Nは、ラテン文字（アルファベット）の14番目の文字。小文字は n。ギリシャ文字の (ニュー) に由来し、キリル文字の と同系の文字である。2つの字形が使われる。この文字が表す音素は、「歯茎鼻音」 ないしその類似音である。鼻音を代表する子音字として用いられることも多く、後続の子音に同化した同器官的鼻音になりやすい。フランス語では、同じ単語内の直前に母音があり、直後が母音（発音しない e は除く）か n でなければ、直前の母音を同化し鼻母音にする。このとき、 は発音しない。ただしリエゾン（「母音+n（語境界）母音」）の場合、 は発音され、鼻母音化も保たれる。「母音+nn+母音」で鼻母音化が起こるかどうかは語による。これらの振る舞いは m と同様である。英語では、軟口蓋音（k・g）に先行する場合、同化され となる。ただし ng は二重音字として2文字で を表すこともある。

出典:wikipedia