『特救指令ソルブレイン』(とっきゅうしれいソルブレイン)は、1991年(平成3年)1月20日から1992年(平成4年)1月26日までテレビ朝日系列で毎週日曜8時00分から8時30分(JST)に全53話が放送された、東映制作の特撮テレビ番組。「メタルヒーローシリーズ」の第10作にあたる。前年の『特警ウインスペクター』に次ぐ『レスキューポリスシリーズ』の第2作である本作品は、『ウインスペクター』の続編として制作された作品。正木本部長が引き続き登場したり、中盤にて『ウインスペクター』のメンバーがゲスト出演するなどといった展開が見られ、後半からは『ウインスペクター』の主人公であった香川竜馬がセミレギュラーとして再登場した。設定面では前作の基本的な部分を踏襲しつつ、女性キャラクターを追加してのメンバーごとの役割の分化やよりリアル感のある強化スーツや装備のデザイン、大型救助母艦の導入など、新たな要素を導入していく試みがなされている。演出面では、ソルドーザーのクローラー変形時のアニメーションにCGが導入されている。その一方でドラマ面は前作以上に刑事ドラマとしてのカラーが強まることとなり、「命だけでなく人の心も救う」と設定され、戦闘よりも事件の捜査に割かれる時間が長い。犯人や被害者が死亡したり、また本来はごく普通の市民でありながら、悪人あるいは社会的事情によって追い詰められ止むに止まれず罪を犯して逮捕されるなど、悲劇的な結末を迎えるエピソードも多い。最終話ではハッピーエンドとは言い難い結末を迎え、本作品のドラマ性を象徴するものとなった。脚本面では前作に引き続いて杉村升・高久進・宮下隼一、扇澤延男らが顔を揃えていることもあり、作劇上特撮ドラマというよりは刑事ドラマとしてのカラーが色濃いと言われる。演出陣では堀長文プロデューサーと長い付き合いの蓑輪雅夫がシリーズ初参加ながらパイロット監督を務め上げた。ただし蓑輪はその後スーパー戦隊シリーズに戻っている。前作から引き続き小西通雄・小笠原猛・三ツ村鐵治がメガホンをとった。当時のメタルヒーローシリーズ最多演出監督だった小笠原はこの作品を最後に翌年度からスーパー戦隊シリーズに移動したため当作品が最後の担当シリーズとなった。またベテランに混じり本作品では東映特撮演出陣の中心メンバーである石田秀範が当時まだ29歳の若さで監督デビューを果たしている。音楽担当には瑞木薫を起用。東映の特撮テレビシリーズの劇伴作曲家としては初の女性作家の登板となった。視聴率は前作と比べると平均12.2%と若干下がり、玩具販売においては前作比60%と苦戦を余儀なくされ結果、ゲスト出演を経てのファイヤーのレギュラー化、SS-I の活躍シーンの縮小等後半での変化をもたらすこととなった。"犯罪が高度化した時代。人の命と心を救うために、自らの青春を賭けて立ちあがった若者たちがいた。それが特装救急警察である!"(オープニングナレーションより)警視庁特別救急警察隊ウインスペクターはICPOの要請を受け海外にその活動の場を移した。ウインスペクター本部長・正木俊介は、かつての事件を教訓にし人の命を犯罪から救うだけでなく、犯罪者の心をも救うための新たなレスキューポリスを誕生させた。それが特装救急警察ソルブレイン(略称SRS)である。クラステクターを元に新たに開発されたレスキュー活動用の強化装甲スーツ。あらゆる災害現場での活動が可能で敵のいかなる攻撃も防御することができ、その性能はクラステクターを遥かに凌ぐ。ソリッドスーツはソルギャロップやソルドレッカーの車内で装着され、この過程をプラスアップと呼ぶ。犯人逮捕や現場確保(障害物破壊、消火活動など)に特化したヘビータイプと被災者救助に特化したライトタイプが存在する。活動時間は30分とクラステクターより遥かに長くなった。※各話のゲストについては放映リストを参照。ビデオリサーチ調べ、関東地区番組放送中に発売されたCD「特救指令ソルブレイン 音楽集」は、組曲方式として収録されている。これは、劇伴のV1 - V11をメインテーマ、M1 - M64が通常のMナンバーとして構成されたもの。ただし、Mナンバーの記載はなかった。2007年4月に「特救指令ソルブレイン オリジナルサウンドトラック」が発売され、ほぼ全ての楽曲が収録されている。なお、一部の劇中音楽は次作『特捜エクシードラフト』でも使用されている。ソルブレイン本部の建物は、現存する東京工科大学/日本工学院八王子専門学校の本校舎。第34話・第35話の九州ロケでは、撮影と並行して熊本県の三井グリーンランドでイベントが開催された。撮影で持ち込まれた劇用車が使用されたほか、当時のヒーローショーとしては珍しいエアバルーンによる巨大モンスターが登場するなど大掛かりなものであった。ビデオ(VHS、セル・レンタル共通)はヒーロークラブの1巻が東映ビデオより、SVSの2巻がバンダイよりリリースされている。以下の期間に東映チャンネルで放送されている。(各2話ずつ、最終話のみ1話)
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。