同人誌即売会(どうじんしそくばいかい)とは、同人誌を配布・頒布・販売する集会である。単に「イベント」とも呼ばれる。日本で行われる同人誌即売会は、漫画・アニメ関連の同人誌を頒布するものが圧倒的に多く、以下の記述もそのような即売会についてのものである。また、その中でも様々な分野における同人誌即売会が存在し、書籍に限らずソフトウェア、音楽CD、グッズのような立体物なども配布・販売される。2000年代には10万人以上の参加者を集めるイベントも存在し、数千人程度の規模であれば日本各地でみることができる。一般的な書店でも同人誌コーナーが併設されることは珍しくなくなったこともあわせて考えると、このような文化が埋もれていた存在ではなくなり、表沙汰になったことの象徴ともいえるイベントである。同人誌即売会は、オールジャンル系イベントとオンリージャンル系イベントの2種類に大別できる。サークルの活動内容やジャンルについて制限しないもの。コミックマーケットやコミックシティ、クリエイション、コミックライブ、ガタケットなどが有名。数千〜数万規模のサークルを集める大規模のものから、特に地方で開催されることの多い100スペース以下の小規模なイベントまで、多岐にわたる。規定としての制限はないものの、イベントごとにサークルの集まりやすいジャンルというものが存在し、複数のマイナージャンルは“よろず”として一括りにされたり、実質的にジャンル制限されていることも多い。この意味で狭義のオールジャンル系イベントとは、コミックマーケットを始めとするごく一部しかないともいえる。なおコミックマーケットや5月のゴールデンウィーク期間中に開催されるスーパーコミックシティ等、開催が複数日となるイベントや比較的規模の大きいイベントにおいては参加サークルの活動ジャンル、作品内容によってサークル参加可能な日程、配置されるホールが指定されている場合がある。サークルの活動内容、活動ジャンルまたは頒布物を限定したもの。一般的に限定対象の後に「○○オンリー」をつけて呼ぶ(例:創作オンリー)。限定するジャンルは、頒布物の内容(例:一次創作、百合)、二次創作の対象となる作品(例:ガンダム)、頒布物の形態(例:本、グッズ)など多岐に渡る。これらの分類をさらに細分化したオンリー(例:一次創作の本限定、初代ガンダム限定)も一般に行われる。最大の創作系オンリーである『コミティア』や東方オンリー『博麗神社例大祭』などのように5,000スペース以上の規模で行われるイベントもあるが、多くのイベントは、数十〜数百スペースの比較的規模の小さいイベントである。イベントの規模としては小さいが、特定のジャンルや作品に対して思い入れの強いファンが集まること、オールジャンルイベントでは他のジャンルの作品に埋もれてしまうようなジャンルの同人誌やサークルをアピールする目的等で開催されている。オンリーイベントを開くほどサークルの絶対数がないジャンルの場合、複数ジャンルが合同でオンリーイベントを行ったり、オールジャンル系イベント内における企画として結束し、イベント内のサブイベントとして擬似的なオンリーイベントを行う「プチオンリー」または「ヤドカリオンリー」と呼ばれる形態をとって行われる場合がある。特に近年では都市部でのイベント会場確保の難しさや単独でオンリーイベントを開く場合に比べ、事務手続きの手間や開催にかかる予算が軽減出来る事などからこの方式を取るオンリーイベントが主流となっている。現在開催されている同人誌即売会で、比較的規模が大きく(数千~数万規模のサークル参加者数がある)大型の展示会場を使用して行われるイベントや開催頻度が高いイベントを運営する団体などでは、効率的かつ安全、安定的な運営を目的とする事などから、主催団体の法人化(企業、非営利団体など)を行っているイベントが多くを占める。一方、地方で開催されることの多い100スペース未満のオールジャンル系イベントや、オンリージャンル系イベントでも比較的規模の小さく(数十~数百)、中小規模のイベント会場を使用して行われるイベントや、「プチオンリー」「ヤドカリオンリー」と呼ばれる形態でイベントを行う団体の主催者は、個人やサークル、任意団体など法人格を持たない団体が主催者もしくは運営責任者となっている場合が多い。基本的には東京23区・政令指定都市または各県庁所在地にある、公営・民営の展示会場が使われるのが一般的で、政令指定都市・県庁所在地以外の地方で開催されることはほとんどない。代表的な会場として以下のものが挙げられる。日本の見本市会場一覧も参照のこと。また、その他の地域での大規模開催ではドーム球場(実例として札幌ドーム、福岡ヤフオク!ドームなど)や大型多目的ホール(大宮ソニックシティなど)などで開催するイベントもある。その一方で2007年に成年向け同人誌を扱うイベントに対して会場の貸し出しを拒否する事例も出てきている。同人誌#同人誌と青少年を取り巻く問題も参照されたい。"コミックマーケット#参加者の区分も併せて参照のこと。" "17276
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