JUNE(ジュネ)は、株式会社マガジン・マガジン(創刊時は「サン出版」)が発行していた、女性向けの男性同性愛をテーマとした漫画小説混合雑誌の名称。また、「JUNE」誌上で「耽美」と呼ばれるような男性同性愛を主題にした作品の名称でもある。(「耽美」は男性同士の関係描写の隠語で、JUNEという区分ができる前からあった。)現在では、男性同性愛を主題にした作品には「ボーイズラブ(BL)」という名称を使うことが一般的になってきているが、耽美・背徳的といったJUNEの系譜の作品群を「JUNE」と呼び、JUNEのような暗さのない「ボーイズラブ」とは区別する向きもある。かつて中島梓が「小説道場」を、少女漫画に少年愛ものの流行を巻き起こした竹宮惠子が漫画の描き方や新人の発掘を行う「けいこたんのお絵かき教室」を連載し、プロ作家を多数送り出したことでも知られる。また、栗本薫、野村史子、森内景生、江森備、吉原理恵子らのリレーにより、『紫音と綺羅』が「耿美リレー大河小説」と題し連載された。岸裕子による主人公たちの絵がたびたび表紙を飾った。1978年10月に『COMIC JUN』として、創刊。3号から『JUNE』と改名し、1979年8月の8号まで刊行して休刊。その後1981年に復刊し、復刊1号(1981年11月)〜87号(1996年4月)まで刊行。復刊1号は『劇画ジャンプ』の臨時増刊号として発行されている。創刊企画者は藤田尚の筆名を持つ佐川俊彦で後に長らく編集長をつとめる。創刊編集長は『さぶ』の創刊編集長でもあった櫻木徹郎。他に隔月刊として1983年2月に創刊された『小説JUNE』も根強い人気を博す。1995年頃から「ボーイズラブ(BL)」という言葉が派生し、ある種の市民権を得ると同類の雑誌が次々に刊行され始める。同誌は先駆け・老舗として位置づけられていた。しかし、時代の波は活字よりも、官能的な表現をダイレクトに表現・展開される漫画に流れていき、小説をメインにした雑誌は次々に休刊。同誌も2004年4月の153号以降、『小説JUNE DX』と名前を変えてテコ入れを図り継続を試みたが、発行部数の減少は食い止められなかった。現在は休刊。その他にも『JUNE新鮮組』『別冊JUNE』等、様々な増刊号があった。その後、コミック誌として『コミックJUNE』、『BOY'S ピアス』、『BOY'S LOVE』を隔月発行していたが、2008年、株式会社ジュネットが設立され、前記の雑誌やそれに関連する文庫・書籍・DVDなどは同社が発刊することとなった。BLレビュアーのぶどううり・くすこは、当初は今の意味とは異なり、読者の美意識に叶うものはなんでもJUNEとされたようで、だんだん耽美の色合いが強まり今の意味になったのではないかと述べている。現在では、男性同性愛を主題にしたオリジナル作品を指す。原則オリジナルであるが、パロディーが含まれる場合もごく稀にある。やおいとは異なる流派としてこの言葉を使う意図が強く、混同することを不快に思う人がいる。JUNEの定義によると、低年齢化を進めると「ショタ」(狭義)、男性同士の絡みの卑猥な部分の抜粋は「やおい」、退廃的・耽美的な場合は「耽美」として、これを「JUNE」ともいう。
出典:wikipedia
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