町中屋敷にあった、名古屋鉄道西尾線の駅。矢作古川鉄橋建設のために1915年に仮設された後、地元負担の請願駅として1928年に再開業した。しかし利用者の減少により2006年12月16日をもって再び廃止された。西尾鉄道が吉田線として西尾 - 吉良吉田間を建設する際、難工事が予想されたのが矢作古川を渡る架橋工事であった。橋梁材輸送のため一色口駅から矢作古川西岸まで延伸し横須賀口駅を仮設したが、この仮駅は橋梁完成後とともに廃止された(笹曽根村社祭典に伴い花火駅として再度仮設されたが数日で撤去された)。その後、地元では蓮光寺住職の藤濤鷹麿らによる駅誘致運動が起こり、会社顧問の颯田京平を介して愛知電気鉄道(愛電)に駅設置を要請した。鎌谷集落の旅客利用だけでは駅誘致は困難であったため、鵜ヶ池、十郎島、天竹集落からの協力を得たり、愛電に対して貨物需要(苗木出荷など)の見込みを提示したりした。数回の折衝の後、1928年(昭和3年)3月に愛電から駅新設の承諾を得ることができたが、建設資金や土木工事、駅前道路の整備などはすべて地元負担とされた。地元は周辺集落の支援も得てこれに対応し、半年後の電化改軌までに諸工事を済ませ、駅開業に漕ぎ着けた。なお、当初は仮駅時代と同じ横須賀口を駅名とする予定だったが、地元の要望で鎌谷に改められた。単式1面1線ホームの地上駅。駅集中管理システム未導入の無人駅で、駅舎もないため直接ホームに入る構造となっていたが、西尾線の西尾駅以南と蒲郡線を走る西尾 - 蒲郡間で行われていたワンマン運転(通称・西蒲ワンマン)のため、ホームに券売機が設置されていた。
出典:wikipedia
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